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子どもの人生を左右する?親の「勉強しなさい」

強制がやる気を奪う

「人生、学歴だけがすべてじゃない」

確かに、世の中にはいい高校、いい大学を卒業していなくても社会に多大な貢献をしている成功者はたくさんいます。

ただ、自分がもう一度人生をやり直せるとしたら、「もっと勉強する」という人は多いのではないでしょうか。

実際に、1989年、アリゾナ大学のリチャード・キニア氏が316名を対象に行った調査では次のような結果となりました。

「もし、あなたが人生をもう一度やり直せたとしたら、今と違うことをすると思う分野はなんですか?」

3位 「もっと自分を管理する方法を知ること」・・・17%
2位 「もっと積極的に生きること」・・・24%

そして第一位は、

「もっと一生懸命教育を受ける」・・・39%

4割近くの人が「もっと勉強しておけばよかった」と後悔しているわけですね。
そんな自分の経験から、「こどもには後悔させたくない!」と思っている親御さんも多いはず。

わたしもそのうちの一人で、現在、未就学の子どもがいます。
これから始まる小学校生活の中で、「勉強って楽しい♪」とワクワクルンルン気分で勉強してほしいと思っています。

大人になって実感するのは、「勉強って楽しい!」ってこと。
それは誰に強制されるわけでもなく、自分の興味・関心のあることを純粋な好奇心だけで学んでいるからです。

学生時代のわたしにとって勉強とは「やらなければいけない苦行」でした。

繰り返し書かされた英単語や、とりあえず赤点を免れるために丸暗記した歴史の人物・年表、何に使うかさっぱりわからない公式など、「意味のないことをやるストレスの権化」としか思えませんでした。(ちなみに国語だけは大好きでした)

さらに、親からの強制や社会的な圧力など、「勉強」というものにかなりのネガティブイメージがついてしまっていました。

大人になって自由に学べるようになったものの、最初はネガティブイメージのせいで苦労しました。
長年染みついた「イヤだ」と思う感情はなかなか振り払えません。
資格の勉強をするときも取りかかるときに昔のイヤな感情が無意識に湧いてきて勉強を先延ばしにしてしまったり、ギリギリに勉強し始めて焦りと不安でいっぱいになったり。
自分で選んだはずの勉強をついつい後回しにしちゃってました・・・

そんな経験を経て、私が得た価値観は、
「子どもの頃からいかに勉強に対してネガティブイメージをつけさせないか」です。

高学歴の人や勉強が好きな人の話を聞くと、苦手イメージを持っていなかったり、幼少期に親から「勉強しなさい」と言われたことがなかったりしています。

どんなに楽しいことでも「~しなさい」と言われると途端にやる気がなくなりませんか?
「ゲーム早くやりなさい!」とか「マンガ早く読みなさい!」とか。
強制によってやる気は明らかに抑制されます。

とはいえ、楽しく自主的に勉強してほしいのは、世の親御さんたち共通の願いであるはず。それでも「勉強しなさい!」と言ってしまうのは子どもがやらないから仕方なくであって、親だって好きで怒っているわけではなく、子どものためを思っての親心なんですよね。

子どもに「楽しく勉強させる」というのは、親としてひとつの課題じゃないかと思います。

親の背中を見て子は育つ

わたしは幼少期にイヤだったことがあります。
母が畳に寝っ転がり、たばこをふかしながら、「勉強しろ」ということです。

母は働いていたし、自分のやること(仕事、家事)をやったうえで休息を取っていたんだろうし、子どもの本分は勉強することだと、幼いながら頭では分かっていました。だけど、なんとも腑に落ちない思いを抱えていました。

「トドのようにゴロゴロしながら自分はラクをしているのに、他人には苦行を押しつけている。」
そんなふうに思っていました。

たまに宿題を見てくれた時がありましたが、問題が解けない私に対してイライラしていたり、怒リ出したり、ポンコツ呼ばわりされるので母と勉強するのが怖くなり、分からないことも聞けなくなりました。

学年が上がるにつれ問題が難しくなって、母も教えることが出来なくなり、一人で勉強するようになりましたが、その頃にはすっかり勉強に対してネガティブイメージが染みこんでいました。

正直、わたしも子どもの勉強に対してどこまで教えられるか分かりません。
だけど、出来ないことで子どもを責めたり、からかったりして子どものやる気を削ぐようなことだけはしないように、徹底して気をつけたいと思っています。

「勉強って楽しいんだよ」と伝え続けることで興味が湧き、意欲的に物事に取り組めるように育ってほしい。

楽しい→勉強する→結果が出る→楽しい→勉強する・・・のポジティブなループに入れるように環境を親が準備してあげたいです。

さらに、「もっと勉強しておけばよかった・・・」と後悔しているわたしにとっても、子どもと一緒に勉強しながら学び直しをするのも楽しいかもしれないと考えています。
お互いにクイズ形式で問題を出し合いっこするのも親子のコミュニケーションになりそうだし。

想像したらなんだかワクワクしてきました。

自分自身いくつになっても学ぶ姿勢を忘れないように生きていきたいと思っています。
そんなわたしの姿を見て、子どもにとって勉強=ポジティブイメージになってくれたらいいなと切に願います。










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