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85.急がなくては日が暮れる

渋の湯から黒百合へおんぶに手を引いて。
小屋が忙しいから子供連れてお手伝い。
早くしないと夕食に間に合わない。

解説

米川正利です。
山小屋の仕事をしていましたので、子供たちが生まれ大きくなるまでは、啓子さん(奥様)はひとりで子供たちを育ててくれました。家は茅野市の駅の近くにあります。
山小屋の人手が足りなかった時や届け物がある時などは、啓子さんが子供たちを連れて山小屋までのぼってきてくれました。
啓子さんが話してくれた事がとても印象に残り、そして苦労かけたなあと思っていますのでこの絵を描きました。

SAITOUです。
米川正利さんの奥様、啓子さんも懐かしそうにお話してくださいます。後ろに居るのが現在黒百合ヒュッテの山番ご主人の米川岳樹さん、
「後ろの岳樹は3歳くらいだったかしらねぇ。背中におんぶしてるのは次男。三男はまだ生まれていなかったわ。子供たちを家に置いていく訳にもいかないし、背中びっしょになって登ったけれど、岳樹が急坂になると後ろから押してくれたの。こんなに小さいのに嬉しかったわ。」と、懐かしく嬉しそうに奥様が話してくれました。
ちょうど先日そろそろ絵本更新でこの絵をアップすることもご報告しにお寄りしてお茶菓子いただいていましたら、ちょうど岳樹さんが山小屋の荷物をとりにいらっしゃいました。中に私が居るのに気づくと「こんにちは」と窓をあけてペコリとお辞儀をしてくださいました。
すこし髭はやしシュッとして恰好よい黒百合ヒュッテ3代目の米川岳樹さんは立派な大人になって、黒百合ヒュッテまでたくさん荷物を背負って行き来しています。ご苦労さまです。

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