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聴く。

人がついついどうでもいい動画で時間を潰したり、別に今やらなくてもいい家事や片付けに手を付けたり、特に話したいわけでもないことで間を埋めたりするのは、暇な時間や沈黙、やりたくないことや解決すべき問題に身を置かれた時の、自分の心の声のやかましさに耐えられないからかもしれない。

ざわざわ、ぎゃーぎゃー、ピーチクパーチク、えーんえーん
色んな声で鳴く自分自身にうんざりし、疲弊し、呆れ、対応し切れないようにかんじる。

そもそも心が騒いだらどうにかしなきゃいけないと信じている。

それは聞くに耐えない声で、いつ終わるかわからないし、相手は自分自身でありいつも一緒にいて慣れている相手だからこそつい雑に扱ってしまうのだ。

だから聴くのではなく無理矢理口を閉じさせようとする。
でもそんなことをしても逆効果で、心はもっと騒ぐ。

だから聴く。

自分にとって1番大事な人の話を、優しい気持ちで、評価も判断もすることもなく、アドバイスしようしたりせず、ただ共感してあげる為だけにゆっくり時間を取るように、自分の心の声に耳を傾ける。

心はひとしきり話を聴いてもらえたら、そのうち静かになる。

静かになれば、本来の自分の落ち着きが取り戻される。

その時に改めて、今度はワクワクするアイデアやインスピレーション、解決策、ポジティブな解釈、モチベーションが上がる考え方、望ましい反応の仕方に意識を向けて、また心の声を聴く。

どれが今の自分にとってしっくり来るか?このアイデアはワクワクするか?どのやり方が1番リラックスして取り組めるか?どんな側面を見ればポジティブな経験として捉えることができるか?

十分に時間を取って心の声に耳を傾けて好きなだけ話をさせてあげて、心が落ち着いた時に向けたい場所に意識を向け直し、そしてまた心の声を聴いて行動する。

自分自身だからこそ、自分が聴いてあげる。
思考を鎮めれば、本来の声がクリアに聴こえやすくなる。

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