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純米吟醸の原点に立ち返ったお酒【GUITO】

いまでやオリジナル日本酒頒布会「GUITO(グイット)」。第四弾のご紹介は、岩手県二戸市にある「南部美人」です。

日本酒造りのエキスパート達

日本酒を造る上で重要な役割を担う「杜氏」。
「とうじ」と読み、酒造りの現場を仕切る責任者のことです。
日本酒好きの皆さんならよく耳にする言葉ですよね。

全国には、地方ごとの杜氏集団があり、日本酒造りの継承や、その土地ならではの技の開発が行われ、様々な流派が生まれました。

南部美人の酒造りは、そのうちの1つ、岩手県の「南部杜氏」の洗練された技術と伝統を受け継いでいます。

元々は醤油の醸造元だった

南部美人は、古くから南部の国と呼ばれる岩手県二戸市に蔵を構えています。

素晴らしい自然・風土と、豊富な水に恵まれ、元々は醤油の醸造元を営んでいましたが、その技術を生かし1902年から日本酒造りを開始しました。

1951年頃から「南部杜氏」の雇用を始め、「綺麗で美しい酒を造りたいという思い」と、地名の「南部」から『南部美人』と名付けられました。

仕込み水に使うのは、県立自然公園折爪馬仙峡の伏流水。
ミネラル分が多く含まれる中硬水で、酵母と麹の増殖や発酵を促進し、しっかりとした味わいとコクのある酒を生み出しています。

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今回の造りの特徴は…?

GUITOにお申し込みいただいた皆様にお届けする第8弾のお酒は、「南部美人 純米吟醸」。

「原点回帰」をテーマに醸された今回のお酒。

様々なお酒にチャレンジしてきた南部美人ですが、もう一度原点である先代の杜氏「山口 一」氏の酒造りに挑戦しました!

山口杜氏は国の卓越技術者の栄誉「現代の名工」を受賞した南部杜氏。

その名杜氏の右腕として一緒に酒造りをしていた頭(かしら)の方、そして当時の南部美人を知る、現在も蔵元の杜氏である松森さんに話を聞き、25年前の純米吟醸のレシピを再現!

お米は、岩手県産無農薬米「美山錦」使用し、酵母は、南部杜氏の流派の1つであった浦霞酒造の蔵酵母である「12号酵母」で仕込まれています。

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気になる味わいは、純米吟醸とは思えない、穏やかな香りが印象的。

ほのかに麹感のある栗っぽい穀物や、心地よいお米の香り。
奥の方にはバナナやマスカットのニュアンスが垣間見えます。

口に含むと、滑らかな甘味と程よい厚み、何と言っても余韻のキレが抜群!
古き良き辛口の味わいは、まるで昭和にタイムスリップしたかのようなノスタルジックな気分に…!

最近の華やかで甘い純米吟醸とはひと味違う、南部美人のルーツを追い求めた、飲み飽きしない昔ながらの懐かしい味わいです。

ぜひお楽しみください!

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