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「青空の距離感」日刊リハビリ#10

「雲一つない青空」のお手本のような天気の日があった。
ペイントのバケツツールで青一色に塗りつぶした、まさに絵に描いたような空であった。

私は、高所恐怖症の逆で、ビルの先端を地上から上を見ると、体がすくんでしまう恐怖症を持っている。
重力が逆に働き、空に放り出されてしまうのではないかと想像してしまうからだ。

空に落ちる感覚って怖くない?

その日は、空を眺めるためにいくつかのビルの先端を見ることになったが、体のすくみを感じなかった。

その時そうかと、バトル漫画の説明役が心の中で説明してくれた。

驚いているようだね!
合成素材を撮るときのブルーバックのような真っ青な空だと、空との距離感がわからなくなるのさ!
そう、雲がないと奥行が判断できないから、空の高さを感じないんだ!

人間同士でいうところの雲は表情!
雲が全くないと無表情の人を相手にしてるようで、距離感の測り方がわからないのだ!


ありがとう、これで恐怖症が出ないこともあるってわかったよ。
自分の空との距離感はこのままでいいかな。



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