見出し画像

休眠預金事業における資金分配団体と実行団体のコラボレーションの要素について

休眠預金の事業はとても複雑

休眠預金の事業はとても複雑だと感じています。それは、以下のようなことがあるからです。

  • 指定活用団体・資金分配団体・実行団体と複数の組織が関わっていること

  • それぞれの組織が目指しているものがあり、それが重なる部分はあるものの、完全には一致しておらず、調整や理解に時間がかかること

  • 事前評価・中間評価・事後評価の3段階の社会的インパクト評価を複雑な状況下で協力しながら進めないといけない

私は評価アドバイザーといった第三者で関わるのですが、評価の前に、そうした複雑さを軽減できていないと、事業を進めることそのものが困難になるなと感じます。

これまで、こうした複雑さを説明しようと思っていたのですが、それができず困っていました。

そうしたところに、スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー日本版VOL.5『都市型課題を解決するコラボレーション力の鍛え方』の章に出会ったのです。

この章では、休眠預金事業の複雑さと困難さの全体像をうまく表現されているだけでなく、どのように進めていけばいいのかプロセスが示されていました。

単なる構造的な説明だけでなく、どのように進めていけばいいのか順番が示されているのはとても有効な示唆だなと思います。


ここから先は

2,090字 / 4画像

記事を読んでくださいましてありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。おかげさまで毎回楽しく制作しております。皆さんからの応援があるとさらに励みになりますので、サポートお願いいたします!!