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【親子で読みたい科学の本レビュー①】僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない

宇宙の8割は「知らない物質」で満ちている。それをダークマターと呼ぶそうだ。もっと知らないダークエネルギーも存在しているらしい。宇宙はいつからあって、どんなふうに始まって、最後が来るのか、来ないのか。この本は、宇宙という果てしなく巨大な概念について、何がどうしてわからないのかを教えてくれる。それも、突拍子もなく面白い言葉遣いで。随所に出てくる皮肉が効いたイラストも、いいアクセントになっている。そして、気がつくと原子や素粒子という限りなくミクロな概念の話に没頭している自分に気がつく。

宇宙と素粒子がこんなにも密接な関係だったとは、この本を読むまでは知らなかった。時間と空間が伸びたり縮んだりするなんて、考えもしなかった。物体を限界まで分解した粒子がひも状なのかもしれないなんて。光を粒と考えることも、波と考えることもできるなんて。物体に重さがある原因が、まだ発見されていないなんて。宇宙人がいるとしら、どこにいるんだろうか。なぜ、地球人に会いに来ないんだろうか。

この本には数式や公式なんかは一切、出てこない。どんどん読み進めることができる。ただひたすら面白いのだ。そしていつしか「読み終わりたくない、もっと宇宙の未知を教えて欲しい」という気持ちが強くなる。

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