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ピレーネ

『ピレーネ』をご存知だろうか。
愛知県東部・豊橋市のボンとらやさんの名物お菓子の名称である。

かく言う私も、ローカル番組でその名を知った口。豊橋エリアで人気の食べ物を特集した内容を放送の某人気ローカル番組“◯S純金”にて、『ピレーネ』を知ったのだ。
その際にドローカルなスターが一躍噛んでいた。

スターの名は“ピレ姐”(番組内で命名されていた)
『ピレーネ』をこよなく愛すガテン系スイーツ好きな人だった。いつの間にか、このピレ姐が有名になり、あれよあれよとお店の宣伝する側へとなられていた。

話は我が家の会話。
夫が働く会社の売店で時より「ピレーネ」が販売される情報がもたらされた。

私、いつもの如く聞き間違え、
「えっ、ピレ姐会社に売りに来るの」本気で聞いた。なぜ、この会話になるかと言うと、語尾が異なるだけで非なるもの、だからだ。
お菓子と怪しいキャラは全くの別物。
いや全く別でもなく、なんならピレ姐は『ピレーネ』の応援隊長なのだからして。
こうして夫婦の会話は捻れていく…。

「じゃなくて、『ピレーネ』が販売されるの」と夫。
「はぁ」そんなことか、私、お菓子に別段興味なし。

そんなこんなで、知らぬ間に『ピレーネ』獲得に熱めの夫を放置していたら、今週夫からLINEがきて、
“ピレーネが販売されます。購入しますか”
とある。
私“はい、よろしくお願いします”とぞんざいに返信した。

年明けからチームが変わり、帰宅が遅くなっている夫。毎日忙しそうだ。
そんな夫の唯一⁈の(それ程でもないが、それなりに)ワクワクが『ピレーネ』獲得だったとは、後で気づくことに。

実はこの『ピレーネ』社内でなかなかの人気。購入が困難だったらしい。奇跡的に手に入れた若手の同僚から、
「すっごく美味しくって、何個でも食べられちゃう」と聞いていたようだ。
では私もと勇んで売店へ行けども、連日売り切れが続いていたのだった。
購入を家族に公言してしまった手前、1個も獲得出来ていない不甲斐なさ、そして高まる食べてみたい欲求。
「手に入らないは人を突き動かす」ようだ。

そして昨日のこと。
何かに取り憑かれたような夫。
ひたすら“ボンとらや”の場所を検索。うちから一番近い店に行くことを決めた。

はい、着いて行くよねー。
私も同行し『ピレーネ』獲得の旅は始まった。

車で下道を約1時間半ほどかけ“ボンとらや”に到着した我々。
外観は街の和洋菓子屋さん。入り口に“ピレ姐”の呼び込みポップがあった(嬉)
そして念願の『ピレーネ』にご対面。
たくさんある種類のなかから、まずはとオリジナルのバニラを。あとはチョコ味、それからカスタードクリームが入ったダブル、愛知県とピレ姐コラボと銘打ったアンバタを購入した。

他にも地元製菓メーカーのブラックサンダー味やイチゴ味、抹茶味などの種類があって、なかなか迷った。

会計の際、スタンプラリーを勧められた。
ビンゴのように全部揃うと『ピレーネ』10個プレゼントなのだとか。
説明を受けている夫の真剣な眼差しが怖かった。なぜならスタンプラリーを制覇し『ピレーネ』獲得を狙いそうだったからだ。

さてうちへ帰り、家族で夫念願の『ピレーネ』実食。
「旨っ💗」家族3人全員の感想。
これは食べる価値あり。
ずっと思い描いていた『ピレーネ』をようやく手に入れ、食べることが出来た夫。その悦びは格別だったことだろう。
ぞんざいにしてごめんなさい。

皆様も愛知県の東三河周辺にお越しの際は『ピレーネ』を是非、お召し上がりください。おすすめします。

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