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【資格】R3年建築設備士二次試験勉強方法・合格図面公開【一発合格】

1.勉強方針

R3・2021年度の建築士学科試験は6月20日(日)
資格学校で当日~翌日に合格速報が出るので合格基準点(R3は67点)以上なら即、勉強開始です。私は日建で86点、総合資格で87点と連絡があったので、休む間もなく準備をはじめました。まずは勉強方針を決める必要があります。

①講習会(日本設備設計事務所協会連合会・電気設備学会主催)25,000円+独学
※テキストのみは20,000円で販売あり
②日建学院Webコース 99,000円
③総合資格設計製図コース 396,000円

二次試験においてはこれ以外の勉強方法は今の所ありません。
メルカリ等で前年度の講習会資料を入手して独学、という方法もありますが、やはりその年の課題に沿った学習が必須なので、最低でも①の当年講習会には参加orテキスト入手すべきです。
ちなみにメルカリにももうこの時期には売り切れてるので、過去資料を入手する場合は早めに。

更にこれ先に教えておいてくれよ!!っていう事があって。
それは講習会の申し込み状況です。
学科試験の試験日前にすでに5回くらいあった東京日程のうち2回は埋まっており、試験直後はもう7月末の日程しか空いていない状況。学科試験をしっかり勉強し、イケそうだという方は早めに予約しておくことをおススメします。逆に予約したら何が何でも学科合格する勉強をして下さいね。

私は学科試験最中から7割以上を確信できたので、試験会場早稲田大学の構内で予約。2回の日程は満席だったため、3回目である7月10日(土)を申し込みました。念のため電話で1、2回目のキャンセル待ちは出来ないか、テキストを1回目の講習会の日に入手できないかと交渉したがダメ(そりゃそうだ)。

学科試験が6月20日、そして講習会が7月10日、試験日が8月22日。ただでさえ日程がないのに、20日も何もやることがないというのはありえないと、迷わず②の日建学院webコースも申し込みました。1回目の日程に申し込めていれば日建のコースは申し込んでいなかったと思いますが、結果的には過去問の解答例と本番に似てる解答用紙を入手できたのは大きかったので(間違い結構ありましたが)結果オーライ。
よって二次試験対策代としては25,000円+99,000円=124,000円ですね。一発で合格出来るとなれば許容範囲の投資額でした。建築士に比べたら安いもんです。
総合資格の教材やカリキュラムは質も合格率も高かったようですので、会社からお金が出る方や金はいいからとにかく今年受かりたい!という方は総合資格おススメします。いずれにしても結局は自分がやらないといけないので、いい武器を揃えて頑張るか、しょぼい武器だけど自分自身も鍛えて頑張るかの違いでしょうか。


2.選択はどうするか問題

二次試験は、「建築設備基本計画」必須問題記述11問、共通問題の第3問空調、第4問給排水衛生、第5問電気は全員同じ問題を実施するのですが、
選択第1問、第2問については
①空調・換気設備
②給排水衛生設備
③電気設備

の3つに分かれます。
どれかのスペシャリストであれば悩むまでもないのですが、
建築が専門の方等はどれにするのか検討することになります。
私はググった結果一番難度が低そうな衛生を選択することに。学科で計算問題含めある程度まんべんなく勉強しているのでどれもさっぱりわからない感はありませんでしたが、8割は衛生選択ということでやはりここでは保守的にいきました。
全部勉強して当日やさしいやつをやる、と言い出す人いますが最短で合格したければ余計なことはせず、絞って勉強すべきです。というか実際そんな余裕はありません。

勉強方針、選択を決めたら次はスケジュールを立てましょう。


3.スケジュールの立て方

まずはエクセルを開きましょう。私は何でもかんでもエクセルで管理します(笑)いずれにせよたったの2ヶ月しかありませんのでこのようにガチガチに予定を立てます。

スケジュール

やるべきことは以下の通り。
■教材入手前
①問題分析
②製図用具の検討、購入

■教材入手後
③製図練習
④基本事項の学習(製図の不明点についてテキストで学習)
⑤過去問一式練習
⑥記述対策(必須)

これらを仕事や家事の時間以外にはめこんでいくだけです。
とにかくやらなければ合格はできない、という強い意志と共に。


4.勉強方法

①問題分析
試験が終わり、ちょっと遊ぼうかな、などと思ってしまう所ですが、他受験生に差をつけたければすぐに対策をはじめましょう。教材を入手する前でもできることはあります。
まずは問題分析をします。これは公式サイトから過去9年分の試験問題、答案用紙、採点のポイントがダウンロードできますので、全部ダウンロードしましょう。どんな問題が出ているのか分析します。この時点ではその年の課題がわかっているので、類似用途の年はとても参考になります。実際今年もH29のホテル、R1のスポーツクラブは参考になりました。また、R2から出題傾向が大きく変わりましたので、R2もしっかり読み込みました。
私はこれもエクセルにまとめました。すると出題傾向・動向も見えてきます。

②製図用具の検討、購入
もうひとつこの時期にやることがあります。製図用具の検討、購入です。
建築士の方はバッチリだと思いますが、まずは描きやすいシャーペン、MONO消しゴム、小さめの三角定規、三角スケール、テンプレート(公式参照)を揃えましょう。製図板は不要です。別記事で詳しく書きたいと思います。

③製図練習/④基本事項の学習
教材が届いたら何をしたかというと私は一級建築士受験の経験から、記述は後回しにしようと決めていたので、まず製図の練習からはじめました。
ということで、出勤日は通勤時の講義映像視聴で基本事項の学習、A5判ノートでパーツごとの製図練習を。
テレワーク日や休日は本試験の答案用紙をA3×2枚でコピーしまくり、解答例のトレースをひたすらやりました。
H29~R2の4年分を1回目は完全に見ながら記号や配管の意味を理解しながらトレース、2回目はチラ見トレース、3回目は解答例を見ずに自力でトレース。受水槽まわり、ポンプまわり、給湯設備まわり、循環フロー、空調図の設備室内等はパーツ練習

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基本的には講習会資料の解答例を採用したので(風呂の給排水図以外は日建の線量が多すぎたため)資料の該当ページを写メってA5判ノートに何度も書きました。試験1ヶ月前にはカンニングなしで描けるようになりました。
よく理解できない部分については、テキストや講義映像、ネット検索等で確認。結局講義映像はあまり観なかったかな。ともかくなぜここにこれを描くのか、というのは理解しながら描かないと応用がききません。
とにかくスピード重視。テンプレート買いましたが本番の1週間前までは完全フリーハンドかつ雑。
学校に通っていたら怒られるやつですよね。でも時間に余裕が生まれれば丁寧に描くこともできます。丁寧でもキレイでも未完成だったら何の意味もないのが試験です。


⑤過去問一式練習/⑥記述対策(必須)
ラスト1ヶ月はまず記述対策の整理をエクセルで(笑)講習会資料と日建の解答例で採用できるものをアレンジして分野ごとにまとめました。もうこれだけを覚えればバッチリというものですね。200文ありましたが、最後の3日くらいでセリフを覚えるように暗記しました。
コジェネだったらこの5文、みたいな。もちろん学科で勉強しているので丸暗記とは言え内容はわかってますよね。結果的にコジェネは理解不足でしたが…(苦笑)ただし、R2からは単純な「太陽光発電設備の要点」という問題はなく、一歩踏み込み「太陽光発電設備における太陽電池アレイの設置に係る計画の要点」というような出題傾向に変わっています。
よって従来式であれば80文くらいには絞りこめた所ですが、200文になってしまった訳です。
これは一級建築士の記述対策で使った方法です。
そして記述対策に平行して、まとまった時間がとれる休日は5時間30分を計測して本番同様に問題読み込みから全て実施します。
ちなみに最初のトレースの時はトータルで足掛け2日、10時間くらいかかってます。完全に無理だと思いましたね(笑)
でも結果的には最初に製図を訓練し、スピードアップすることで「時間は大丈夫」という自分に対する安心感が出来ましたので、やり方としては成功だったと思います。本番3日前からテンプレとか定規を使ってきれいにかくようになりました。


5.勉強時間

前述の通りの勉強を進めましたので、平日2時間程度、休日6~8時間で合格できました。とにかく短期決戦なので、1回で終わらす為にはいかに時間を確保するかを考えましょう。仕事はまずまず忙しかったけど、直前には夏休みを取得して記述暗記をやりまくりました。
勉強時間は実務で設備設計等やっている人はこれより少なくても大丈夫だと思いますが、なんと言っても手書きです。おそらく手書きで設計をしてる方はいないはず。ちまちました接手やら記号を描いてると途中で嫌になってきます。そんな時は記述の勉強に切り替えるとか運動するとかおやつタイムにするとか。気分転換しながらセルフコントロールを。

6.その他合格する為のアクション

①Twitterのすすめ
学科勉強の後半からイマナニのTwitterを開設したのですが、とにかく有意義でした。わからないとつぶやくとたいてい誰かが教えてくれたり。色々教えて頂きました。何より受験生仲間の勉強状況が知れるのはすごくよかったです。あー学校通ってるこの人もうこんな事やってるんだ!とか、仕事忙しいのに今からやるんだ!とか刺激になりました。
有益なアプリや筆記用具などもTwitterなかったら知る事はなかったです。本当にありがたい存在だし、フォロワーさん9割くらい合格してて「Twitterやってると合格しやすい」論唱えたいと思います!

②睡眠・栄養
若い方なら大丈夫ですが、40超受験生はやっぱり睡眠大事です
勉強時間と同じくらい睡眠時間の確保も重要。十分睡眠とってるとしっかり脳が働いてくれる感じ。酒、甘いものもほどほどに、野菜、タンパク質、カルシウムしっかりとって体調整えましょう。昔の常識だと疲れた時は糖分、だけど今は「糖分やばい」ですからね。食べちゃったけど。


7.各問題の所要時間(衛生選択)

公開図面内にも記載していますが、本番では問題の読み込みにも時間がかかるし緊張もすると思うので(私は緊張なし)練習では十分な見直し時間を確保できるようにしておきましょう。

試験時間5時間30分=330分
・問題文読み込み/「建築設備基本計画」必須問題記述 練習60分→本番70分
・選択第1問計算問題 練習30分→本番50分
・選択第2問系統図  練習40分→本番60分
・共通第3問空調   練習40分→本番45分
・共通第4問給排水  練習40分→本番45分
・共通第5問電気   練習30分→本番50分
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   合計      練習250分→本番310分
  見直し時間    練習80分→本番20分

ちなみに系統図終わりにおにぎり、見直し時間におやつ食べました。
肩まわし、首まわしの運動したり、後半は足開いて立って作図(笑)
結果大した見直しはできませんでしたが…
あのおばさんすげー食ってんなぁ、余裕だなぁとかは思われたかと(笑)


8.合格図面公開(衛生選択)

A判定もらった図面を公開します。
これで合格できました。明らかな間違いや思わぬ間違いはあるかと思いますが、全体で7~8割はクリアしているかなぁと思っています。公式から解答も出ないのでずっと悶々とするしかありませんね。

どうぞご査収ください。


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