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自己紹介のようなもの

今日まで21作品を公開してきました。それぞれがどのくらいの方の目に届いているか、最後まで見てくれた方がどのくらいいるかは何となしに想像していますが、スキとポチしてくれた方々ありがとうございます。嬉しいです。 私は私、I.meです。 ここには、私の作品を見ていただける方が増えればと場所を求めて来ました。今のところ、場違い感が半端じゃないです。私は他の小説投稿サイトにも書いたものを公開していますが、その場所でもここと同じように邪魔になっていないかと、ほんの少し心配しています。

    • 流れたたずみ

      傍から眺める流れは綺麗で 流れの中へ身を寄せれば んるんると指の隙間を流れていく 流れて行く様はやっぱり綺麗で 掌に揺蕩う流れは心地が良い それでも対峙しようものならば その様は一変して足が竦む 向かってくる流れは 膝元までも及ばないのに 君の事は知っているよと何様に 僕の一挙一足に るりるりと触れて窘めてくる 見上げた空には星も見えないのに 流れていく様はきらめいていて もう随分と流したけれど 対峙すると流れは僕に星を求めてくる

      • 多分く駄文

        お久しぶりに散文するのはドラゴンボールのブロリーについて私が思う事です。皆さんドラゴンボールのブロリーというキャラクターは知っていますか?最近の漫画やアニメのドラゴンボールは見ていないから知らないんだけれど、私の知っている限りブロリーは映画で登場する敵キャラなんですよね。ブロリーがメインの映画は3つあって、狂戦士という位置付け通り怒りに任せて狂ったように悟空達に向かって来ます。えっと、ドラゴンボールやブロリーについて皆さんがある程度知っている体ということで話を進めます。詳しく

        • うちでの

          暗がりに光も無い夜をもどいた暗闇 光が無ければ星を作ればいいじゃない だなんていつもなら星を零して灯して 飾り付けした星空と過ごすけれども そんな綺麗な夜ばかりには出来なくて 禍々しく流れる真夜中にも存在して 薄らと開く瞼から見えるのは よこたわり項垂れる手のひらしか無く 星を描けない夜もある それでも僕は星を求めてしまうから 頭をこついて 本当に星が出ればいいのに

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          ほのか

          小雨の下に綻ぶ灰に焚しぐれ 覆い被さる自らの灰 消しにかからない雨 途絶えない火 葉の滴も灰に滲み 時雨の下で湿気ていく 重たくなる灰 明るくもあり暗くもある 雨が触れる音をたてても ほのかな火 晒したまま潰えてしまえば 火であった事も忘れて ただ冷たく流されそれだけの事 小雨の下に綻ぶ灰に焚しぐれ 手をかざす事もしないでいて 種火に雨が触れる音が聴こえていて 綻ぶ灰を眺めていて

          ほのか

          月見

          もう目を逸らすなんて出来ないよだって 僕は月を知ってしまっているんだもの 月を見たことが無いと言うのなら 見れるといいねだとかしか言えなくて 月を見て月があるのを知っているから 瞼を閉じても月を思い浮かべてなんてして 君を忘れるだなんて無いと知るくせに 私を忘れないでと思い出させて もう目を逸らすなんて出来ないよだって 僕は月を知ってしまっているんだもの 月は道を示してくれたよ ここまで来てねと待ってるよって

          小指

          勝負しようよ歌って踊って嗜んで 皆が寝静まった暗がりで 君の番だけれど僕も番 見たいものには見せればいいだって それらに向けている事なんて無いんだから 蹴っ飛ばした灰は舞って 着地に弾ける水面の飛沫 君を僕に思い知らせて 僕に君を分からせてよ 寝溜めして重たい足取りに こなれない気持ち任せの足音 それでも一緒に踊ってくれないかい 暗がりにぶつけた小指にてってって

          雲隠れ

          僕を閉じ込めるといつも雨は耳を塞いで 雨を見上げれば雲が目を塞いでくれて居て もう何も聞かなくていいんだよ もう何も見なくていいんだよ 雲色の外に雨音の内 曇る硝子に籠る声色 零れるものを聴き返して 雫として拭っていって 僕を庇う雲の向こうに覗くのは正義で 耳を塞いでいる雨の指先はいつも冷たい

          見上げれば

          見上げればそこには空があったらしい この影かも分からない暗がりに 月があり星があり雲があり 陽があれば青色で風が吹けば 晴れの匂いに雨の匂い 木漏れ日や雨やどりもしたみたい 見上げればそこには空があったらしい この影かも分からない暗がりに きっと誰かが見つけてくれるだなんて 待ちぼうけもいじらしいでも ここに居るねと書き置いて どこかへ行ってしまうのも捨て難い 見上げればそこには空があったらしい この影かも分からない暗がりに 僕がここに居るのか分からないから ここに居るよと僕

          見上げれば

          とんぼ道

          涼しげな風に陽差す夏の影 明るみの威圧にうだる川岸の砂利道 一つ二つと小石の足掻きに 納涼したくて流れて飛び石 鴨の水浴びに真似てみたくも 気配に押されて定石の上 溜息混じりに顔を上げれば 陽色の足された草木にとんぼ 陽向に流れる音を飛び越え 向こうの川岸はまた砂利道 振り返るのはめんどうで 思い出して陽の川辺り 帰り道にまで並行する黒とんぼ 僕は帰るよ暑いもん お前は誰の使いなのかな

          とんぼ道

          同夏

          何度見ても変わりはしない気温を確かめて、今日も暑いと分かりきったことを言ったりして。昨日と今日、明日に明後日と比べてみても、やっぱり暑いことには変わりは無くて。分かりきった夏、変わらない気温、繰り返す毎日。何度目が覚めても変わりはしない隣を確かめて、今日も君が居ないと分かりきったことを言ったりして。分かりきった距離、変わらない私、繰り返す時間。冷房はいつも効き過ぎて、涼しいのは初めだけだよ。

          空書

          音もなく声もない点に線 音にも乗らず声にもならない どこに落ちてどんな音なの 誰に触れてどんな温度で 何が見えてどんな景色か 尖り潜りする鼓動の間に 滲んで広がる情景描写 音もなく声もない点に線 音にも乗らず声にもならない 足される色彩の手掛かりに 指でなぞって息に沿う 白黒だけでは流れないから

          月桂樹

          月夜の大樹に寄り掛かり 青く淡い源の泉に指を浸す 脈を撫でた先の苔に 雫を垂らして湿らせて 滲む景色に杯を取り 汲んだ源を飲み浴びる 流れ落ちる水の景色 満たされぬまま 冠を手に髪を絞る 幹を登って枝を伝い 大樹に立って臨んでいるよ 月の明かりは忘れない 大樹の雫に月を浮かべて 源の水は月の味かな

          誘宵

          祭囃子に背を向けて 誘宵の月へ向かって歩く 遠のく音頭の静まりに 響いてくるのは下駄の足音 拾った枝をぶらりとすれば 鳴いている虫も声にする 白線に乗って綱渡り 跨いで飛んでけもの道 従う下駄にひれ伏す草花 牙を剥き出し爪を立て 見上げた月へ伸びをする 野草の香りを嗅ぎ分けて 枝で開く茂みの先で 宴の準備は整っている 腰を下ろして膝を立て 待たせてごめんね始めようか

          明影

          夜朧の向こうに月の影 くっきりとしない姿にも あれが月だと言えるのは 僕の目が覚めていないからじゃなく 明るい影は月だけだから 陽に影は無く 星も僕も照らされてしまえば 影は暗い 誰も影は暗いでしょ 明るい影は月の影だけ だから月が居ると見えれば分かる まどろみの中でも 冷えても月は 今でも僕の燎だからさ

          夜の一つ

          暗くて黒くて月があり 星も散り散る空の夜 誰もが皆が認める夜空 これが夜空と見せつけられるも 僕は何故か物足りない あんなに綺麗なお月様 こんなに輝く星々と きっと今夜だけだけど 僕が物足りないのは 同じくらいに僕が澄んでいるから この僕の欠片なら この夜空に並べても省かれない 見上げた誰かが指差して あの星が綺麗ねだなんて 言われちゃったり無かったり

          夜の一つ