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「外出自粛」を「自宅避難」に変えてみる

緊急事態宣言が出て、外出自粛が叫ばれている毎日に、ストレスが溜まってきている方も多いと思います。
そこでいっそ発想を変えて「避難生活の模擬体験」をしてみてはいかがでしょうか?
コロナ疲れを解消する一つのアイデアとして、防災士の今井がご提案します。

はじめる前に

まず注意点です。

・ストレスにならないようにする。
・ゲーム感覚でやってみる。
・ガマン大会にならないように。
・健康状態に十分配慮する。
・「気づき」を大切に。

ただでさえストレスが溜まっているのに、さらにストレスにならないように、くれぐれも気をつけてください。

シチュエーションを決める

シチュエーション(設定)を決めてみましょう。例えば、

・大地震が発生。幸い家は無事。
・電気、ガスが止まった。水道は出てる。トイレも使える。
・ケータイ(通信)はつながるけど、電池が切れて充電できない。
・電柱が傾いたり、塀が崩れたり、道路に亀裂が入っていて、車での外出ができない。
・停電のためスーパーが閉まっている(買い物できない)

といった感じです。

避難生活をスタートしてみる

避難には避難所などに避難する場合と、自宅で過ごす在宅避難がありますが、今回は在宅避難をやってみます。
「家は無事」ということで、夜は普通にお布団やベッドで寝ましょう。
ただ「外出はできないもの」として、今自宅にあるものだけで生活してみましょう。
まずは半日、例えば「午後3時からスタートして、翌日の午前10時まで」といった感じでトライしてみてはいかがでしょうか?
それができたら次は「丸1日」「1.5日」「2日」と期間を伸ばしていってもいいでしょう。

ゲーム感覚でやってみる

災害避難というとシリアスなムードになりがちです。
気楽にゲーム感覚でやってみましょう。
例えば、「あ、これ、使えないじゃん」ってものを見つけたら、✕印をつけていってもいいかもしれません。

ハイ、テレビつかない~、ゲームも使えない~
ハイ、電子レンジだめ~
ハイ、スマホのバッテリー切れた~
ハイ、冷蔵庫アウト~
ハイ、お風呂沸かせない~

例えば「灯油ファンヒーター」は燃料が灯油なのでセーフっぽいですが、電気でファンを回しているとするとアウトですね。
その他、コンセントがつながっているものは、電気が使えないと使えないでしょう。

やってみると発見がたくさんあるでしょう。でもすぐに忘れてしまうのでメモを取っておきましょう。
気づくこと」が一番大切です。
半日~1日くらいはなんとかなるでしょう。ただ1日を過ぎるとリアリティが増してきます。余裕が出てきたらトライしてもいいかもしれません。

また今回のシチュエーションに「水道がストップ」「トイレが使えない」という設定が加わると、一気にシリアスな状況になることがわかるでしょう。そう、水とトイレの確保がいかに大切か?ということが実感できると思います。

山で「2泊3日のテント泊縦走」とか野外で「2泊3日のテント泊」というと、3日間は電気・ガス・水道がない生活なので、やっていれば過ごす術を知っていますが、経験がないと丸1日でも相当ハードルが高いと思います。くれぐれも無理をしないでくださいね。
また精神的にも肉体的にも余裕がないと難しいです。「今は無理」という方にはお勧めしませんので、日常を取り戻してから落ち着いてトライしてみてください。

さて、「半日」として、今晩は何を食べますか?
明日の朝は何を食べますか?
インスタントラーメン?
このお話しはまた次回。

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