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初彼氏は田舎ヤンキー

初めて彼氏が出来たのは高2だった。

女子校育ちだったので、男性との関わりが少なく全く彼氏が出来なかった。
周りの友人は社会人の男性と付き合っていたり、次々と彼氏が変わったりと恋愛を楽しんでいた。
もちろん初経験も済ませている友人も多く、正直焦っていた。
そこで私は手当たり次第コンパに参加するようになり、遊びあるくようになった。
今思えば不思議なのだが、友人のお母様がウチに泊まりに来ていると電話でアリバイを作ってくれるお母様で、そのお陰で朝まで遊びに行くことが出来た。
そう、私には悪い友達がいた。


一通り悪い事は覚えてしまった頃に出会ったのだ...
隣の県に住む、19歳社会人の田舎のヤンキー君に。
なぜヤンキー君だったのか?私はヤンキー好きではない。分からない...彼氏が欲しすぎたのだ。
申し訳ないが名前も思い出せない。

もちろん金髪だ。
車内の匂いはココナッツ。これだけはハッキリと覚えてる。

何回かグループで朝まで遊び、付き合うようになった。
正直好きでは無かったと思うが、とにかく彼氏が欲しかった私は彼の事を好きだと思い込んだ。

今思えば隣県から片道1時間半ほどかけて車で送り迎えをしてくれて、素晴らしい男性!

だが彼はとてもデリカシーナシ男だった。

もうどんなデートをしたかも覚えていない...
初めてのお付き合いで相手に対する対応もどうしていいか分からなかったし、あまり上手くは行っていなかったのだと思う。

だが!上手く行っていなくても私には処女喪失のミッションがある!
ヤンキー君も何もせずにお別れなんて事は避けたいはず。

いよいよヤンキー君の家に泊まる事が決まった。
自分の腕で何回もキスの練習もした!
予習は友達に教えてもらったからバッチリだ!
あとは痛みが怖いが乗り越えるしかない!



...続く

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