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避難生活シミュレーション1日目~暮らし~

夕食が済んだら、後は寝るまでの暮らしについてチェックしてみましょう。
オートキャンプとかなら“焚き火を囲んでお酒を飲んで”みたいなのが楽しみだったりしますが、避難生活では「暗くなったら寝る、明るくなったら起きる」くらいの生活になるでしょう。

明かり

「明かりがある暮らし」に慣れている私たちは、明かりがないととても不自由をします。
不安になる、怖いといったストレスを感じますし、お互いの表情が見えることで安心感が生まれます。
またトイレに行くにも、着替えるにも、明かりがないと不便です。
懐中電灯の明かりがあるだけで、全然助かることを実感できるでしょう。
防災グッズとして売られている「ぐるぐる回すと発電・蓄電できるタイプのライト」だと、疲れますが電池の心配をしなくて済みます。

懐中電灯だとスポット的に照らすので、照明のように全体を明るくすることができません。
大きなタイプなら上向きに立て、その上に水の入ったペットボトルを置くと乱反射して周りを明るくしてくれます。
レジ袋をくしゃくしゃに丸めて、それを膨らませてライトにかぶせる方法が手軽なのでお勧めです(下の写真)。
最近のはLEDライトは消費電力が小さく、発熱しないので、こういう時にとても重宝します。

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また、片付けでも布団敷きでも、何か作業をしようとすると、片手がふさがってしまうととても都合が悪いことに気がつきます。
こんな時、ヘッドライトがあるととても重宝します。
明かりを照らしながらも両手があいてる、というのがとても便利です。
暗がりで転倒したりした時のケガ予防にも効果的です。
いくつか用意しておくといいでしょう。
山やキャンプでテント泊する時にもこの「ヘッドライト+レジ袋」は簡単&かさばらないし、置くことも吊るすこともできるので、よく使います。

お風呂

電気、ガスが止まっていると、お風呂には入れないでしょう。
幸い水が出るのであれば、顔は洗えるし歯も磨けるし、濡らしたタオルで体を拭くこともできます。
からだふきシートやおしりふきシート、メイク落としシートがあると便利です。
また“水がなくても使えるシャンプー”なんていうのもあります。
実際に体験してみると、「何が欲しいか?」「何が必要か?」に気づくことでしょう。
ちなみに登山やキャンプでは「お風呂に入れない」のが普通です。なので「体を拭く」のが基本です。

冷暖房

暑さ・寒さはとても重要な問題です。
真夏でエアコンも扇風機もないと寝られないかもしれないし、室内で熱中症の恐れもあります。
水分をたっぷり摂り、できるだけ風通しをよくするなどして対処するしかないかもしれません。
真冬で寒い地方だったりすると、寒さも深刻です。
電気を使わない灯油ストーブがあれば、停電下でも使えます。
あとは家族ができるだけ同じ部屋に集まったり、布団や毛布を重ねて寝るといった工夫をしましょう。
いずれにしても、シミュレーションをする際はまずは春や秋といった過ごしやすい季節から始めてみて、次に夏や冬の想定をしてみるといいでしょう。

睡眠

暑さ・寒さの問題を除けば、「自宅で自分の布団で眠れる」というのは本当にありがたいことです。
避難所だと周りに大勢人がいたり、声や音もするでしょうし、床にマットを敷いて上に毛布をかけただけではぐっすり眠れないでしょう。
公民館や学校で「避難所体験」をする機会があったら、一度体験してみるといいかもしれません。
ひとまず今夜はいつもどおりにゆっくり休んでください。

いつも夜ふかしをしている人は、全然寝付けないかもしれません。
テレビやスマホがないと、何をしていいのかわからないという人もいるかもしれません。
でもデジタル・デトックスという言葉があるように、見聞きしなくていい情報から離れることで、実は心が安らかになることがあります。
キャンプの良さは、こういうところだったりします。
一方で災害時には「情報が得られない」ことはストレスや不安になります。
災害時はラジオが有効になります。
ぜひ「ラジオがあるか、使えるかどうか」もこれを機に確認しておきましょう。

ひとまずゆっくり寝てください。
明日の朝はまた次回。

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