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料理と毎日 2月20日〜26日

このnote「料理と毎日」が書籍化されました。
ぜひご覧いただければ嬉しいです。索引が本当に便利です。


2月20日(日)晴れ

明日の撮影の買い出し。自宅じゃないから、忘れ物が許されない。慎重にチェックを繰り返す。

帰り道の公園でふきのとうを摘んでいると偶然息子のお友達に会って、息子は遊びに行ってしまった。その後、息子とお友達で摘んでくれたみたいで、お友達も「これって食べられるの?」「ママに持って帰る!」と嬉しそうでかわいかった。

夕方からジム。日曜日は特別なことがない限りお鍋で、夫が材料を切っておいてくれるのでとても楽ちん。

あさつき、わかめ、蕗の薹、豚もも肉のしゃぶしゃぶ
甘めのごまだれと相性が良かった。
口の中いっぱいに春の味。浅葱のとろりとしたところと、わかめのぬめりが絶品。

2月21日(月)晴れ

今日は、キャンプレシピの撮影。

昨日は中々寝付くことができなかった。眠気はあるのに、深い谷に落ちることが出来ない。
原因はわかっていた。「えび」のせいだ。今日撮影のアウトドアレシピにある炭焼き料理で、えびを使うものの、殻付きのままか、剥くか、背から切れ目を入れるか、お腹から切れ目を入れるか。ずっと考えてしまう。
そして味付けにも迷っていた。マリネしていくか、そのままで塩焼きにするか。
家で何回か試作していたものの、外で作る時に皆んなが楽な方法はなんだろう、そして1番美味しいのってどんなことだろうと、ぐるぐると考える。
アウトドアに行った時の、テンションや、早くご飯にありつきたい時の、あの気持ちに、合わせたいのだ。
うとうとしていたら、えびを料理している夢を見たので、観念して起きたら、ちょうど目覚ましの時間だった。

起きてしまって、フレッシュソースにする玉ねぎとトマトを刻み、えびは結局お腹に包丁を入れ、テルミドールのように。にんにくとオリーブオイルでマリネして、炭火で殻をカリッとするまで焼こうと決める。

今回の撮影は、夫だったので火起こしも準備も片付けもやってくれるのがわかっていたので気が楽だった。
夫がユニフレームのネイチャーストーブも持参したので、いつでも炭がスタンバイされている状態。
とりあえず食材をどんどん焼いていく。カセットコンロを使わずに、炭を熱源にスープや温泉調理なども。意図せず本格的なアウトドア料理に。
滞りなくうまくいき、日差しも出たから本当によかった。
この前も現場が一緒だったライターの福山さん、スタイリストも河野さんだったので、楽しく、なおかつ全てお任せして、お料理に集中出来て助かりました。

帰ったら、腕が真っ赤か。こんな季節でも1日中外にいるとこんなに日焼けするんだ…完全に油断していた。

疲れ切って帰るだろうなあと思っていたので焼き豚を仕込んでいき、この前福島出張で夫がお土産に買ってきてくれていた「とら食堂」のラーメン。
満を辞して夕食にいただきました。しあわせ…!ラーメンの塩気がしみる。

とら食堂のらーめん
焼き豚は、豚もも肉をいつもの通り、100度90分
オイスターソースお醤油に漬けておき、炙るのはなし。優しい口当たりがお醤油味にちょうどいい。


2月22日(火)晴れ

なんか体がバキバキだなあと思っていたら昨日の撮影の疲れだった。
ぐっすり寝ると、もう昨日何をやったか思い出せない。

午後から夫が撮影だったので、午前中に2人でやらないといけない撮影を済ませる。
殺風景だね、と、お花をたっぷり買ってきて活ける。
この季節は大好きなラナンキュラスがたくさん出ているからついつい目移りしてしまう、嬉しくて困る春。

ジムに行き、学校を休んだ娘とお昼ご飯。体調は悪くないのだけど、咳が止まらない。でも、娘がいてのんびり一緒にご飯を食べていると嬉しい。
最近、娘が好きな俳優さんの名前が覚えられず、「この前話してた〇〇さん覚えてる!?」と聞かれてもいつもわからないから「あーあのシュッとした子ね!」で全部話を合わせている。


「切り干し大根の寿司酢和え」 切り干しを一パックざぶざぶ洗って、水気をそのままタッパーに入れて、寿司酢をかけて和える。
「胡麻酢れんこん」
蓮子のを皮ごと薄切り。 さっと塩水で茹でて、ザルにあけて、酢醤油とごまで和えるだけ。本当はすりごまがおすすめです。 れんこんが甘くて、本当にいいおかず。 これもお気に入りの常備菜です。
アボカドとトマトのサラダ、きくらげのお味噌汁、キャンプ撮影の牛肉と鶏肉の炭火焼きの残りでした。 やっぱり、キャンプでありったけのお肉と野菜を焼いておくのは便利です。


2月23日(水)晴れ

今日は楽しみな打ち合わせが2件。ずっとわくわくしていた。

朝、駅前のカフェでF社のSさんと打ち合わせ。提出していた原稿案の修正箇所、どのような表現方法にするべきなのかを教えていただいて、話し合う。意外な食材の組み合わせだったり、それに対してどんな味がするのか、シンプルな言葉で伝えなくてはいけなくて、苦戦しつつも、おもしろくって楽しい!
Sさんは来月から長期で出張だそうで、行き先をお伺いしてなんというかそれさえもドリーミー。お土産話が待ちどおしい!
左右社の筒井さんがいらっしゃったので、ご紹介をする。大好きなお二人が並んで、嬉しかった。

午後からは、梅仕事の本の打ち合わせ。説明箇所やQ&Aを詰めていく。途中から眠くなってしまってあくびばかりしてしまう。温かくてぽかぽかしてお昼ご飯でお腹いっぱいになったから。途中、抜けて息子をサッカーに送ったら、外に出るとしゃっきり目が覚めて、さくさくと仕事ができた。

夫が鎌倉で買ってきてくれたデリと作っていたお野菜で豪華になってしまった。

スピナッチサラダ
スナップエンドウのソテー
トリッパの煮込みにエンドウ豆を足して
からあげ
ラザニア
サーモンマリネ

平日なのにパーティみたい。



スピナッチサラダのレシピはこちらです。
大木亜希子さんの小説「マイディアキッチン」に登場します。
葉ちゃんが作るお料理です。マイディアキッチン、面白すぎるのと、もう感情移入しすぎて、幸せになってー!!と祈りながら読んでいます。


2月24日(木)晴れ

お昼ご飯を外で食べて、娘はそのまま、家に戻りテスト勉強。
集中したいというので、何かと賑やかしい私たちと息子は家を出ていき、川っぺりのコーヒーショップで「フライパンファンタジア」の校正作業。
もうamazonにも、楽天にも本の登録がされているらしく、「フライパンファンタジアって今井さんの本ですか…?」と何人かに聞かれる。
今までと全く違う雰囲気のタイトルなので、「?」となるらしい。

レシピ原稿をチェックする時、夢の国にいて行列中に行っていたこと、その数日後、昔の「暮しの手帖」を世田谷文学館で読んでいたら「オムレツファンタジア」というレシピが掲載されていて、ずっとその単語が心に残っていたので、「フライパン ファンタジア」ってどうかな?と編集の磯部さんに言ってみたところ意外にも好反応で決定したのであった。
「形式にとらわれない自由な楽想」というファンタジアの意味合いも、込めているんです。構成しなきゃいけないのに、レシピを読んでふむふむ、などと思う。いいレシピばかり。

牛スネ肉、椎茸、大根のスープ
レンズ豆のマリネ
スティックセニョールのへしこクリームソース

スティックセニョールを茹でて、ざるにあけ、フライパンに生クリーム、へしこ、へしこのぬか、ニンニクすりおろしを入れてとろりとするまで煮詰める。



2月25日(金)晴れ

午前中、駅前で打ち合わせ。甘い梅について話をする。
そのまま、ジムに行き買い出し。

咳で学校を休んでいる娘とお昼ご飯。検査をしても全て陰性で、元気なのに咳だけがどうしても出てしまう。かわいそうに、早く治ればいいのに。アレルギーではないかなあと思う。

マグロの血合い(この2皿で400円!)
薄切りにして、ごま油、ニンニクすりおろし、お塩で和える。レバ刺しです。毎度ながら。
牛スネ肉のカレー肉じゃが
昨日煮ておいたスネ肉にじゃがいも、にんにく、玉ねぎ、にんじんを蒸し煮。カレー粉、みりん、お砂糖、お醤油で味付け。
キクラゲのスープ



2月26日(土)晴れ

息子はお友達と遊びに。娘はテスト勉強。

牛スネ肉のスープでラーメンスープ作り。焼き豚も余っていたので、またお昼にラーメン。


私も原稿書き、とレシピ案作り。
家にいるとちょっと集中出来なさそうと思い、外のカフェでと思うも、結局夫がお台場で撮影なのでついていき、お台場のカフェで作業。
車でちょっと走るだけで、気分転換にもなった。

サーモンの漬け焼き
昨日半額で買えたサーモンを保存袋にいれて焼肉のタレに漬けておいた。グリルでパプリカと焼いて。おいしかったー!楽だし、子供うけがすごい。
味噌ラーメン風豚汁
牡蠣のオイル漬け
冷凍のフライドポテトとイタリアンパセリ


今週のvoicy


掲載情報


「マイ・ディア・キッチン」第2話公開されています。



料理監修をしている大木亜希子さんの小説、「マイ・ディア・キッチン」の第2話が公開されています。

本当に面白くて、ぎゅっと胸が痛くなったり、落ち着いて!と励ましたくなって、会話や展開に癒されたり…
たくさんの方々に読んでいただきたいです。大木さんのお写真も葉ちゃんだ!と思っちゃいます。

今回のレシピもおすすめです。
・春野菜の白いポタージュ
・スピナッチトースト  
・チキンスピナッチサンド


お楽しみください。


「新しいお月見」というプロジェクトに参加しています。 https://note.com/new_otsukimi みんながボランティアで運営しておりますので、もし良かったら上記アカウントにサポートいただければ、ありがたいです。 どうぞよろしくお願いいたします。