W94 ウォールナット材 耳つきテーブル
ウォールナット材の堂々とした迫力
長さ1800㎜ の耳つきテーブル、ウォールナット材。
ウォールナット材はソリウッドでも安定して人気のある材種。つややかな深いこげ茶色が高級感を放ち、大人っぽい雰囲気を演出してくれる。経年による変化で、数年のうちに少し色が明るくなるという無垢材ならではの楽しみ方も味わえる。ウォールナット材はそんな木だ。
長さ1800㎜という大きさは、都会の集合住宅などでダイニングテーブルとして使うには少々大きいかもしれない。しかし、だからといって選択肢からすぐに外してしまうにはもったいない力強さが、このテーブルにはある。
両端と中央に走る、シュッとした白いアクセント
W94の特徴の一つが、長さ方向の両端と中央に走る白っぽくみえる線。材木用語では白太(しらた)と呼ぶ。白太は樹皮に近い部分のことで、ほとんどの木で、白太は色が薄い。ウォールナットの場合は濃淡のコントラストがはっきりと出る。
ん?樹皮に近い部分が白いのに、この天板は中央にも白太が入っている。一体、なぜ?
「中央にも色の薄い線」の理由
無垢材のテーブルというと、「じゃ、一枚板?」と思われる方が少なくない。しかし「無垢材=ぜんぶが一枚板」なわけではない。ソリウッドではむしろ今や製作するほぼすべてのテーブルは、複数の板を接いで天板にする、接ぎテーブルだ。
これは、W94を横からみたところ。よく見てみると、真ん中で接いでいるのがわかる。そう、この天板は2枚の板を接着させて製作した2枚接ぎ。中央に樹皮に近い部分の白太が入っているのは、そのためだ。
白太は一般的にはあまり知られていないのは、普通はあまり日の目を見ることのない部分だからだと、思う。実は白太はちょっと避けられてしまう運命にあったりするのだ。
白太はなぜ嫌われるのか。
確かに白太は、木の中央の部分(心材と呼ばれる)に比べるとやや強度が落ちるということがある。中心よりも樹皮に近い方が柔らかいので。また、虫食いが多いというのもある。だから建築物など強度が肝要になってくる場合は、白太を避けるというのはなんとなく理解ができるし、家具にする場合でも白太に虫食いが多くみられるときは使えない。樹種によっても白太の特徴には違いがあったりもする。
しかし、使える白太もあるというのも、また事実。白太をデザインの一部として取り入れると、それはそれは魅力的なテーブルになることも少なくない。
ソリウッドでは、「白太だから」と一辺倒にその部分を捨ててしまうのではなく、使わない方がいい白太は使わないし、むしろ取り入れた方が魅力が増す白太は逃さずに活かす、そのあたりをきちんと見極めて判断をする。木と丁寧に向き合うというのは、そういうことだ。
さてここで、もう一度W94の天板を見てみよう。
どうだろう、さっきまでとは違って、白太が際立って「いい」ことに、お気づきいただけるだろうか。シュッとしたラインがウォールナットの美しさを引き立てて、いい仕事をしている。でしょう?まさに自然の美しさを巧みに活かしているといえる、でしょう?
2本脚デザイン
W94は2本脚のテーブルだ。
2本脚のテーブルというのは、4本脚のテーブルに比べるとテーブル下のスペースに余裕が出てくる。「ベンチを置いたときに出入りがしやすくていい」、という人もいる。その意味でスッキリしているという表現できるし、真ん中の貫の存在感からどっしりしているという表現もあてはまる。ソリウッドのテーブルは2本脚だろうと、4本脚だろうと、安定感や強度に違いはない。
私は個人的には2本脚の方が、脚の意思みたいなものを強く感じる。「我、ここにあり」というような。効果音に例えると「ででーん!」。私がこのテーブルにえも言えぬ力強さを感じるのは、天板に走るシュッとしたアクセントに加え、この「ででーん」とした脚のおかげなのであろう。
余談にすぎないけれど、貫(真ん中の棒)にホコリが溜まってしまうことに強く抵抗を感じるかたには、残念ながらこのテーブルはオススメできないかと。(ハンディワイパー的なものでホコリは簡単にふきとり可)
ちなみに、この2本脚、取り外せるの?と不安に思う方がいらっしゃったら、心配ご無用。2本の脚も真ん中の貫も取り外すことができるので天板、脚×2、貫×1、と4点をバラバラにすることができる。納品時にはすべて外して輸送し、お部屋の中で組み立てて設置をして引き渡すということになる。
では最後にスペックを。
サイズ:W1800×D830-850×H700(mm)
天板厚:40(mm)
仕上げ:オイル仕上げ
脚 :2本脚
生産 :ソリウッド・プロダクツ株式会社(Made in Japan)
ソリウッド・プロダクツ(株)は無垢材を専門に扱う家具屋です。
ホームぺージ https://www.soliwood.com/
インスタグラム @soliwoodproducts
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