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【47文字とヘンテコ凛な私】そ▷そだね~からの反論

人生後半の日々を心地好く過ごすためのちょっとしたコツを47文字の中に拾ってみました。
あなたの「いろはにほへと」は何ですか?


【そ】そうだね、からの反論。


わたしは、とにかく夫に対しては負けず嫌いだ。だから喧嘩が絶えない。

何年くらい前になるだろうか、動物占いというのが流行っていた。
主人も私もライオンだった。百獣の王が、一家に二人もいるからケンカになる。

前に書いた、一緒にクルーズ旅をした友人は北海道出身だ。彼女に何度も注意された。
「だけど!とか、でも!とか、なんて話を切り返すからケンカになるんだよ」と

わかっているが、夫の顔を見ていると、勝手に口から飛び出すのだ。

彼女がいうには「じゃあ、始めに、そうだね~と言ってから、だけど私はこう思うよ」って言ってみたらと。

北海道出身の彼女が発音すると、あのカーリング女子たちが言っていた「そだねぇ~」となってカワイイのだ。

私だって、あんなに可愛く言えれば喧嘩にならないかもね。

やはり、家庭内での争いはない方がいいに決まったいる。

小さいころ内弁慶だった私は、外で友達と喧嘩した記憶がほとんど無い。

家庭内では、二歳違いの弟とはしょっちゅう小さな喧嘩はあったが、子供だから、そんなに尾を引かない。

小さい頃の記憶に、カーテンの中にぐるぐる巻きになった状態で、子供ながらに知る限りの罵詈雑言をまくし立てながら泣いていた記憶がある。

つい最近まで、その時の私の怒りのほこ先は、母だと思っていた。叱るのは、いつも母の役目だったから。

大人になるまで一度も父に叱られたことがないと思い込んでいた。

父の死亡届けから始まって諸々の手続きに、あちこち車で走り回っているさなか、助手席の母がポツリとつぶやいた。

「あなた、一度だけ、お父さんに叩かれたことあったよね?」

「エッ!」である。

みるみる、さっきのカーテンぐるぐるのシーンがよみがえってきた。何故、ぶたれたのか?誰も見ていないし、母が父に聞いても理由は言わなかったとか。

優しさ満載の父だとずっと思っていた。その父が叩いたのだから、私がよっぽどの事をしでかしたんだろうと推測する。

記憶とはこんな風に塗り変えられて行くものなのだろうか?

反対に、記憶は消えても感情は残る。認知症の方は、喧嘩とかした事実は記憶に残らないそうだが、このひとは自分に嫌なことをする人って感情だけは残るらしい。

長生きすればするほど、夫婦のどちらかが認知症になる確率は上がる。

となると、二人しかいないのに、この人やな人!認定は、ちょっとマズイですよね。

とりあえず「そだねぇ~」を練習してみる。


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