見出し画像

UXコンサルとしての言葉遣い(意図的にロボット系から人間系へ)

「いい感じにしたいっす」 

この言葉、ふわっとした言葉、社会人2-3年目くらいまでは非常に毛嫌いしていました。 

コンサルという職業で、ロジカルロジカルロジカルと意識していた時に、先輩コンサルが「いい感じにしたいんだよねー」「ファッショナブルにしたいんだよねー」等々と適当に言うのを軽蔑の目で見ていました。 


ただそこから10年くらい経つと、ふわっとした言葉自体は問題ではないことに気づきはじめるのです。

では何が問題だったのか?

それは、ふわっとした言葉を述べた後に、噛み砕いた言葉で他人に説明しなおせないことです。感性を述べることができても、論理が無い状態です。

このような状態、人、言葉を本能むき出しの"動物系"と名付けましょう。


①「いい感じにしたいっす」など感性のみの場合は、"動物系"です

もし"動物系"の言葉を駆使する上司がいたら、部下たちは周辺状況やそのボスの表情、ジェスチャーを基に、その真意を汲み取るしかありません。なお、真意を確認すると、説明できないので逆ギレされる場合もあるので問題です。

自分が動物系コミュニケーションを繰り返すと、ことごとく眉をひそめられるでしょう。

 

②逆にロジックのみの場合は、"ロボット系"と呼びます

言っていることはもちろんスムーズに伝わるし、"動物系"のような害はありません。しかし、そこに感動はありません。

UXデザインなど、人の心をトピックとする場合、この"ロボット系"コミュニケーションは致命的です。

 

③「いい感じにしたいっす」にプラスして「いい感じとは、◯◯と△△と□□の状態が揃った時です」等の言語化を加えた状態、これを"人間系"と呼びます。

感覚も伝わるし、ロジックも伝わるということでこれがベストな状態です。

せっかく言葉を駆使して発展してきた動物なのだから、人間である以上は人間系の言葉を発することを常に目指したいものです。

 

④感性もロジックも無い言葉は、よくわからないので"不明"とします。

  

こういう風に書いていると、「お前はどうなんだ?"人間系"なのか?」と言われそうですが、その時々で、①-④を行ったり来たりしている修行中の身です。

 

わたしはコンサル職なので、ロジカルさが強く求められる環境です。

この環境に身を任せてしまうと、"ロボット系"の言葉が増えがちになります。

そこで、3年目までは嫌っていた「いい感じにしたいっす」を最近は意識的に使っています(TPOは選ぶ)。

この言葉を口にすることで、自分の感性を意識的に育てられると考えています。

 

右脳左脳両方求められるデザイン×コンサルの身分では、ロジックを磨いて、感性も磨く!の一択です。

ぜひこれを読んでいる皆さんも、ロジカルシンキング一辺倒等にならないよう、ぜひぜひ意識してみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?