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~戦略的に“地域で”興す~【ひろしま「ひと・夢」未来塾】が描く“中山間地域”の可能性

【ひろしま「ひと・夢」未来塾】は、広島県中山間地域振興課が主催する起業支援講座です。「里山・里海=中山間地域」に愛着を抱き、そこから広島を元気にしたいと願う人々が実践的な地域づくりのノウハウや手法を共に「学び」ながら、志の同じ「仲間」を増やしていくことが目標です。

今回はこちら「未来塾」をCampsスタッフの今井がレポートします!

ひろしま「ひと・夢」未来塾・・名称だけで興味津々です!

冒頭から私の興味が刺激されるのですが(笑)、、、「ひと」も「夢」も「未来」も、そしてもちろん「ひろしま」も、私の大好きな単語が並び、講座名を見ただけでワクワクしてしまいます!

第8期となる今年度の受講生は、地域密着型人材育成コース 15名、起業準備コース 19名の計34名がエントリー。
7月から12月の間に全5回の講座を受講し、宿題にも取り組むことで、地域活動プランを深堀りしていきます。

令和4年度 ひろしま「ひと・夢」未来塾のカリキュラム

実は「ひと・夢」未来塾のオンライン講座は、ここCampsから配信されています!
どんな方が参加されているだろう、、、と興味津々の私はその衝動を抑えきれず、初回講義で、未来塾のコーディネーターである川本真督さん(株式会社BPLの代表取締役)にお声がけしてみました!

未来塾コーディネーター 川本真督さん

今井:「講座をちょっと覗かせていただいてもよろしいですか?」
川本:「もちろん。ただ、受講生同士の会話はブレイクアウトルームで行うので、ここからは見えない(ほぼ分からない)ですね」

そうなんですねー(涙)
画面越しではありましたが、講座が回を重ねるうち、配信現場に張りつめていた緊張感が、信頼感や充実感へと変わっていく様子を、スタッフの皆様の表情から感じておりました。

結局私は、受講生の皆さんが楽しそうにお話しされている様子を画像で拝見しながら、いつか直接お話しできるといいなぁと、思いを募らせておりました。

ひろしま「ひと・夢」未来塾の講座の様子

「卒塾式」・・ついに受講生の皆さんにお会いできました!

2022年12月17日、この日はひろしま「ひと・夢」未来塾の卒塾式です。
川本さんをじっと見つめる私の想いが通じたのか、審査員の一人として卒塾式に参加させていただきました!

8分のプレゼン時間。緊張がにじむ表情と、重ねた練習が伝わるよどみない話。
参加者の皆様のプレゼンは、何よりも地域への想いや感謝に溢れていて、聞いている私までとても幸せな気持ちに包まれて、気づけばあっという間に4時間が過ぎていました。

Campsで起業相談を受けている普段の私は、「事業の差別化・強み」を尖らせて、実績が少ない起業当初のステージでも、顧客を獲得していくためのアドバイスをしています。

その「事業の差別化・強み」において、未来塾の皆さんが目指されている起業や事業活動は、地域への恩返しを目指して、地域に根付き、地域の方と共に励むことで、地域の資産がそのまま自分の事業の強みや資産になっているのだと感じました!

江田島の魅力を資産と捉え高校生向けの教育プログラムを考案したり、呉市安浦町女子畑の休耕地を利用して除草ヤギを放牧したり、北広島町の町民の皆さんとの協働で実現する本来の自分に戻れるカフェなど、「地域が事業を応援してくれている!」と感じるプレゼンばかりでした!

令和4年度 ひろしま「ひと・夢」未来塾 起業準備コースの皆様
令和4年 ひろしま「ひと・夢」未来塾 地域密着型人材育成コースの皆様

未来塾コーディネーター【株式会社BPL 代表取締役 川本真督さん】

湯﨑知事も参加された華やかな卒塾式が終わった後、未来塾への想いについて川本さんにインタビューさせていただきました!

-未来塾の事業に取り組まれ始めたきっかけは?

僕は、東京で起業して、2016年にUターンしたのですが、既に東京で創業支援を行っていました。未来塾は、株式会社BPLの取締役である岡谷さんが1期生として受講していたご縁で、当時5期目の公募に挑戦してみたのがきっかけです。

それまで「中山間地域」というキーワードに対して、私は特に強いこだわりを持っていなかったのですが、4年前に初めて受託させていただいてから、どんどんのめり込んでいきました。

-未来塾の魅力はどんなところですか?

私は戦略的に地域を見つめることで、都心とは異なるビジネスチャンスがあると考えています。中山間地域のビジネスを見ていると、例えば土地を借りるにも「耕作放棄地を何とかして欲しい」と無償での提供を申し出てくれる人が出てきたり、「動いていない製茶園を何とかしよう」と過疎地域の方がみんなで商品開発に取り組んだりといったことがあります。都心であれば普通にコストがかかることが、“地域を守る“というソーシャルな文脈を通じて思いがけない資産と巡り会える。そして競争ではない、自分らしい起業スタイルを作っていく。本当に色んなスタイルの可能性があると肌で感じています。

地方ならではの起業。地方だけど、でも、東京に勝てる起業がここに眠っているという期待にのめり込んではまっています。もちろん難しい点はたくさんありますけどね(苦笑)。

-未来塾を今後どのようにしていきたいですか?

現在、未来塾のメイン講師は、全体を通して私が行っていますが、これを今後は卒塾生の皆さんと一緒に運営を担っていただけるようになると一番いいのではないかと考えています。

今でも、卒塾生の皆さんにはメンターとして、講座や講座間のコミュニケーションのフォローアップをお任せしていますが、この仕組みは受講生からも高く評価していただいており、今後はより多くのパートを譲っていけるように、そして益々バージョンアップできるように努力していきます。


EDITORIAL NOTE —今井のつぶやき

Campsでは、都心にも負けない新技術や新サービスを武器にスケールアップを目指す企業を増やすため日々試行錯誤していますが、未来塾のように、地域の資源を最大限に生かして、都心ではできない事業を地域で盛り上げることも、非常に重要な取り組みであることを改めて痛感しました!

Campsとしても未来塾の皆さんの取組を応援させていただくことで、両者のメリットを相互にお伝えしながら、広島県から事業に挑む皆さんを更に盛り上げていければと想いを強く致しております!

未来塾、来年もぜひ覗かせてください!!

『“い”ま、いこ』 今井恭子

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