見出し画像

大学構内に酒蔵?新しい取り組みから生まれたALL北海道産の日本酒【GUITO】

注目を集める北の大地での酒造り

突然ですが、質問です。
「日本酒の有名な産地は?」と聞かれて、どこを思い浮かべますか?

・・・・・・・?

いま思い浮かべた地域の中に、「北海道」が入っている方はほとんどいなかったのではないでしょうか。

しかし実は、「寒造り」といわれるように冬の長い北海道は酒造りの環境としてもぴったりなのです。
それに加え、梅雨や台風の影響が少なく、雄大な自然の中で育まれる「米」。
豊富な雪が溶け、ゆっくりと長い時間をかけてろ過された上質な「水」。

都道府県魅力度ランキング12年連続1位にも輝き、四季折々の美しい風景に、豊かな農産物や新鮮な海の幸が楽しめ、さらには日本酒も美味しいという…!

そんな、誰もが1度は訪れたくなる魅惑の地で酒造りを行っているのが、今回ご紹介する『上川大雪酒造』です。

画像1

北海道の新しい酒蔵

2021年現在、『上川大雪酒造』は北海道の地に2つの酒蔵を有しています。

1つは、「上川大雪酒造 緑丘蔵(りょっきゅうぐら)」。
2017年に大雪山の麓に位置する北海道上川郡上川町に設立されました。

豊富な天然水と広大な農地に、年間約200万人が訪れるという「層雲峡温泉」を有する上川町は、厳寒期はマイナス20度にもなる冷涼な土地。
澄んだ空気の中、銘柄「上川大雪」は手造りの伝統的な方法で、1本1本大吟醸のように丁寧に仕込まれています。

手のかかる小仕込みですが、これは特別なことではなく蔵元にとっての”普通”。
極端なものではなく普通に美味しいお酒を届け、多くの人に喜んでもらうことを大切にしています。

そして2つめが、2020年4月に設立した「碧雲蔵(へきうんぐら)」。
ここは十勝にある帯広畜産大学のキャンパス内にできた、日本初となる大学構内の酒蔵です。

食の宝庫十勝で、大学と連携し日本酒の次代に向けた人材育成を行いつつ、新たな銘柄「上川十勝」を醸しています。

画像2

ついつい飲んでしまう酒、「飲まさる酒」を目指して

上川大雪酒造で杜氏を務めるのは、道内出身であり、全国各地の銘醸蔵でその実力を発揮し、名実共に絶大な業界支持を誇る川端慎治杜氏です。
原料以上のものは造れないと川端杜氏が語るように、お米は北海道生まれの酒米「彗星」「きたしずく」「吟風」にこだわり、米農家さんを信頼し、交流を深めながら酒造りに邁進しています。

そして前述した2つの蔵の違いとしては、使用している仕込み水がポイントになります。

上川町「緑丘蔵」の仕込み水は、万年雪を冠する大雪山系の湧水を源流とするシルクのようにしなやかな「超軟水」。
十勝『碧雲蔵』の仕込み水は日高山脈を源流とする、何度も日本一の清流に輝いた札内川水系のミネラル感溢れる「中硬水」。

北海道生まれの名杜氏が北海道生まれの酒米の個性を引き出し、更には特性の違う仕込み水を用いて醸すお酒は、まさに「北海道」をあますことなく表現したまさに究極のお酒。

それでいて、北海道弁で「ついつい飲んでしまう=飲まさる」、そんな仕上がりを目指しています。
ここにも、極端なものではなく普通に美味しいお酒をたくさんの人に届けたいという想いがあらわれているのです。

画像3

今回の造りの特徴は・・・?

GUITOにお申し込みいただいた皆様にお届けする第6弾のお酒は、
「上川大雪 特別純米 彗星 生酒」。

「彗星」は、蔵元が「最も上川大雪酒造の純米酒らしい」と語る十八番の酒米。

通常出回っている定番品は緑丘蔵仕込みですが、今回はこれを十勝の碧雲蔵で仕込みました。
JAS有機認証を受けている新十津川町産の「彗星」を使用した特別純米酒です。

有機栽培米由来の雑味がなく透明感溢れる柔らかな口当たりに、中硬水が引き出したお米の旨味と、雄大な自然がもたらすミネラル感が広がります。
綺麗な酸味と心地よくキレていく後味は、北海道の爽やかな風が駆け抜けるよう。

緑丘蔵の「超軟水」で仕込まれる繊細で柔らかな酒質と比べ、「中硬水」仕込みによるしっかりと骨格のある仕上がりですので、飲み比べて仕込み水による味わいの違いを楽しむのもおすすめ。

どちらもついつい次の盃に手が伸びてしまう、フードフレンドリーなお酒ですので、気取らず様々な料理と合わせてみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?