高校生の時のどうでも良い思い出
高校生の時に帰る途中でふと、いつもと違う道を歩いて帰ってみようと思った。
住宅密集地だけど、この辺りの道はどんな道を通っても最終的には目的地につくこと知っていたから今まで通ったことのない道を歩いてみようという試みだった。
入った道は一本道だった。入ったら最後出口まで他の道に逃げる事はできない。長い一本道をただ歩いた。初めて見る家並みや木々を眺めながら、しばらく歩いていると何と仮面ライダーがポーズをつけて立っている等身大の人形を家の玄関の前に立てている家に着いた。
変な家だなあと思って表札を見たら石森と書いてある。今にして思うと小野寺という表札もあったのかもしれない。
そのまま一本道を歩き続けて出口について帰宅した。
後から知ったのだけれど、そこは石ノ森章太郎先生の家で編集者もその家にたどり着くのは難しくてわかりにくい場所として有名だったのだそうだ。
こちらはそんな事知らなかったのだけれど、後でもう一度その道を探したらどうしても見つからず二度と行けなかった。
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