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教科書に載っていた安部公房作品といえば

安部公房の『壁』ってどんなのだっけ?と本棚から引いてパラパラ。「S・カルマ氏の犯罪」の記憶しかなかったが、「赤い繭」も入っていました。高校生のとき、現代文の授業で読んだことのある人も多いはず。私が当時持っていた現代文の教科書にも収録されていました。60分の授業中に、「赤い繭」の読書感想文を書くように課題を出されて、筆が止まりまくった記憶が……。
解釈がたくさんできるところも、教材として魅力的だったんだろうな。
安部公房自身は、自分の作品が教科書に掲載されて教材化されることに不満があったようです。

僕が一番いやなのは、僕はなぜか教科書に小説が出ます(笑)。これは笑い話ではなくて、あれは法律的に断れないのです。僕はなにもお願いして喜んで出してもらっているのではないのです。(中略)せっかく僕が愛している文章の突端に、右の文章の大意を述べよと。「赤い繭」の赤は何の意味があるかなどと、全然頭にきてしまう(笑)。

『安部公房全集26』新潮社 329・330頁(1978年安部公房講演より)

1月20日〜21日は広島、山小屋シアターで安部公房原作『壁』を下敷きにした舞台作品が上演されます。教科書で読んだときは安部公房いまいちだった人も、潤色された作品を劇場で観るとイメージが変わるかも?

片隅企画 #2『壁–その前に広がる曠野 その果てにある都市–』チケット絶賛発売中です。横川・山小屋シアターにて、ぜひ劇場に足をお運びください🤗✨

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片隅企画 #2『壁–その前に広がる曠野 その果てにある都市–』

原作=安部公房 上演台本・演出=大瀬戸正宗(片隅企画/サラダボール)

詳細はこちらからも↓
https://katasumikikaku.net/?p=1031

出演
*=片隅企画
黒木麻絢 小林明葉* 椙田航平 福島優菜*(アルヒツト) 堀慎太郎 

日時  
[広島公演]
2024年1月
20日(土)13:00★/19:00★
21日(日)15:00
※受付開始・開場は開演の30分前です。
★=終演後に大瀬戸・出演者とゲストによるアフタートーク有

【トークゲスト】
20日 13:00/永山智行(劇作家・演出家・劇団こふく劇場代表)
20日 19:00/本坊由華子(劇作家・演出家・俳優・世界劇団代表)

会場
[広島公演]
山小屋シアター〈広島県広島市西区横川町3−12–3アンゴラビル 3F〉

※JR山陽本線「横川駅」から徒歩3分/広島電鉄8系統「横川一丁目駅」から徒歩4分

『壁』予約フォーム
[広島公演]
https://www.quartet-online.net/ticket/zzso2sr

料金
一般…2,500円/U-25…2,000円/高校生以下…1,000円

お問い合わせ
片隅企画

E-mail:k.katasumi@gmail.com

※E-mailにてご予約の方は件名を「壁 観劇予約」とし、
【お名前・フリガナ・電話番号・観劇日時・枚数・券種】を明記して下さい。
後日受付完了の旨をご返信いたします。

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