新卒がゆめみの実情をぶっちゃける 【入社エントリ】
ゆめみは入社して3ヶ月経ったら入社エントリを書くことを推奨しているので、書こうと思います。
ヤバそうなタイトルですが、会社批判はむしろ推奨されているので、多分大丈夫です。怒られたら消します。
ある程度フォーマットがある関係で書いている部分がありますが、要らなそうなところはサクッと省きつつ、実情をつらつら述べていこうと思います。
実情部分に興味がある方は👇の目次からそこまで飛ばしてください。
自己紹介
高専から大学3年次編入、そのまま学部卒でゆめみへ。
高専も大学も電気+情報系の複合学科でしたが、薄く広く過ぎて逆張りプログラミング特化マンになりました。
ゆめみには24卒としてフロントエンドエンジニアをしています。当記事執筆時は入社4ヶ月。
https://twitter.com/imaimai17468
なぜ入社したか
入社経緯
院に進もうと言うタイミングで、数社からお声がけをいただき、そこでちょうど注目していたゆめみさんに声をかけていただいて、そのまま選考を受けたら内定をいただいたので承諾させていただきました。
研究はあまり好きではないので、+2年も院で武者修行するより、実務経験を優先した形になります。
入社理由
社員がキラキラよりギーク系が多く、とても馴染めそうだった。技術変人が好きです。
給料が良い。トップクラスのメガベンには劣るけど、新卒で年棒530万は、メーカーに入ろうとしていた私からすると破格でした。親に「その会社ちゃんとした会社?」と心配されました。
内製化支援をしているから。
3.が一番大きな理由です。
強い思想ですが、私は自分の作りたいものを自分で実現したいタチなので、会社に対しても他者に頼らずに実現してほしいと思っています。
内製化支援は、それをするのが困難な方々を支援することができるため、それをリードしつつ、アウトソーシングをなくすというミッションを掲げているゆめみに惹かれました。
そして、ゆめみはB&B2Cと言うアウトソーシングに近い形態をとっているので、このミッションを達成したときはゆめみが消える時でもあります。ロマンですね。
内製化支援は、私がしたいというのもありますが、給与や福利厚生を差し置いて最もゆめみにいる理由になります。その実情に関しては後述します。(フラグ)
今の私の立ち位置(入社4ヶ月時点)
フロントエンドゴリゴリマンです。
9月からリードの方の業務を引き継いで、プロジェクトリードの道へ進みます。
ゆめみは部署ではなく職能ごとでギルドというまとまりがあるのですが、フロントエンドギルド内の委員会活動として、黒魔術委員会と幹事委員会に所属しています。
黒魔術委員会はフロントエンド技術の調査やカンファレンスの登壇・参加などが主な活動で、幹事委員会は名前の通りイベント役です。楽しい。
また、リクルーターや採用イベントの担当としても活動しています。技育CAMPとかのハッカソンとかで会ったら仲良くしてください。
イベントで言うと、ゆめみ主催のLTや、その他カンファレンス登壇などにも関わっています。活発な人なら結構会うかもしれません。
あと最近、若手向けの取締役会みたいなのに顔を出しています。同期を守りつつ盛り上げるための制度を作っていきたいです。
実情について語る(会社褒め・会社批判)
ほんへ
圧倒的な成長環境について
ゆめみの紹介資料の前の方に書いてあるやつです。
結論
能動的な人はめちゃ成長する。受動的な人は全く成長できない。
自分の所属するチームも自由。案件の配属も自由。ほぼやりたいことをやりたいようにできる環境です。ソフトスキルもハードスキルもわからないところがあれば即座にサポートしてくれます。
ただこれは自分から動ける人、聞ける人、手を挙げられる人の話です。何もしなければ、案件には振られませんし、何も聞くことはできません。社内ニートや。
また、入社後の研修はほぼ無いに等しいです。一週間ほど有志が開催してくれた有意義な研修がありますが、それ以降は各自稼働開始となります。
勉強会も毎日開催とありますが、デザインやモバイル、ソフトスキルが多い印象です。フロントエンドの勉強会は入社してから数回くらいしかなかった記憶があります。
補足ですが、ゆめみは「自律・自学・自責」を行動の基本原則として、入社前にそれが行える人材か吟味されます。
なので、実情をこうは述べましたが、現ゆめみメンバーで☝️に実際不満を持っている人はあまりいないと思います。
フロントエンド勉強会が少ないと書きましたが、slack上のメッセージや定例での雑談で大体技術的な悩みは解消されますし、みなさん独学できるので、そもそも必要ない可能性もあります。
でもOSSコードを読み解いていくみたいな高度な勉強会があれば参加したいですが、そう言うのは自分で開けってハナシかもしれません。
怪しい福利厚生・制度について
給与自己決定制度
結論
自由に決めれるが、指標はある
5000兆円とかで出すこともできますが、「大体これができるなら〇〇万円」みたいなチェックシートがあります。なので、大体それに沿ってみんな年収額を決めます。なのでそこで現実に戻されて普通の額を提示することになります。
このような実情があるので、「この制度ではなく機械的にチェックシートを埋めて、自動的に年収を決定してほしい」と言うメンバーもいます。
自分としては、好きなタイミングで、自分で年収を調整して出せるので、思ったほど年収が上がらないよりは、自分で納得して給与を上げれるので良い制度だと思っています。
でも出すのは怖いし、レビューも怖いし、現状の実力でいくらくらいなのか大体見積もってほしいのはわかリマス。
ちなみに、自分が提示した給与に対して、否定的なレビューがついた場合も、決めは自分なので昇給申請を出すことができます。社長にNO出されたら流石に却下されますが。
ちなみに私は8ヶ月ほど内定者バイトをしていたこともあり、入社1日目に出しました。同期も最近出し始めてくれたのでとても嬉しいです。
有給取り放題制度について
結論
案件の忙しさによるが、普通に取れるし、ゆるい(と思う)
この制度の使いどきですが、「有休消化しきっちゃった!でも有給取りたい
!」みたいなタイミングです。
案件が忙しいなら取りづらいですが、他社の有給申請よりはだいぶ取りやすいのではないかなと思います。1社しか経験してない新卒が何言ってんだ。
でもこれで私はゴールデンウィークを10連休にしました。他社でこれは出来合いと思います。
他にも、クソデカ案件が終わった後に1週間まるまる有給にしたりする人もいますし、急な病傷やご家族のイベントなどで使う方もいらっしゃいます。
ちなみに有給取得の目的は私用にする人もいますし、大喜利をする人もいます。流石に私は正当な理由にしますが、思った以上にゆるいです。
フルリモート・フルフレックス
結論
どこにでも住めるし、常識外の時間じゃなければいつでも働ける
居住地域に関しては、北海道から沖縄、ヨーロッパや東南アジアなど様々です。ただ案件によっては定例の時間などは調整する必要があります。
同期は物価が安くて投資にお金を回せるから東南アジアに住むって人もいました。
ちなみに私のチームメンバーは、新潟・関東・関西・九州とバラバラなので一回も顔を合わせてあったことがありません。
というか入社して数年経っても、オフラインイベントで「あなたゆめみ!?」みたいなことはザラにあります。
あと家賃補助はありません。どこにでも住めるので、家賃が高い場所に住んだら自己負担という解釈をしています。
その代わりホームオフィスとして環境整備はめちゃMAXで支援してくれます。モニターやキーボード、デスクやチェアも会社に買ってもらえます。
ちなみに同期で70万円ぐらいの申請を出してる人がいました。通ったそうです。すげ〜〜。
私も最近ハーマンミラーのゲーミングチェア(25万円くらい)を買ってもらいました。ありがたい。
でも会社資産なので辞める時はちゃんとゆめみから買い直さないといけないんですけどね。
勤務時間については深夜帯だけNGです。多分法律上の問題です。
それ以外は基本自由で、朝11時に起きる人もいます。私はたまに昼ごはんを食べて仮眠しています。
チーム定例や案件定例がある場合は流石に参加しないといけません。
あと残業も全然ないです(見えないだけ?)。少なくともチームの人や同期、同年代の先輩は月160時間前後になってますし、非常に忙しそうなPMの方々でも180時間(残業20時間)ほどだと思います。
ゆめみは30時間の見込み残業も相まって給与が高いのですが、30時間も残業している人はほぼほぼいないというわけです。
ただ、最近月160時間稼働を割った場合は、その分収入が控除される制度ができたので、正規の給料を得るためには1日8時間はマストになりました。というか今までの、成果を出してれば稼働は少なくても良いみたいな方針がすごかったのかもしれません。
あと、恐らくですがフルリモート解除や出社義務は今後も発生しないと思われます。
東京本社はエンジニアが座れる椅子が20脚ほどしかなく、フルリモートを解除したら物理的にオフィスが爆発するからです。
全員CEO制度とプロリクについて
結論
自分で最後まで責任を持って行動することが大前提。
全員CEOとは、いわば社内の制度やチームなどあらゆる行動の決定権を持つことができるということです。自分起点で制度変更やチーム構築に関わることができます。自由だ。
そしてプロリクは、その行動を移すためのレビュー制度です。「これやりたい」というものを声をあげて、それに対してレビューをもらい、最終的に自分が決めて行動する、と言った形になります。
それでいうと給与自己決定制度は「給与プロリク」と言えます。
Aさん「この給与にしたいです」
周り「これぐらいがいんじゃない?」「いいと思う」
Aさん「おけ!これで行くわ!」提出ポチ
みたいな形ですね。
ここで注意しなければならないのは、「プロリクは自身のコミットできる範囲でしか出せない」ということです。
例えば、チームに所属したい時は、すでにチームで活動している人(=チーム内のコミッター)にプロリクを出してもらう必要があり、自分から出すことはできません。
この通り、プロリクはそれに関係するチームやグループのコミッターである必要があります。
あれこれ自由度なくね?と思うかもしれませんが、要は自分でケツを拭かなくてはならないということで、自分がコミッターになってしまえば良いのです。
例えば、月150時間くらいでも正規の給与をもらえるように制度変更したい!と思うなら、その制度変更は自分自身で行なって、周知や経費周りの連携、その制度を成立するためのあらゆる行動を自分で責任もって行動する必要があるということです。
私は制度変更に対抗しがちな人間なので、自分から行動できる分これにマイナスは感じてませんが、「誰か変えてほしい…」マインドの方からすると、全員CEO制度の恩恵はあまり感じられないのかなと思います。
勉強し放題制度について
成長を支える良い制度でした。
結論
こいつはもう息してません。名を変えて生きてます。
今は条件を変えてまなびファウンディング制度となっています。
「これを勉強したい」だけでお金はもらえなくなりました。基本的にプロリクを通して他者レビューのLGTMと、アウトプットや登壇などのアウトカム(効果)が必須となります。
でも大体LGTMもらえるので、あとはアウトカムを優しめハードルにすれば、実質勉強したいだけで買ってもらえる制度なのか?とも思います。
内製化支援とB&B2Cについて
内製化支援について
☝️のような問題を解決するサービスです。
要は技術的に推進が難しい課題を支援して、その会社だけでサービスを回せるようにする(内製化する)ことですね。
結論
純粋な内製化支援はそこまで多くない
他は委託の発展版のような形
悲しい。:cry:
ゆめみにはojtという個人チャンネルがあるのですが、そこで「ゆめみ内製化支援全然やってなくないか!?」と発言したら、ギルドの偉い人とお話の場を設けてもらい、以下の言葉をもらいました。
内製化支援は行われているが、確かに多いと言えるほどではないのは確か
ただ、どんな案件にも内製化支援のエッセンスは含まれている
B&B2Cのビジネスモデルが、そもそも内製化支援の要素をもっている
実際に、ゆめみで開発後に顧客エンジニアに引き継ぎをして、内製化に繋がっている案件もある
内製化支援に必要なマインドは「顧客の成長を想う」こと
うーむ、確かに。という感じではありますが、私の思う内製化支援がそこまで普及してなかったのは確かでした。
メンバーの人に「内製化支援ってやってるんですか?」と聞いても、正直内製化支援ができているとは思っていない、という旨の回答をいくつもいただいたこともあります。
また、B&B2Cは委託の側面も持っている分、プロダクトにかける熱量が、自社サービス程の熱量がなく投げやりになってしまいかねない可能性もあります。実際それが原因で自社サービスをしている企業に転職した方もいらっしゃいました。
弊社の内製化支援はまだまだ発展途上で、これから更なる盛り上がりを見せることを祈っていますし、自身もその立役者になれるように頑張ります。
B&B2Cについて
結論
諸刃の剣なイメージがあります
B&B2Cは要は一緒にClient向けサービスを作っていこうというやつで、受託と自社サービスのいいとこどりなイメージです。
逆を言えば悪いとこどりの可能性もあります。
案件によっては先方にもPMとデザイナーがいて、こちらにもPMとデザイナーがいて、のような形になり、情報の所在によってはごちゃってボールを見失ってしまうこともあります。
また、PMにおいては相手型の要求とエンジニアの要求の板挟みなって非常に大変そうです。日々感謝。
うまくいけば、プロジェクトを完璧にこなしつつ企業さんの内製化支援も進められます。そういった案件もちゃんと存在しています。羨ましい。
制度変更について
今までの内容でわかると思いますが、制度変更が非常に頻繁に発生します。最近はデバフ方向の変更が多いので、混乱しているメンバーも多いです。ただ今までが異常なだけで、ちょっと普通の会社になった感じですね。
よく勘違いされがちなのですが、ゆめみは単なる自由主義な会社ではありません。言葉の選択が難しいですが、多くの実験を行い、最適化するというプロセスを回しまくる会社です。
自由なのはプロリクを始めとしたプロセスであって、全体としては最適化主義です。
開発者体験ランキングについて
4位らしいです。メンバーもみんな驚いてました。私も。
このランキングは、社内のメンバーからアンケートをとったわけではなく、社外の方々が開発者体験が良いというイメージでランキング付けしたらしいです。
実際にこの順位通りかと言われると微妙なところです。
ゆめみより上の企業が明らかに強すぎるので、過大評価だとは流石に自覚していますが、他社にない制度があったり、特殊な組織構造であるのは確かです。
他の会社と共通している、福利厚生とか、給与レンジとかを見るとまだまだかなと思います。
ゆめみのアジャイル組織と、プロリクでのプロセスの自由さといった企業文化は、今後ゆめみが拡大しても保っていることができれば、非常に強い武器であると思っています。
それで持って現状4位であるので、メガ伸び代だと思っていますし、今後の最適化による企業としての変革によって、実質的な開発者体験がさらに向上されればなと思います。
-ゆめみはどういう会社か-
おそらく皆さんが思ってる以上に、一見怪しい制度や怪しいあれこれは機能しています。すごい。数年前、私が初めて聞いた時は危ないベンチャーの宣伝かと思ってました。
少なくとも、私にとっては最高の会社であり、最強の成長環境です。現在の私の立ち位置からしてわかるように、私のやりたいことは概ねやらせて頂いています。
しかし、ホワイトかと言われると、人によると思います。
昨今言われているホワイトというのは「楽に働けて、つらくなくて、残業がなくて、給料がいい」みたいな怠惰で楽観的な方向であると思います。
それでいうのなら、ゆめみはホワイトではないと思います。ただブラックではないとも思います。ここではあえて、サバイバルであると表現させていただきます。
よくゆめみのことを「フリーランスの集まり」と表す人がいます。言い得て妙だと思っています。
フリーランスで1人になっても、ちゃんと自分の軸や世界を持って、仕事を勝ち取り生き残っていけるような人たちが多いです。
ゲームのサンドボックスモードや、なろう系のような、楽に得られる益はほぼなく、世界観としてはRimWorldやKENSHI、Dr. STONEの世界に近いです。
入社してすぐに砂漠にぶち込まれ、チャレンジしないと死んでしまう世界で、自分の世界を構築して発揮できた人たちがオアシスを得ることができます。私にとってゆめみはそういうイメージの会社です。
終わりに
ゆめみは、ソフトスキル・ハードスキルに関わらずチャレンジしたい、圧倒的自律環境で働きたい、アルティメットチャレンジしたい、みたいな人におすすめです。
転職を考えられている方、学生の方、年齢問わず猛者を募集しているので、道場破りする気分で申し込んで頂ければなと思います。
そういえば、会社のベテランの人で、ゆめみは1社目に選ぶのはおすすめしないという人がいますが、これまで書いてきたような理由があります。
ただ私はゆめみが1社目でよかったです。同じ4ヶ月働いたとして、他社でここまで成長できる企業はないと思っています。
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