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アクセサリー原案

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imaoriのストアで販売しているアクセサリーの原案です。 中にはアイデアだけで没案も含まれています。
運営しているクリエイター

#アイデア

rakugaki_94「コノハナサクヤヒメ」

※記載時期は2022年2月4日です。 気がつけばもう2月で春はもうそこまで来ているのに、春向けのアクセサリーがないことに気がつきました。 毎回同じ方向性のアクセサリーなら同じ素材や制作工程で済むのですが、毎回違う方向性を選ぶので、素材や制作方法など作品化するまでに時間がかかるのです。 レジンならレジンだけを作り続けるレジン作家やワイヤーを用いたディップアート作家など、ハンドメイドの世界では一つに絞ってすることを推奨されていますが、imaoriでは創りたいものに合わせて制作方

rakugaki_90「フレア」

今まで作ってきたアクセサリーは左右対称だったり花びらの大きさや並びも均等だったり、割とカチッとした作りのものがほとんどでした。 ブログのrakugaki_87で岡本太郎記念館のことを書きながら、岡本太郎の作品を見ていたからでしょうか。 何か不均等で左右非対称のものを作りたくなりました。 そこで思いついたのが花をモチーフに、花が太陽フレアみたいになっているイメージ。 花びらの大きさが不均等なものをフレームだけで表現できないかと考えてみました。 ちなみに太陽フレアとは太陽の表面

rakugaki_46「ウインターシーズンに向けて」

「twin triangle」というアクセサリーに用いるために仕入れたチェック柄の生地の中に、深く濃い緑と青と黒のチェック柄がありました。 そのチェック柄は「ブラックウォッチ」という名称のタータンチェック柄の一つでした。 ブラックウォッチと言葉だけ聞けば、「黒い時計」?ってなりますよね。 1688年のイングランドで起こった名誉革命の反革命勢力の通称であるジャコバイトの動向を監視するハイランダー兵の独立グループがブラックウォッチ柄を使用していたため、“黒い見張り番”とあだ

rakugaki_35「焦らずにゆっくりいこう」

アクセサリーのヒントにならないか、ぼんやりと世界のことわざをスマホで検索をしていたら、次の言葉に目がとまりました。 「Take time to smell the roses.」又は「Stop and smell the roses.」。 日本語で直訳すると「薔薇を嗅ぐために時間をとる」「薔薇を嗅ぐために足を止める」でしょうか? 実際には「焦らずにゆっくりいこう」的な意味合いになるそうです。 これってimaoriのコンセプトにぴったり合っているなあと思いました。 日

rakugaki_16「ミツバチとハチミツ」

母が愛用していた「ハチミツ」のお店。 いろんな花から採ったハチミツが、そこそこいいお値段で売られていました。 その店先には蜂の巣が置かれていて、周囲を蜂が飛び回っているというデンジャラスゾーンでした。 店の中に入るまでが、本当に勇気がいりました。 そう言えばミツバチが減っていて、ハチミツの入手が困難になるとか随分前に聞いたような気がします。 2000年代に入って在来種のミツバチに、致命的な伝染病による被害は実際にあったそうですが、不幸中の幸いなことに、在来種のハチの

rakugaki_9「アイデアいろいろ」

そろそろ真面目にアクセサリーのデザインを考えなきゃいけない。 どんなにつまらなくても、まずはひねり出さなきゃと、とりあえずイヤリング系に絞って一人アイデアラッシュです。 まずはブログrakugaki_3で考えたような「てるてる坊主」的な、あまりアクセサリーにされていない伝承ものがないか考えてみました。 う~ん「かっぱ」なんかどうだ? 伝承は伝承でも妖怪じゃね? アクセサリーというか、マニアックな雑貨とかなら結構ありそうですし。 ということで「かっぱ」の世界は奥深そ

rakugaki_7「コメットさ〜ん!」

よく、星のアクセサリーってありますよね。 星の中でも一番馴染みのある月や特徴のある環を持つ土星とか、赤褐色の火星に美しい水の星、地球とかみたいに。 星そのものが美しいのでモチーフにしやすく、どうにも作り尽くされた感があって、難しいとは認識していました。 しかし、やっぱり宇宙への憧れとかもありますし、存在だけでも神秘的で綺麗で何とか違う角度からアプローチして、オリジナリティがあるものを作れないものかなぁと。 ネーミングは彗星(コメット)ですが、彗星だけではなく宇宙に関連

rakugaki_6「良い花はあとから」

なかなかアイデアが浮かばず、ただただスケッチブックの前で唸っている私に奥さんが助け舟を出してくれました。 「縁起が良さそうなことわざから、ヒントを得てみるとか」。 なるほど、そういうアイデアの出し方もあるよね。 奥さんが、使えそうな「ことわざ」をいくつかピックアップしてくれました。 そのうちの中で、一番具現化しやすかったのが「良い花はあとから」です。 早くから咲き誇る花より、あとから咲く花のほうが美しいという意味。 立派で充実したものは、時間を充分かけてあとからでき

rakugaki_4「てるてる坊主、かく語りき」

前回のブログrakugaki_3の最後に、娘からの連想で出てきた「てるてる坊主」。 「てるてる坊主、てる坊主、あ~した天気にしておくれ~♪」 そう、当時娘が熱心に作っていた、晴れ乞いのための日本の伝承手作りアイテム。 まさに元祖ハンドメイド・アイテムと言えるのが「てるてる坊主」です。 一説によると、中国から江戸時代に渡来してきた風習だとか。 次の日に晴れて欲しいときに、軒先などに吊り下げると「次の日が晴れる」というラッキー・アイテムです。 これだ!と思いました。 奥さんに「