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DIYはつらいよ

自転車の置き場問題が発生した。

うちには小屋と呼んでいる夫の趣味部屋がある。当初の計画はバイクガレージ。
それが月日が経過し物が増え、はたまたコロナ禍でリモート部屋と化し、なんだか色々と困ったことになってきた。

それではと、まずは片付け。
要らないものはスパッと捨てる。
それから用途毎に選別。
外へ運び出せるものは出す(芝刈り機、枝切り鋏、シャベルと…お手入れ道具は別置き場へ移動等…)

やっているうちに気がついた。
結構な大物な“自転車”の置き場がない、と。

自転車を置く場所の必須条件は、雨風を凌ぎ、防犯も備え、容易に運び出せること。

そこで、自転車専用の置き場こと『ガレージテント』の購入を決めた。名前由来のテント式になっていて、気軽に設置できるようだ。

問題は置き場だ。
うちの庭に置くとなると土の上…直置き⁇
まぁ、何とかなるさ、、、
えいやぁで土の上に組立たそれを置き、ペグで止める。その中に自転車を置いた。
一見、良さげだった。

近年高温多湿、雨が多いし、豪雨も頻繁に起こる。直置きのそれの中は、時間の経過とともに水溜りが酷く、故にカビが発生し、自転車は“カビ”と“サビ”にやられてしまった。

こりゃいかん。
そもそも、基礎を工面してからそれを建てなくてはいけなかったのに、邪魔だからと取り敢えずの直置き。
結果は分かっていたはず、が後の祭り。
後悔先に立たず…。

意を決し、気候のよいこの時期、ガレージテント専用のコンクリート基礎打ちをすることとあいなった。

作業者は夫と私。
何でも屋の夫、そうと決まれば、図面・材料計算・調達・現場の当たり・木枠打ち・砂利敷きと一通りの作業をやってくれた。
残すはコンクリート打ちのみ!

コンクリートと言っても色々ある。
我が家はインスタントモルタルなる初心者向けの材料を選んだ。その材料は水と混ぜると反応して固まる仕組み。

私が担当する作業はコンクリート練りだ。
夫に見本を見せてもらった。
簡単そう、なんなら楽しそうに見えた。

「はい、じゃあ、混ぜてね」とバケツを渡された。バケツに手持ちシャベル山盛り5杯分ほどの材料を入れ、さらに水を入れ、混ぜる。
それだけ。
しかし、混ぜ始めると途端に重くなる。
もーびっくりするくらい重くなる。
地味につらい作業だったのだ。

粉が水と反応し、ペースト状になったコンクリートはあっという間に固まる。固まる性質を生かし、目的の場所に一定に敷き詰める。
敷き詰める作業は夫の担当だ。
ここまでをやり遂げなくてはならなかった。

コンクリートの性質をご存知の方ならもうお分かりだと思うが、この作業、始めたら途中でやめられない。時間との勝負。

敷くスペースは畳一枚半弱。
それでもバケツ100杯近く混ぜなければいけない(なんてこったい)

はぁ。
ため息も文句も相手が夫だから、言える。
夫から冗談混じりに、
「これが仕事だったらさぁ、ペアになる相手が要領が悪い人や、厳しい親方だったら大変だ」と。息が合わないのは命取り。想像しただけで恐怖だ。

…要領の悪い私と組んだ夫、その比類なき忍耐力よ。褒め讃えたい…

ヒーヒー言いながら、なんとか3時間半ほどで作業終わった。手袋をしていても手にはマメができた。一息ついてと家に上がったら、倒れ込むように寝てしまった(気絶ですな)

慣れない作業はするもんじゃない。

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