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夢ではないけど淡い希望をかなえることはできる~これからNPOの伴走支援者になりたい人へ~

明日、誕生日を迎えると46歳になります。昨年は、父が亡くなったり、知り合いが大きな病気になったり、日本各地で災害が起きて亡くなるニュースが度々あったり、命について考えさせられることが多かったです。

1998年、大学生の時、地元京都の田舎の喫茶店でウェイターのバイトをしていました。暇な平日の夜、洗い終わったコップを拭きながら、バイト友達と就職の話をしていて、「夢とかないんやけど、同時にいろんな組織で働いて、場所にとらわれずに自由に働けたらなぁ~」と私が言いました。それに対して友達は「キューちゃん、そんなことできるわけないやん、企業に就職して安月給で夜遅くまで働くんがオチやで」と言われて、「んー、まー、そうやんなー」と返していたのを今でも思い出します。

それから2000年に企業に就職して、2010年にはNPOに就職して、今はフリーランスとして様々なNPOの伴走支援のお仕事をしています。同時にいろんな地域で活動している団体さんに関わらせてもらっていて、夢ではないけど淡い希望をかなえたのかなと思っています。

当時、この淡い希望をかなえることに執着はなくて、むしろ無理だろうなと思っていました。積極的につかみにいくというより、この希望がかなう社会になっていたらいいなという受動的な希望でした。

今までの道のりを計画的に行うことはできませんでしたし、未来から逆算することも、目標を立てて段階的に進めることも、当時の私にはできませんでした。想像できたのは、MBAをとって、コンサルタントになって、日本と外国をまたにかけて働くといった、当時の就職雑誌がオススメするステレオタイプ的な未来。それができる頭脳、行動力、決断力、財力もなく20代後半でその道はあきらめました。仕事面では、能力的にも中途半端だし、突き抜ける意志もないし、友達も少ないし、このまま鳴かず飛ばずでダラダラ生きていくのかなと思っていました。

10年働いた企業を辞めて、NPOに転職して、人生が変わりました。認定NPO法人フローレンスで5年、認定NPO法人日本ファンドレイジング協会で2年働かせてもらって、NPOで働く実経験から学ぶことができました。2010年~2017年の7年間で、受益者に直接向き合う実行団体と、NPOに向き合う中間支援組織で働けたことで、様々な団体さんでの働くシーンが想像できるようになったのはこの経験のおかげです。

そこからNPOの伴走支援者としてやるぞ!と決めたのは2021年2月で、ホームページ設立が同年4月22日です。なので、2017年~2021年の4年間は「NPOの伴走支援者」としてやっていく決意をするまでの紆余曲折の時期、トランジション期であったといえます。この時期は、とても不安定で、空中ブランコの次のブランコに飛び移る瞬間と例える人がいるくらいです。タイミングを間違ったり、バランスを崩すと落ちてしまうかもしれない。そんなな毎日でした。

NPOの実行団体や中間支援団体に所属することなく、でもNPO業界で働くためには「自分は何者なのか」を明示する必要があります。「自分、器用なんで何でもお仕事依頼してください!」って言っていた時期もありましたが、その時は、お仕事の依頼は来ませんでした。

2017年~2021年の4年間は、「第三者としていかにNPOに関わればいいのか?」の自分の答えを出す時期でした。コンサルタントでもなく、アドバイザーでもなく、ファンドレイザーでもなく、社会的インパクトマネジメントの人でもなく、ITに詳しい人でもなく、会計・経理のスペシャリストでもない。でも第三者として価値を出すにはどうしたらいいのか?4年間の紆余曲折期間はそんな宙ぶらりんな空間に自分のポジションを置く、そんな期間でした。

マーケティングの世界でも、ポジショニングが大事っていいますよね。それが一番はらおちした自分が今です。ポジショニングがきまると、言動がどっちつかずにならない、そうなると特定の層から共感をされる。その共感からお仕事につながっていくのです。

今はひとりで回せるお仕事のボリュームですが、これからはもう少し増えてくるだろうなと思っています。というのも「NPOの運営には伴走支援者がいるといい」そんな価値観はまだ全然定着していませんが、話をするとすごく共感してくれる団体さんが、少しずつですが増えているのを実感しているからです。そして、それらの団体さんの成長が目にみえるようになってきている。もちろん、第三者としての関わりなので、関与度は少ないですが、プラスに働いていることを感じてもらっているケースが増えています。

冒頭お話した、大学生の私の淡い希望を実現するのに、企業10年+NPO7年+紆余曲折4年の合計21年かかりました。社会は変わってきています。NPOの伴走支援者として歩むための重要なことを体得できたら、数年かからず実現ができるようになってきたと思います。今、同じ希望を抱いていて、かつNPOの伴走支援者としてこれから歩んでいきたいと思っている人がいたら、声をかけてください。そういう方と一緒に「NPOの運営には伴走支援者がいるといい」文化を定着させていきたいです。

このnoteを読んで、NPOの伴走支援者になりたい!そう思った方は以下ホームページの問い合わせからご連絡ください。また、NPOの団体さんで伴走支援を希望される方は無料相談をしております。こちらもホームページの問い合わせからお知らせください。


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