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#3.ママのリズムは生きる喜びの体感

ママの体内にいた頃、正確には5か月頃から、だんだんと神経回路や聴覚も発達して、ママの心音・血流・外の世界の音・パパやママの声も、だんだんと聞こえるようになってくると言われていますよね。

胎教など聞いたこともあるかもしれませんが、音楽を聴いているとお腹の赤ちゃんも落ち着く とか、逆に 活発に動きだす とかもよく聞きますね。

パパやママが話しかけると体をモゾモゾ動かしたり、パパとママがけんかしていたりするとキックしたりして、まるで本当にお話ししているように思うこと、私自身もありました。

そして、無事に生まれ、成長し、ちょうど子どもが2語文が話せるようになった1歳半を過ぎた頃、「体内記憶」という本を読んでふと気になったので、娘にも聞いてみたことがあるんです。

「へびさん(おそらくへその緒)あそんだ」「おへやは  あったかい(でも)つめたい(時もある)」「おふろ(みたい)でも(時々) ぎゅーってなる」など、たどたどしくも 本当に覚えているんだ!と感じるようなことを色々話してくれました。

それから、生まれてくる時のこと覚えてる?と聞いてみると「(服が)ぬげない ぬげないって(感じ)」だったことも覚えていたのです。

娘の出産のときは、23時間ほどかかり、最後も頭か耳がひっかかって出てこれなかったので、助産師さんにお腹を押してもらって、ようやく生まれてくれました。私は一瞬気を失ったのですが、きっとその生まれてくる瞬間の「体感」を覚えていたんですね。

私は、独身の頃から音楽講師をしていて、臨月になるまで座りながらレッスンの仕事をし、生後3か月から少しずつレッスンを再開していたのですが、娘は決まって、私が演奏しながら おんぶしていると、静かに聞いてよく眠ってくれていました。抱っこしてユラユラしながら、お歌をうたうと、和やかによく聞いてくれていました。

妊婦の一心同体の時期から 生まれて二人になったけれど、私自身も、どこか懐かしいような、音や声だけではない 何かを感じてくれているような不思議な感覚がしました。

子どもってきっと、お腹の中にいた時の「声のトーン」「話し方やリズム」だけじゃなく、「歩くテンポや強さ」「体のぬくもりや感覚」もどこかで覚えているんじゃないかなって思うんですよね。

だから、ママの心地いいと感じる音楽に乗って体を揺らしたり、心地いいと感じる歌を歌ったり、そうして、一緒にテクテク・ユラユラするだけで、きっと子どもだって幸せだと思うんです♪ ママに愛されていることを全身で感じているこの感覚は、その子が大きくなっても、潜在意識の中にずっと残って、子ども自身が「生きていていいんだ」という、自分の存在への自信につながっています。自己肯定感の一番大切な部分です。

一心同体だったママの体から生まれて、一人の体になって、いろんな刺激や戸惑いを感じることもあると思うんですよね。だからこそ、子どもたちには ママとのふれあいやリズムを通して「世の中はいいところだよ~」ということを、目で・耳で・体全身で 体感してほしい。そして ママ自身も、そんな自分のありのままのリズムが、子どもに喜びを感じさせられるんだということに、幸せをかんじてほしいなと思います♪






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