マル

ヒトの心、発達、存在。

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ヒトの心、発達、存在。

最近の記事

尖った感性を失うことへの心許なさと、安堵と。

この混沌として、理不尽な社会を生き抜くために、意識的に感性を鈍らせているうちに、良くも悪くも’気にしない’ことが当たり前になっていく。 これが大人になるということだとしたら、言葉にならぬ苦しみにもがいていた子どもの頃の自分には申し訳ないような気持ちもあるけれど、同時に深く安堵する気持ちもある。  あの頃、苦しみは、強烈なトラウマとして刻まれ、永久かのように思われたが、時が経つにつれ徐々に薄れ、記憶を辿らなければ、思い出すことも少なくなった。 柔らかい剥き出しの心は何度となく

    • 自分を大事にしなさい、って言うけれど

      これって、ちっとも具体的じゃない。大事にするって、どういうことだろう。 因数分解の考え方や、英語の構文は学校で教わるけれど、自分を大事にする、というのがどういうことなのかは、だれも言葉で教えてくれない。子供の頃からの人間関係の中で、なんとなく感じ取っていくものらしいけれど、この殺伐とした世の中で、守ってくれる大人が必ず近くにいるとも限らなくて、それを知らずに生きている人もたくさんいると思う。 ”知っている”人の世界と、”知らない”人の世界は全く違っていて、”知らない”人へ

    尖った感性を失うことへの心許なさと、安堵と。