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【無料公開】企業理念・ビジョン・組織周囲を巻き込むリーダーシップ・モチベーションマネジメント研修を受講①

先日、受けた研修がすごく勉強になったのでシェアします。
サラリーマンの方はもちろん、これから起業する方も理念やビジョンの本当の意味を理解しているのとしていないのとでは、人の上に立って仕事をする上で有効になるところが多々あると思います。

今回は企業理念やビジョンについて書いていきたいと思います。
ぜひご覧ください。

企業理念やビジョンとは

みなさんは自分が所属している会社の企業理念ってご存知ですか??恥ずかしながら僕は覚えていませんでした。
普段意識しながら仕事をしている人って多くないと思いますし、ほとんどの方が覚えていないというのが現状だと思います。

企業理念を調べてみると会社や組織が存在する意義・使命といった価値観を表すもので「会社や組織がどういった目的を持ち、何のために存在しているのか」を文字に起こしたものと定義されています。

企業理念の他にも経営理念ってありますよね。これは全く別物であり意味を考えるとわかってくるのですが、企業理念は不変のものです。
一方、経営理念は会社の成長や社会の変化に応じてその時々節目に変化していくものです。

また、ビジョンってよく使う言葉ですよね。僕も何気なく使っていますが、ビジョンって何?と言葉の意味を質問され明確な回答ができなかったです。
イメージは将来のなりたい姿が(picture)あるとすると、ビジョンはそこに向かうためのストーリー(Movie)とのこと。すごく腹落ちしましたね。

これらを理解している効果として、理念やビジョンを通して企業の価値観を従業員に共有することができます。すると従業員は自らの判断で行動ができるようになります。

具体的にいうと、
・行動する際に自身の仕事が企業の価値観に反していないか。
・理念に照らしてどう判断・行動するべきか。
・理念を実現するために、もっとできることはないか。
結果的に社内的にはモチベーションでや結束力の向上に繋がり、対外的には企業ブランディングを形成することができます。

企業理念を明確に理解しているからこその成功例

ここで2つ事例を紹介します。

一つ目は外資系製薬会社の「米国メルク」です。

戦後、日本では結核が蔓延してましたが、メルクは特効薬である「ストレプトマイシン」を持ち込み、無料配布しました。これで当時は恐ろしい結核という病が日本から消えていくのです。

メルクはこの薬の開発をし、これから各国で販売をしていこうという時です。
普通の考えなら、戦後貧しい日本で政府も国民も薬を買うお金がないので、日本へ展開することはまず考えられません。

ところが、メルクは重要な判断に迫られました。
・利益を求めて別の国へ展開するために日本から撤退するか。
・本当に困っている国や人々のために利益を考えず薬を配布すべきか。
答えは後者でした。

その時、判断基準とされたのが、まさに企業理念。

メルクの企業理念は
「医療品は人々のためにあるのであり、利益のためにあるのではないことを決して忘れてはならない。(中略)」
素敵ですね。創業者であるジョージ・W ・メルクがこの理念を掲げ、その後も不変のものとして従業員に伝わっていくのです。

その後、素敵なエピソードとして、戦後長く外資系の医薬・製薬企業の日本ブランチを認めていなかった政府ですが、国内へ進出してきた1号が「メルク」です。
他の企業と比べ6年も早く日本へ入る事を許可されたという事実があります。

二つ目の事例はみなさんご存知「ディズニーリゾート」の例です。

ディズニーリゾートの従業員は9割アルバイトスタッフです。
この9割のアルバイトスタッフに対しても企業理念が浸透していることを証明する出来事がありました。それは東日本大震災の出来事です。

YouTube動画があるのでリンクを貼っておきます。

震災時にゲストを守ったDisney(1)!(参照元:YouTube 長尾正人さん)

震災時にゲストを守ったDisney(2)!(参照元:YouTube 長尾正人さん)

本来、社員ですら有事の際はパニックになってしまうと思います。
日頃から訓練を積んでいないと僕もそうなると思います。
ところが、ディズニーリゾートのアルバイトスタッフは自ら行動をとり、
ゲストであるお客様を安全にかつ迅速に避難させ、不安を払拭する行動を
取ることができました。

正社員でも難しいですよね。これはディズニーがスタッフに対して、
最悪の事態を想定し防災訓練をしていたのもそうですが、企業理念を
研修にて理解してもらい、そのプライオリティーも決めていたことが
自ら判断し行動に結びつけることができた大きなポイントだと思います。

ディズニーの企業理念とプライオリティー
http://www.olc.co.jp/ja/csr/5daiji/management/safety/scse.html

上記ディズニーリゾートの行動規準を見てもらえればわかりますが、
①安全 ②礼儀正しさ ③エンターテイメント ④効率 とあります。
安全を第一に考えており、そのためには礼儀正しさより優先しても良い、
という判断が自らできます。

企業として理念や行動規準、ビジョンが明確でなく、かつ、優先順位もないと
当然ですが、従業員やスタッフは自ら行動する指標がありません。
ここは大切な部分ということがこの研修を通して良い学びになりました。

ビジョナリーカンパニーとは

先ほどの事例をもとに、企業理念や行動規準・ビジョンが大切な事はご理解いただけたと思います。
もう一つ、よく耳にする言葉かもしれませんが、ビジョナリーカンパニーについても大切な要素だと思うので、書いていきますね。

ビジョナリーカンパニーとは「未来志向」「先見の明がある」企業、業界で卓越した企業、同業他社の間で広く尊敬を集め、大きなインパクトを世界に与え続けてきた企業のことをいいます。

おそらく誰もがそういった企業で働きたい、起業したらビジョナリーカンパニーを目指そうと志がある方も多いと思います。
そんな世の中のビジョナリーカンパニーにはいくつ共通点があります。

・「株主の富を最大化すること」や「利益を最大限に高めること」を
 最大の目標にも大きな原動力にもしていない

・事業を金儲けの手段にしておらず、単なる経済活動を超えた基本理念を
 持っており、この基本理念に関するこだわりが強い

・複数の目標を同時に追い求める傾向が強い(orではなくandの才能)

このような共通点があるそうです。例えば最後の「複数の目標を同時に追い求める傾向が強い」の場合、時には相反する両極端の事象を同時に進めなければ行けないこともあると思います。
例でいうと、「低コストか高品質か」で選択を迫られた時、この時に企業理念や行動規準のプライオリティを決めていれば、迷わず優先順位を決めて同時実現の方向へ動けると思います。プライオリティを理解し、そして2者択一ではなく、最終的には両方を同時に実現させようとする発想も必要です。

ビジョナリーカンパニーの作り方

ビジョナリーカンパニーを目指す上で、大きな枠として以下の項目を考えていくことが重要になります。
・企業理念(価値観+目的)を掲げる
・時を告げるのではなく、時計を作る
・基本理念を守り、進歩を促す具体的な仕組みを作る
・全ての場面で一貫性を持たせること

企業理念については、前段から述べているので割愛しますね。

まずは”時を告げるのではなく、時計を作る”とは卓越したビジョンを持つカリスマ=(時を告げるもの)ではなく、時を知らせる時計=仕組みやシステム、組織を重要視して作ることが大切といっています。
会社が製品を生み出す手段ではなく、製品は会社を維持させる手段の一つに過ぎないということ。
これはこんな風にも言い換えれます。
創業者の最高傑作=製品ではなく"会社"であるということ。

次に”企業理念を守り、進歩を促す具体的な仕組みを作る”とは簡単にいうと
andの才能。アイディアを大量に試し、うまくいったものを残す。
そしてそのスピード感を重視します。そのためには価値判断をはっきりさせ、社員に大きな自由(裁量)を与える。そして先行投資(進化に対する対価)を惜しまない。

最後に"全ての場面で一貫性を持たせること"について。これはわかりやすいと思います。これやらないとブレちゃいますよね。
目標・戦略・方針・過程・経営陣の行動、企業文化、報酬制度、給与体系など一貫性を持たせることが重要です。
流行りに流されず、自社の「らしさ」を判断基準とする。矛盾は放置しない。

これらがビジョナリーカンパニーには必要な要素と言えると思います。

今回お伝えするのはここまでになります。
次回は周囲を巻き込むリーダーシップとチームのモチベーションを上げる方法を
同じく研修で学んだのでお伝えしていこうと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございます。
次回もよろしくお願いします。

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