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【人と商品をストーリーで輝かせたい】SE兼ライター | ユーザーと開発者両方に成果を届けたい | 買っていただいた後、どうしてますか?分かってもらえない使われない、価値が発揮できない…は悲しい!カスタマーサクセスと脚本家直伝ストーリー技術を使ってお手伝いします!

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使いにくいアプリのファンを作る話

 地元に戻って就職したのが、何年前だったか。  その会社で作っていたWEBアプリが、いま思い出しても笑っちゃうくらい……使いづらかったんです。  だからこそ。アプリが高い評価をいただけるようになるまでの道のりを、印象深く覚えています。  これからお話しするのは、その頃の奮闘記です。  入社から数か月。私は、かなり苛立っていました。  山ほどのメール。  鳴り続ける電話。  いつまでも終わらない、問い合わせ対応。 「もしもし、大変お待たせしました」 「月末の予定を登録しよ

    • 【小説】本の村人_菜穂子ちゃん

       こんなお店が、近くにあったらいいのにな。  そう思いながら、お話をかいてみました。  ぴ、と音がして私は顔を上げた。  紺色の制服を着た菜穂子ちゃんが、同じ高校の男の子と入ってくる。男の子は私と目が合うと、ぺこりと頭を下げた。  幼い顔つきに、がっちりした身体つき。アンバランスな子、というのが第一印象だった。 「おかえり。もうこんな時間だったの」  私が言うと、桃色の頬をした菜穂子ちゃんが笑う。  あ、恋をしているんだ。この男の子に。と、なぜかすぐに分かった。 「もう五時

      • 人を信じたくなる本『航路』_めちゃくちゃ泣きたい時に

         大好きなのに、人に勧められない本がある。  そのうちの一冊が、コニー・ウィリス著の『航路』だ。  理由は、長いから。  最初に読んだとき、「四百ページ読んでも、話がぜんぜん見えない。……つまんない、かな」と思っちゃったから。  でもね。  そこから先は、いきなりエンジンがかかったように面白くなったんだ。  夜遅くなっても、風呂にも行けず。ベッドに入ることもできず。  ただ、ページを繰り続けるはめになった。  ただ退屈だと思った前半の話が、一気に伏線に変わる。  ドキド

        • 遠くて懐かしい本『台湾少女、洋裁に出会う――母とミシンの60年』_おうちで小旅行をしたいときに

           第二次世界大戦前、日本占領下の台湾で育った少女が洋裁師となり、大規模な洋裁学校を開く――。  そんな偉業を成し遂げた、立志伝。著者の母の、立志伝を書いた本だ。  ページをめくると、ふるい思い出を語るやわらかな文章と、セピア色の写真がパラパラと見え隠れする。  当時の台湾の風景が、少し見えるようになるだろうか。  そんなことを思いながら、手に取った『台湾少女、洋裁に出会う――母とミシンの60年』を図書館から借りることにした。  一言で言うと、期待は裏切られなかった。

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          二週間。大好きなコーヒーを止めて、分かったこと

           コーヒーが好き。  味が好き。香りも、好き。  お湯を沸かしている間に、豆を挽く時間が好き。  コーヒー屋さんを巡って、いろんなコーヒーに出会うことが好き。  そんな私が、コーヒーを飲むことを止めた。 「体調、悪いの?」 「ううん。大丈夫」  そう言いながら、目の奥に感じる痛みに気づかないふりをして笑う。  朝、コーヒーを飲まない日は頭が痛い。  そのことに、何年も前から気づいていた。  寝坊をして、コーヒーを入れる時間がなかった日。  朝、ばたばたと支度をして外

          二週間。大好きなコーヒーを止めて、分かったこと

          【エッセイ】正体不明の貝の正体は稚貝。安くておいしくて楽しいやつ!

          「なに、これ」  定食屋さんで出された味噌汁。貝がたくさん入っている。  それはいい。  その貝の表面に白いうねうねが重なっているのが、ちょっと不気味だ。  シラスだろうかと希望的観測を持ち、箸の先で軽く取ろうとしてみる。カリカリと固い触感で、全然動かない。  良く分からない。  そう思いながら、味噌汁をすする。貝の味が効いていて、美味しい。  殻を取って、身を食べてみる。やわらかくて美味しい。  頷いて、良いものだと思う。  ちょっと不気味だなんて思ったことは、もうす

          【エッセイ】正体不明の貝の正体は稚貝。安くておいしくて楽しいやつ!

          間違え方を、教えてくれてありがとう

          「そういえば、三年前のこと。今でも感謝しているんですよ」  後輩のKさんととご飯を食べていて、言われた言葉に面食らった。  それまでは「四月になったら新入社員が入ってくるね」という話をしていたのに。 「三年前って、えーと。新卒の時のこと?」 「はい」 「時間が過ぎるの、早すぎますね。もう三年経ったんですか」  時間を稼ぎつつ、何があったっけと考えを巡らせる。  ……ダメだ、全然分からない。 「ところで三年前、何かありましたっけ? 研修もOJTも担当していなかったし。取

          間違え方を、教えてくれてありがとう

          なんか無駄なことしてるな、という時に読みたい本『実践! タイムマネジメント研修』

           数年にわたって何回も、Kindle Unlimited でダウンロードしている本があります。  坂本 健さんの書かれた『実践! タイムマネジメント研修:より少ない時間で、より高い成果を出すために』です。  他のハウツー本で、こんな風に何回も読んでいるのはないんですよね。  読んで、実践してみて、効果が出たり出なかったりして、ある程度納得する。  それで満足できるから。  でもなぜか、この本は後を引くんです。  「あれ? これは、あれだ。あのタイムマネジメントの本に書いて

          なんか無駄なことしてるな、という時に読みたい本『実践! タイムマネジメント研修』

          ユーザーの心をつかむアプリの育て方

           18年システム開発の現場に関わってきて、今、違和感を感じていることがある。  多くのアプリは「開発側が伝えた通りに使ってほしい」「使える人が、使えばいい」ってスタンス。  でもそれ、使おうとしたのに切り捨てられたユーザーが一定数出てしまう。  ユーザーの心が、離れてしまう。  それを防ぐためには?  開発側と一緒に、ユーザーに「システムを育てる」ことに参加してもらうことが大切なんだと思っている。  こう考えた理由は、三年前の体験にある。  三年前、SEをしていた私

          ユーザーの心をつかむアプリの育て方

          口べたSEのコミュニケーション術_【棚卸システム要件定義】後編

           正直に言うと、ユーザーと話すのは苦手でした。  でも、あるきっかけで、少し変わりました。  パーティドレスのレンタル事業をされている伊藤様から、棚卸システムを作って欲しいと言われた時のことを書いてみたいと思います。  少し長いので前後編にまとめました。  本記事は後編になりますので、良かったら前編からお読みください。 「ほかに何か、気がついたことはあるでしょうか」  伊藤さんに言われて、ええと、と口ごもります。いきなり言われても、困る……そう思いながら、ふとパソコン

          口べたSEのコミュニケーション術_【棚卸システム要件定義】後編

          口べたSEのコミュニケーション術_【棚卸システム要件定義】前編

           正直に言うと、コミュニケーションが苦手です。  特に昔、システムエンジニアをしていた頃はひどかったです……  依頼を受けて、求められているシステムを作る。ただそれだけのはずなのに、よく話がこじれていました。  間違いがないように話をして資料もまとめたのに、なぜ「分からない」と言われてしまうのか。  打ち合わせた通り作ったはずなのに、なぜ後から「この機能もないと使えないんです」と言われるのか。  全然分からず、疲弊していました。  良いものができたという手ごたえを得たこ

          口べたSEのコミュニケーション術_【棚卸システム要件定義】前編

          子供みまもりアラート_改[妄想商品おもしろマニュアルシリーズ]

           読んで楽しいマニュアルを作りたい。  でも、実際の商品で試す場がない。だから「こんな商品あったらいいのにな」という妄想から、作ってみる。  そんなことを、前に書きました。  楽しいってなんだろう……? と悩んだ挙句、今回は商品を擬人化してみる方向で考えました。  以下、妄想商品「子供みまもりアラート」のマニュアルです!  はじめまして、子供みまもりアラートと申します。  僕は、小さな子供から目を離さないために作られた、スマホアプリです。 「あぶない!」  僕を作っ

          子供みまもりアラート_改[妄想商品おもしろマニュアルシリーズ]

          レンジの200Wって使ったことありますか?[読ませるマニュアルシリーズ]

           読んで楽しいマニュアルを作りたい。  でも、実際の商品で試す場がないので……「こんな商品あったらいいのにな」という妄想から、作ってみる。  そんなことを、前に書きました。  でも、妄想から始めると、商品の細かな仕様を考えはじめてしまって……マニュアルを書き始める前に、企画・設計に時間を取られることに気づきました。 (最初に気づくべきだった……)  ということで、第二弾は「手元の商品のマニュアルを勝手に作ってみる」ことにします!  えーと……私の使っている電子レンジ、S

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          自然の中で生きて死にゆく本『蕨野行』_凍えそうな気分のときに

           ふと風が巻き起こり雪が舞い散る。夜を背景に、木の影が黒々と浮かび上がる。  すべての体温を奪われるような気がして、立ち尽くす。  そんな寒さで途方に暮れそうになった時、なんとなく村田喜代子さんの『蕨夜行』という小説の一説を思い浮かべます。  『蕨野行』は、姥捨ての話です。  はっきり記されていませんが、舞台は江戸時代の頃でしょうか。収穫が厳しいと思われる年の春、八人の老人が村からワラビ野とよばれる場所に旅立ちます。  恐ろしい風習の話と聞こえるでしょうか。  でも、本

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          終わりのない学びを楽しめる本『ゲームさんぽ』_知らない世界にわくわくしたい時に

           ゲームさんぽというYouTubeの動画のシリーズ、ご存じでしょうか?  ゲームの実況動画を配信しているのですが、ちょっと変わっていて。気象予報士や精神科医、弁護士さん、色々な専門家の方の視点から、ゲームを解説しているんです。  ……なんて説明してみましたが、実を言うと私がゲームさんぽを知ったのは、YouTubeではなくて一冊の本。  ゲームの実況中継を対談形式で載せている、『ゲームさんぽ 専門家と歩くゲームの世界』という本です。  たとえば、以下は『アサシン クリード』

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          子供みまもりアラート[妄想商品おもしろマニュアルシリーズ]

           読んで楽しいマニュアルを作りたい。  でも、実際の商品で試す場がないので……「こんな商品あったらいいのにな」という妄想から、作ってみる。  そんなことを、前に書きました。  ということで妄想商品第一弾、子供みまもりアラート!!!  どんなものかって?それは…… ・ちっちゃなバッチの形をしていて、子供の服に簡単に取り付けられます。 ・バッチが一定距離はなれたら、保護者のスマホに通知されます。通知からアプリを開くと、レーダーで子供のいる方向が分かります。 ・子供のバッチか

          子供みまもりアラート[妄想商品おもしろマニュアルシリーズ]