取材メモ:そこにいた

取材対象者:
Sさん、女性、豊島区在住(仮住まい)

一つ前の住居
都立家政駅
引越し直後から部屋の中に気配を感じる
玄関の人感センサーの照明がいきなりつくことが頻発
故障かと思っていた
気配を視覚的ではなく、感覚的に「中年男性」と思った
寝ていると、布団に身体が沈んでいく
自分の顔のすぐそばに男性の顔があって見ているのがわかる
足をつかまれる
そんなことが何回も何回も
しばらくして、コロナの最中、生き方を変えることにした
仕事も辞めて、住居を持たずに、移動生活をしようと
断捨離をし始めた途端、人感センサーのエラーはなくなった
部屋から男性の気配はなくなった
やはり照明の故障ではなかったのだと気付いた
物事の転換期が2020年の9月に起こる、と占い師から聞いていた
まさにその時期に生き方を変える選択をした
そのタイミングで怪異は消えた
今では日本全国を転々としている

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