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3年ぶりに会えた同期

かなり前に、民間の会社に入社した。
同期は33名、東京事業所配属が22名、大阪事業所配属が11名という人数。
当時は毎月のように新入社員が入社していたような時代だった。そんな大量採用の時代に巡り合った同期の関係が今も続いている。
妊娠しても休職できる年数に何か月かが不足し、退職を余儀なくされたSさんが、3年ぶりの同期会の幹事を担ってくれた。今や孫が4人いるという。
11名中、6名が集まった。
パートナーが逝ってしまった同期もいる。「そこに当たりまえにいた人がいなくなった」ことへの喪失感は時間だけでは癒せるものではなく、本人の気力が戻るには、「子どもたち、周囲の支えがあってこそ」と彼女の言葉を聴いた。
「できる限り、やりきった」という言葉に、自分を勇気づけるような気迫を感じた。これまで生きてきたこと、これからも生きることへの宣言のような潔さは、彼女らしかった。
3年ぶりに会えて、いろんな状況で、その人らしく生きている語りを聴けた。今、関係を持てている人々とはまた違う〇十年前の同期というつながりがもたらす安心感は、その昔、励まし合って乗り越えたからか。
厳しい訓練、しんどかった新入社員時代を経て、それぞれが違う道を選び、それでも何とかここまで生きて、会えたことを喜びたい。
また、来年会おうね。


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