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避難生活シミュレーション1日目~夕食~

それでは避難生活体験を始めてみましょう。
まずは「夕食」です。
無理にないように、くれぐれも“楽しむこと”を忘れずに。

明るいうちに片付けまで済ませる

「電気・ガスが止まっている」設定としましょう。
懐中電灯はありますか?
予備の電池はありますか?
ローソクでもいいですが、火事に注意が必要なので、懐中電灯がいいでしょう。(キャンプをやっている方はランタンでもいいです)
電池はとても貴重になってくるので、できるだけ節約したいところ。
なので、食事の準備、食事、片付けまでをできるだけ明るいうちに済ませるのが大事です。
また暗い部屋の中でわずかな明かりだけでは、「食べ物の味がよくわからない」といった問題もあります。
効果的な明かりの作り方はまた別の機会に。

何が作れますか?

「電気・ガスが止まっている」とガスコンロ、IHコンロ、電子レンジ、電気ポットなどの電化製品、ガス調理器は使えません。
火器がないと、「そのまま食べられるもの」に限られてしまいます。
登山をやっている人ならシングルバーナー、キャンプをやっている人ならBBQコンロ、焚き火台、七輪などが使えます。
一般の方ならカセットコンロが一番有力です。
火が使えることで、作れるものが格段に増えることが想像できるでしょう。
なのでぜひカセットボンベの予備をしっかりと備蓄しておいてください。
ちなみに水だけでご飯になるアルファ米というのがありますが、こちらは最後の頼みの綱に取っておきましょう。

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夕ご飯、何にします?

カセットコンロがあるとして、さて、夕ご飯何にします?
カップラーメンやインスタントラーメン?
それでもいいですが、長期戦を見据えて、私はこれらも後回しにします。
カセットコンロ、鍋、お米、水があれば、ご飯が炊けます。
おかずは缶詰?レトルト?ふりかけ?
いえいえ、冷蔵庫の中に何か入ってませんか?
作りおきのおかずがあれば言うことありません。
お魚があれば焼いてもいいし、お肉と野菜があれば野菜炒めにしてもいいです。
そう、停電になったからといって、すぐに冷蔵庫の中身がダメになるわけじゃないんです。
逆に3日後では手遅れになります。
なので、まず食べるのはインスタントラーメンではなく冷蔵庫の中身です。
そう考えると「普通の晩ごはん」が食べられることに気がつくでしょう。
ちなみに冷凍庫の中身はもうちょっと持つので、1日目は温存するのがお勧めです。

水が使えるありがたさ

「何を作る(食べる)か?」は、実は「水が使えるか?」にも大きく関係してきます。
正確に言うと「飲み水が得られるか?(上水)」と「排水ができるか?(下水)」になります。
水があればご飯も炊けるし、お味噌汁も作れるし、麺類も食べられます。
また流しで洗剤を使って普通に洗い物ができるのであれば、油料理を作っても問題ないし、カレーなどの香りが強いものも全然OKです。
今回は「水も出るし、排水もできる」ということで体験してみましょう。
そして余裕があれば「水道が断水している」「排水管が壊れて排水できない」状況を想像してみてください。
ちなみに山の上というのは「限られた水しかない」「洗剤が使えない」「排水ができない」という状況にあたります。

さて、夕食は無事に済みましたか?
洗い物も終わりましたか?
家の中はすっかり暗くなってきたのではないでしょうか?
寝るまでのことについてはまた次回。

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