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「ジャイアント食堂ができるまで」をはじめます。

初めましての方もそうでない方もこんにちは。居間 theaterです。

このたび、来る2022年6月25日(土)に、青森県八戸市にある八戸市美術館にて「ジャイアント食堂」を実施することになりました。
このジャイアント食堂は、美術館の特徴である「ジャイアントルーム」というスペースを使って、1日限りの〝食堂〟を朝から晩までオープンするという企画です。
この企画は美術館をはじめ、さまざまな方と協力しながらつくりあげていきたいと考えています。音楽監督に音楽家・批評家の大谷能生さんを迎え、美術館スタッフ、地域で活動されている方などにも声をかけ、へんてこな食堂をオープンさせる予定です。

このnoteでは、ジャイアント食堂の実施に向けて、アイデアや具体的な準備の様子、リサーチで見つけた面白いもの・こと、ボツになるかもしれないけど考えたこと......など、さまざまな出来事や考え事を記録していきます。

この記録をおこなう理由は2つあります。
一つは、企画(作品)ができあがるまでのプロセスを残すためです。
「ジャイアント食堂」は1日限りの企画ですので終わったら消えてしまいます。その1日限りの時間ができあがるまでに何をやって何を考えたか、どんな人に会ってどんな場所に行ったかということを残し、そして当日どうなったのかを残したいと考えました。

八戸市美術館のホームページには、以下のコンセプトが載っています。

八戸市美術館は、アートを通した出会いが人を育み、人の成長がまちを創る「出会いと学びのアートファーム」をコンセプトとしています。
従来の「もの」としての美術品展示が中心だった美術館とは異なり、「ひと」が活動する空間を大きく確保することで、「もの」や「こと」を生み出す新しいかたちの美術館として、新たな文化創造と八戸市全体の活性化を図ることを目指します。
(八戸市美術館HPより https://hachinohe-art-museum.jp/about/#concept)

「もの」だけでなく「こと」を扱う美術館での企画において、そこでおこなわれる(おこなわれた)出来事(=こと)をどうやって残すことができるのだろうか?
われわれが実行する「こと」は、どうにかこうにかすることによって、美術館に保管できる「もの」にできるだろうか?
そんな興味を持ちながら、実験してみようと思います。

けれども、最終的にこの記録がどのような形になるのか(ならないのか)は現時点では全く見通しが立っておりません。出来事を「もの」にできるのか...どんなかたちで、どんな内容にできるのか....それすらも分からないので、とりあえず記録を始めようと思ったのです。


当日までのプロセスは、ざっくばらんにこのnote(マガジン「ジャイアント食堂ができるまで」)にアップしていきます。
とはいえ、ドキュメントやかっちりとした記事のようなものでは全くなく、居間 theaterメンバー(時には、企画に関わる他の方かもしれません)が、それぞれの思考や出来事を投げ入れていくような場になればと思います。そのため、文体やアップされる内容にもばらつきがあったり、洗練された文章では全くないかと思いますが、どうかご承知おきください。


そして記録をおこなうもう一つの理由は、企画当日に八戸に来られない方にも、準備の様子や何が起こっているかを垣間見ていただけるようにするためです。
今回の企画は、主に美術館周辺地域の方向けにオープンします。市立の美術館であること、リニューアルして間もない中での開催であること、そしてなにより美術館のコンセプトが地域に根ざしたものであることから、地元の方に広くひらくことを目指して準備しています。
(もちろん遠方からのご来場も大歓迎です!)

一方で、創作の過程で出会ういろんな面白い出来事を、その時われわれだけの記憶(思い出)だけでなく、記録に残しながら見られるようにすることで、実際に来られない方にも覗き見て興味を持ってもらおうと考えました。
東京から約650kmの八戸の地でどんなことが起こっているのか、どんな創作を行っているのか、どんな場所なのか。
「こんなことやってるんだなぁ」と、たまにのぞいていただければ幸いです。(もし来たくなったら、ぜひお越しください。)


それでは次回から、
「ジャイアント食堂ができるまで」
ざっくばらんにスタートです。

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                     (文:居間 theater 東)  


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