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【簿記3級ネット試験】ゼロから短期間独学一発合格のための勉強法

受かりたてホヤホヤ(1/28)なので記憶が薄れないうちに書こうと思います。勉強を開始して1週間くらいは正直「なんてつまらない勉強なんだ…」と挫折しそうだったのですが(笑)しっかり理解した上で仕訳出来るようになり、貸借対照表や損益計算書まで行ったら楽しくなってきました。借方と貸方の計算が初回からバシッと合った時の快感。(合っても間違うこともありますね)

試験勉強でこの「楽しくなる」が一番大事だと思っています。好循環の源ですね。

1.簿記3級の全貌を把握する

■まずは何がでるのか、何点とれば合格できるかを知る

第1問~第3問まで3つのパートで構成されており、100点満点で70点以上合格。試験制度が変更となり、2021年は27~8%と低めだが、それまでは4~6割はとれる難度の低い試験。四則計算しか出てこないので、中学生どころか小学生でも合格者がいますね。よってしっかりポイントを押さえれば一発合格できる試験です。

第1問:15問×3点=45点(解答時間15分)

仕訳形式で解答する問題のみ。ここは基本問題であり、満点を目指せるのでまずはここから勉強です。

第2問:20点(解答時間15分)

ここは難度が低く一瞬で解答できる語句穴埋め問題、補助簿選択問題から、時間がかかる勘定記入問題までいくつかのパターン問題の中から大きく2問出題されます。

第3問:35点(解答時間25分)

精算表、決算処理後残高試算表、財務諸表の問題が出ます。最初はさっぱりわからなくても大丈夫。5回くらいこなせば要領がわかってきて満点が狙えます。計算ミス、借方貸方の書き間違えがないように焦らずに慎重にやるのがポイントです。慣れれば20分以内で解くこともできます。最後に計算が合えば!ですが。第1問の仕訳が正しく理解されていれば難しくはありません。

2.テキスト・問題集選び

■今回の私の選択

検索しても人によってオススメが違うので、とりあえずAmazonでベストセラーとなっており、テキストも問題集も収められていると書かれたTACの滝澤ななみ著「スッキリわかる」を購入。

スッキリわかる日商簿記3級第12版(テキスト&問題集)

これは漫画が多く、本番同様の構成の問題もチェックテスト(ネット試験もあり)の1パターンだけ。簡単なものしか載っていない気がしてしまい、ともかく本試験と同じ構成の問題を繰り返したいというのがあったので、TACの「本試験問題集」を購入。

合格するための本試験問題集

こちらは12回分の本試験同様のテストとその中の5回分はネット模擬としても使えたのでこちら中心で勉強をしました。

■オススメのテキスト・問題集選択方法

例えば「売掛金」「減価償却費」「貸倒引当金」「貸借対照表」と聞いてどういうものかピンときますか?

社会人が長かったり、営業など会社の利益に直接関わる仕事だったり、投資をしていたりする方は具体的に答えられなくてもイメージはできると思います。そういう商売のベースを理解している方(アドバンテージ組)は正直3級だとテキストは不要かと思います。よって解説がしっかりしたものであれば問題集だけ10~20パターン位を2周繰り返すことで早期に合格することができると思います。私もこっちの部類なので、結果から言うと問題集だけで良かったかなと思っています。「スッキリわかる」のテキスト文は理解できているものが多く、ほとんど読んでいません。

一方、社会人経験のない学生さんや会社員でも入力業務だけ、とか図面を描くだけ等、直接収支に関わっていない方(入門組)は「スッキリわかる」のようなわかりやすい解説があるものを選択すると入ってきやすいと思います。ただ「スッキリわかる」だけでは本番同様の練習が出来ないため、別に問題集を購入する必要がありますね。

ともかく一度購入したら浮気をせずそのテキスト・問題集をやり込むのが合格の近道かと思います。いずれにしても購入の際は、ネットでポチる前に書店で、自分なりにわかりやすい説明をされているものかを確認することをおすすめします。人によって好みがありますからね。

3.スケジュールと勉強時間

テキスト・問題集が手元に届いたら、そのページ数を勉強期間の日数で割り1日のノルマを決めます。

私はどの試験でも独学の場合はそうしています。いつものエクセル管理です。

スケジュール例

本番同様の問題を60分以内でいかに70点以上とるか、のゲームなので模試をより多く繰り返し、間違えた問題を理解するまで復習することで確実に合格できる試験です。

当初はラスト20日で13種類の模試形式のテストを3周しようと思っていたのですが、1発目から70点クリアできたので、これは2周でいけるな、と手応え。2周目の平均点は92点。1周目では60分に収まらなかった時間も2周目では要領を得て45~50分で収まるようになりました。

模試点数・時間管理

そして前項で書いた通り、アドバンテージ組と入門組では必要な勉強時間も変わってきます。

アドバンテージ組:50~80時間

入門組:80時間~120時間

時間はあくまでも目安で、模擬試験をやって「85点以上をコンスタントにとれるようになったら受験タイミング」だと思います。70点をとる勉強をしていたら、本番の緊張や見た事もない問題で合格点に届かないということになりがちですので、ここは余裕を持って手持ち問題集で85~90点はとれるようになってから臨みましょう。

その点、受験日を柔軟に設定しやすいネット試験はとても良いと思います。

私も2周目でコンスタントに90点台をとっていて、わからない問題はない、などと傲慢な感じでしたが(笑)本番では第2問が「なにこれ?」的な問題で動揺してしまい得点できず77点でした。もう一度やりたいくらいです。やらないけど(笑)引き続き2級がんばりまーす!

■2ヶ月で合格するには

(アドバンテージ組向け)

・1ヶ月目:仕訳からはじめ、ひたすら問題を解きまくる。わからない部分はテキストや解説を読み必ず理解するまで終わらない事。どうしても基本がわからないような時はYouTubeを利用してみましょう。

・2ヶ月目:1日に1回分の模試をこなす。休日は2回分行い、間違えた問題はノートやエクセル等に抜き出しておく。

試験前日は間違えやすい問題のみを確認すると良いでしょう。

入門組はそれぞれ倍くらいにすれば理解が深まるかと思います。

4.計算機について

ネット試験の場合は唯一持ち込めるアイテムです。

日頃は小型のものや関数電卓しか使っていないので、簿記受験用に購入しました。

CASIO JF-120GT こちらもベストセラーとなっていてリーズナブルな価格。

ポイントはキーの押しやすさと表示部の傾斜が自在である点。ミスタッチもなくなったしこれは正解でした。使いやすいもの、慣れているものが良いですね。

持ち込み可能計算機は公式で確認を。

次回は第1問、第2問、第3問の具体的な勉強方法やトラップ、ネット試験の注意点等について書こうと思います。

ではまた!2級の問題集届くまで暇なイマナニでした。

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