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追憶、長崎。

長崎に住んでいたことがある。


でも、正直長崎に住んでいた時期の思い出は苦しい。

苦しいことばかりじゃなかったけれど、

思い出そうとすると

胸のあたりがきゅっとなる。


ランタン祭りがあっているこの時期に

友人と長崎に行った。


長崎の街を見ながら、

あのとき関わってくれた人は今何をしているんだろうと思う。

後悔や懺悔がたくさんありすぎる。

子どもの自分がやった振る舞いを恥じる。

謝りたい人がたくさんいて

しなきゃよかったと思うこともたくさんある。

過去との折り合いをうまくつけれない。

どこかで折り合いをつけれるようになるのか。

つけれないまま、忘れていくのか。

そもそも折り合いをつけなければならないのか。

人生とはそういうものなのか。



誰がどこで何をしているか

今更話したい訳でも
会いたい訳でも
思い出話をしたいわけでもない。



どこかで幸せでいてほしい。

きっと私の知らない生活がそれぞれあるだろう。

自分と関わった人が

不愉快でいないことを祈る。



あの頃よりは大人になったと思うし

あの頃よりは自分のことがわかる。


結局のところ、

これから過去になるだろう今を

丁寧に重ねていくことしかできないな、と思う。

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