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レアステーキはユッケか?

食中毒事件の経緯

京都府宇治市の「MEAT&FRESH TAKAMI」が販売した牛肉を食べた90代女性が腸管出血性大腸菌O157で死亡した。
亡くなった方を除き、同店の「レアステーキ」や「ローストビーフ」を食べた9~87歳の22名が食中毒の症状を訴えている。

原因食材

死亡した女性が食べたのは、「レアステーキ」と称して販売する人気商品。
運営会社「ジィーシーエム」の社長は、「生肉を約300℃で6分間、スチームコンベンションオーブンで加熱処理し、細切りにして販売した」と説明している。

運営会社「ジィーシーエム」による謝罪文

問題点

販売した「レアステーキ」について、所轄の保健所は生食用「ユッケ」とみているとのこと。
また、ユッケの提供に必要な加工調理の届け出を京都府に出していない。
社長は「知識不足だった」と話し、再発防止体制が整うまで全店を休業するという。

疑問

・約300℃6分間加熱した時、肉の中心は何℃だったのか?
・トリミングの有無
・「レアステーキ」の定義
・保健所が「ユッケ」と考える理由
・定番の「ローストビーフ」でも発症した経緯
など、様々に疑問が残る。

提言

詳細な調査結果が待たれるが、レアステーキやローストビーフ、レアチャーシュー、鶏タタキなど火加減の甘い食肉加工品に対し、衛生性確保のための加熱作業の見直し、加熱温度時間の目安を行政は改めて出すべきだ。

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