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「段飛ばしJK」日刊リハビリ#6
夜ごはんを食べ終わり、駅近くを歩いていた19時ごろ。
私の後ろから、女子高生二人組がばたばたばたと走ってきた。
どうやら、今目の前にあるバスに乗らないといけないみたいだ。
きゃーーー〇$%‘@$*!!と、女子高生が奇声を発しながらバスに駆け寄る。二人でひとつの目標に走っていることで、興奮状態になっていたのだろう。彼女らの青春の1ページに「奇声バス」が記載されたメモリアルな日に出くわした。
そのまま二人はバス停になんとか到着し、めでたしめでたし。
となるかと思えば、運転手と軽く会話をしたあと、そのまま彼女らを乗せずにバスは出発した。
あらら、違うバスだったのねと内心思いながら、足を止めている彼女たちを追い抜いた。
そうと思っていたら、今度は後ろから「どうする?どうする?」と二人が作戦会議をしながら歩いている。
二人との距離が近づいてきたのか、その声が徐々に大きくなり「いっちゃえー!」の掛け声とともに、停車していたタクシーに乗車した。
…あのみなさん、タクシーって高校生の時乗ってました??
確かに彼女たちも、金銭的にも利用頻度的にも不安がある中、タクシーを選んだんだろうけど、すごいなー。
そもそも、移動手段の選択肢に「タクシー」は出てこないし、選べないわ。
もしかしたら、緊急を要するタイミングの二人を、たまたま見かけたのかもしれない、でもでも少し格の違いを感じさえした。
大人の階段がもしあれば、どこかの段で「タクシーを乗り慣れる」があってどうだろう「異性に貴金属をあげる」くらいが同レベルだろうか。
もう彼女たちは、そこを何も意識せずに段飛ばしで大人になっていくんだろうなー。
グリコでいったらパーの「パイナツプル」で勝ちまくり。
階段のぼりまくり。
この先の人生で、タクシーを乗り慣れすぎて、携帯触りながら目も合わさず行き先を伝えるような人にだけはなってほしくない。
さて自分の場合、気づいたら、大人の階段の踊り場で上に行くことをやめている。
一つ上の段を覗くと「自信満々な情熱系の人ともうまく絡む」だからまだ踊り場から出られない。
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