ビジュアライゼーションについて考えてみる

EMS(Essential Management
School)の第3期に参加しています。そこでの講義に、クリエイティブライティングという科目がありました。作家の田口ランディさんを講師に迎え、お題テーマに連なる自らの記憶にアクセスし、頭の中に浮かぶ景色を捉えながらそのままに文章として書き起こしていきます。

この時キーワードとなるのが「ビジュアライゼーション」です。

記憶や想像など、直接見ることはできない現象を頭の中に浮かべ、解像度高く認知することを「ビジュアライゼーション」と呼びます。

ビジュアライゼーションとはなにか、ビジュアライゼーションできている時とできていない時で、アウトプットにどう言った違いがでるのかを学びながら、自分でも実際にやってみます。


ビジュアライゼーションできているかは、ビジネスの場でも問われることがあります。「アイデアの解像度」という表現をされることもあります。

解像度が高いほど、より多くの人がリアリティを持ってそのアイデアを受け取ることが出来、共感や共通関心化に繋がり、やがてそれが巻き込む力へと変化します。

「ストーリーで語れ」とよく言われますが、ストーリーで語るには、自分の中にあるアイデアや実現したい世界観をビジュアライゼーションできていることが必要です。

あるいは、解像度が高いほどやるべき事が明確になり、仕事を進めるためのフレームワークと組み合わせることで「あとはやるだけ」状態に近づけることができます。

どのくらいビジュアライゼーションできているかを確かめるには、アウトプットします。出力結果の解像度は、頭の中の解像度とほぼ一致します。

さらに確かめるには、アウトプットしたものを誰かに見てもらうあるいは聞いてもらいます。そして相手からフィードバックをもらいます。相手からのフィードバックの解像度が高く自分の頭の中と近ければ、ビジュアライゼーションできているといえるでしょう。

自分一人でやると、多少の解像度の荒さは想像力で補完され、気づかないことがあるため、他の人に伝えるのは有効です。

時折、「え!?そんなふうに受け取ったの!?でもそっちの方がめちゃめちゃ面白い!!」ということがあります。発見の喜びと少しの悔しさを味わうことができる瞬間です。

そんな時は、
「いいね!そんなところまで考えてなかったよ!面白い!それ、やってみない?!」
と、相手を巻き込んじゃうのも一手ですね。

話が少しズレましたが、本題に戻すと、ビジュアライゼーションは、誰しもがやっていることです。ただ、解像度のあげ方によってアウトプットが変わってきそうです。

この解像度をあげるという過程において、グラフィックは有効なツールです。グラフィックとは、絵やイラストだけでなく、図形、記号、文字など平面上に視覚化するための表現全体を指します。

まだ言語化しきれていない段階でも、グラフィックを使うことでいったん出力してみることができます。あるいは、言語化すると膨大な分量になる情報を、ぐっと圧縮することができます。

自分で書き出してみるのもいいでしょう。さらにそれを誰か別の人にかいてもらうと、「相手にどのように伝わっているか」まで確認できます。

・・・という仮説を立てました。
いかがでしょうか。

グラフィックでディスカバリーしてみませんか。