｢サーガを許すな｣ - プレイヤーズコンベンション名古屋・ヴィンテージチャンピオンシップ殴り込みの回
イベント参加の経緯
9月、僕は悩んでいた。
4月にはポップしなないで×ネクライトーキーの名古屋ライブ、9月は名古屋でリアル添削杯（ヴィンテ）と東京出張（兼、晴れTCでレガシー）、
今年だけでここ10年分足して余りあるほどに旅行していたのである
それもただ気楽な電車旅ではない。沖縄からの旅なので、毎回飛行機代と宿代がかかる。出費が馬鹿にならないのだ。
ほんとにプレイヤーズコンベンション行くのか…？
そんな折、知り合いがデュアランを必要としてたなとふと思い出し、交通費になればと交渉したところ引き取ってもらえることになったので、今回参戦が確定した。
うーん持つべきものはマジックプレイヤーの友
■デッキ選択
9月のリアル添削杯にはオリジナルデッキ「オークに願いを」を構築し参戦した。
《オークの弓使い》または《黙示録、シェオルドレッド》を場に出し《Wheel of Fortune》を打つ、というコンセプトのデッキである。
このデッキは2-4という負け越し戦績ながら、かなりやり手のデッキだと感じていた。
この時、負け筋は大きく3つあった。
1つ目に、アーティファクト群からマナ加速する《一つの指輪》搭載のコンボデッキに好き放題されていた。
アーティファクト対策を《大いなる創造者、カーン》1枚に全て任せていたため、いくら《鏡に願いを》で《カーン》を引っ張ってこれるとはいえ4マナを毎回要求されるのは辛いし、《カーン》が必要とされるターンはおおむね1ターン目だった。デッキのアーティファクト対策はあってないようなもの。好き放題されるのも当然だった
2つ目に、手札の物量差で負けていた。
リアル添削杯での月見さんとのマッチで、グダった際に相手の《ネクロポーテンス》が相手に勝利をもたらしたことがあった。
こちらは《シェオルドレッド》を搭載する関係上、ドローができず《鏡に願いを》でしか処理できない《ネクロポーテンス》を場に残したくなくて直前にリストラしていたが、結局手札差で負けていたら意味が無い。
とはいえ《ネクロポーテンス》は不安定だった。最大限ライフペイするテストプレイを何度か試した結果、上振れて勝ちに繋がりそうな動きは3回に1回くらいしかなく微妙だった。採用しづらさを感じていた
3つ目に、《ウルザの物語》だ。
あいつアーティファクト止めてもめちゃくちゃでかいトークン出してきて圧殺してくる。
サーチ能力から《Time Vault》コンボ決めてくるし、マナ加速するし、サイド後に《真髄の針》とか置いてくる。
どうなってんねん。あとなんで制限じゃないの？（全ヴィンテ民の疑問）
という訳で、そこを踏まえデッキを大幅に調整する必要が出てきた。
対策、調整
まず《指輪》デッキに対してだが、《オークの弓使い》はマジでぶっ刺さって勝てたので4枚残す。
しかしコンボルートを潰している訳ではないため、《溜め込み屋のアウフ》を4枚追加した。《カーン》はウィッシュボードを必要とするカードでもあるので抜いた
次に手札の物量差だが、これはもうしょうがないので《Ancestral Recall》を借りてでも入れることにした。
相手を対象にして《オーク》《シェオル》誘発でライフを詰めることも可能だし、《シェオル》なら回復もできる
最後に《ウルザの物語》だが…どうしよっかなーと思っていたところ、チームメイトのよしかから面白いデッキリストがシェアされてきた。
https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/618540/show/
《陥没孔》4枚。
天才かよ。
そして僕は《陥没孔》を、持っていた。Old schoolの黒単を組んでいたので。
僕も天才かよ。
懸念点
今回《悲嘆》《再活性》を全抜きしてしまったので、クロックの展開速度は落ちている。
また、事前に動きを潰すことをしない。出てきたカードに後から対処する構築となっている。
そのため《ドルイドの誓い》や《王冠泥棒、オーコ》のようなカードに対するガードは少し下がったと言えるだろう
代わりに《ウルザの物語》への対処札枚数が大幅に増えている。
どちらがいい選択なのかは分からないが、負け筋を潰すことがヴィンテでは勝ちに繋がるので、今回は後出しジャンケンの思想で行く
■デッキリスト
■採用カード解説
メインボード
《オークの弓使い》《黙示録、シェオルドレッド》
このデッキのフィニッシャーである。《オーク》を倒せるのは《オーク》であるため当然4枚採用。
《シェオルドレッド》まで搭載するのは、《Timetwister》《Wheel of Fortune》とのコンボで圧殺するためでもあるが、グダった時に勝てるので積み得だ。コンセプトカードは増やし得！
《Wheel of Fortune》《Timetwister》
初め、青にする時点で《Wheel of Fortune》の枠は《Time Walk》にしていた。
しかし追加ターン、言うほど強くないのでは…？と思うと同時に神様が降りてきて、『制限カードは強いから制限なのです…このデッキで最強の制限カードは何ですか…？』と囁いてきたので
「そっかぁー完全に理解した！7枚ドローを2枚にしちゃえばいいんだ！！！」とどっちも採用することに。
お互い平等に7枚ドローなら手札差なんてないしな！あまりに暴論すぎるって？なんとでも言いなさい
《ダウスィーの虚空歩き》
フィニッシャー兼墓地対策。
先行で《暗黒の儀式》から《ダウスィー》《思考囲い》でフィニッシャー抜いて勝ち。
バザーデッキもどうせ多いだろうし、4枚採用
《思考囲い》
青黒コントロール、コンボデッキが多いと予想し採用。前述の通り《ダウスィー》とコンボカードでもある。ゲーム中に2枚目を引きたくないので3枚
《夏の帳》
トップメタの青黒コントロールを回してみたらあまりに簡単だし強すぎて、カウンターがないとやってらんねーとなったので採用。青黒コン組めば良くないですか？って言うそこの君。それはそう。
鏡ストームにも刺さるいぶし銀の1枚。あと相手のオークだけ損させたいなぁというのもあったりする
《夢の巣のルールス》
相棒にしなくても強いし、サイド後相棒指定することも可能だ。なんで？
《ダウスィーの虚空歩き》《オークの弓使い》《溜め込み屋のアウフ》使い回せるね。なんで？？
《Black Lotus》は用意できなかったけど入ってたらクソゲーの始まりですね。なんでもござれだな
《敵対工作員》
Doomsdayとか《修繕》コンボとかに刺さるし、1ターン目フェッチ対応《暗黒の儀式》からキャストから入ったらクソゲーなので3枚採用。4枚もいいと思うけど《暗黒の儀式》ないとちょっと弱いので3でいいと思う。
この辺の感覚は難しいところ
《死儀礼のシャーマン》
墓荒らし偽装クリーチャー、マナクリ、墓地対策、フィニッシャー。
先手で強く後手ちょっと弱いクリーチャーだし微妙かと思って数を減らしてみた時期もあったけど、結局こいつ4に戻しちゃう。並べば盤面が本当に楽になる。
《Bayou》《Underground sea》から出すと、相手が見えない《意志の力》を警戒してくれるのが嬉しいポイント。コンボのテンポを遅らせる番外戦術までこなしてくれる
《陥没孔》《不毛の大地》《露天鉱床》
テンポを取る、《ウルザの物語》や《Bazaar of Baghdad》を潰すなどヴィンテージでは活躍するやつらなので最大枚数採用。
名古屋のメタゲーム予想で《Bazaar》《ウルザの物語》の枚数はかなり多いと予想したため、とにかく土地を潰す！という構築にした
《外科的摘出》
黒い《ギタクシア派の調査》+フィニッシャー全部抜けばいいやんカード。
《思考囲い》とのコンボはもちろん、土地破壊から《ウルザの物語》全抜きや、《意志の力》全抜きしつつハンド確認など色々こなせるすげーやつ
《Ancestral Recall》《精神的つまづき》
ヴィンテージ青デッキといえば！の嗜み枠
サイドボード
《トーラック》《致命的な一押し》《殺し》《毒の濁流》《突然の衰微》
白チブを許すな😡😡😡
間に合うかは知らんけど…
《トーラック》
《Bazaar of Baghdad》にも刺さる
《致命的な一押し》
《オークの弓使い》にも刺さる
《殺し》
《呪詛呑み》《虚ろな者》《復讐蔦》を倒せるので呪詛ヴァインにも刺さる
《突然の衰微》
《ドルイドの誓い》割ったり《オーコ》割ったり色々便利なやつです
《活性の力》
後手で間に合わなそうな感じのやつを間に合わせてくれるカード。コンボ対策はもちろん青黒コントロールにもサイドインする。
《ウルザの物語》を許すな
《狼狽の嵐》
青黒コンをかなり厚く見ているほか、ストーム、Doomsdayにも刺さるカード。
必要でしょ枠です
《精神壊しの罠》
Doomsdayとか早いコンボはキツイので…
《外科的摘出》追加
Bazaar、コントロール、コンボ…と広く見れるカード。思考囲いと違って単体運用できるしメインでもいいか？と思いながらサイドに置いている。
メイン思考囲いは《ダウスィーの虚空歩き》強すぎて減らせなそうな気がする。むずかしいね
■イベントレポ
R1 アグロショップ ケンケンさん ✕〇✕
初めから知り合いに当たる。緊張もほぐれた
G1 護法野郎にボコボコにやられ負け
G2 高クロックでライフ5まで落ち込むも、オーク残って《Wheel of Fortune》間に合って勝ち
G3 追い込まれた先に《毒の濁流》が駆けつけてライフ1残るも、相手側に先にクロック来てしまい負け。マジで惜しかった
R2 オオニシさん アルカニスト ✕〇✕
G1 ラヴィニア、ルールスにやられて負け
G2 オーク守って死儀礼でビーム飛ばして勝ち
G3 FoV入れて虚空歩き減らすサイドチェンジしてしまい、死儀礼も土地も丁寧に処理され負け。学び
R3 ガイさん 墓荒らし ✕✕
G1 オーク並べて《Wheel of Fortune》《Timetwister》引けー頼むー！ってやってたらずっと土地引いて負け。
G2 2ターン目にオーコを抜こうと思って思考囲い打ったら持ってなくて、返しでトップからオーコ出されて次ターン《Time Walk》された。なかったじゃんそんなの！ずるい！
R4 ダイさん ハルクフラッシュ 〇〇
G1 《陥没孔》で土地攻めしてクロック並べて勝ち
G2 相手がトリマリからアンリコワンチャン…！って言ってたけど青マナなくてモジモジしてるうちに並べて殴って勝ち
R5 LEEさん アグロショップ ✕〇✕
G1 無限ターン死😇
G2 こちらが《ダウスィーの虚空歩き》居る状態でワムコ着地。FoVでワムコ割ってルールスからダウスィー使い回しながらワムコ増やしていき、相手側よりこっちにワムコいっぱい並んで勝ち
G3 《イラクサ嚢胞》が2体並ぶも《毒の濁流》で流す。生き残ったかと思われたが《ファイレクシアの変形者》が3体目の《イラクサ嚢胞》に化けて負け
Twitch配信者（@1mrlee）だそうで、名刺もらった
R6 コヤマさん ピッチヴァイン ✕〇〇
G1 相手のブンで負け
G2 ダウスィーvs1/1×2体の雑魚クロック勝負になり死にかけたところに《死儀礼》かけつけて、ブロック出来たので勝ち
G3 相手3マリ、Bazaarスタートするもサージカル×2で《虚ろな者》《スクイー》を全抜き
手札のFuryがまごついてる間にオークコンボ決めて殴る。
《Snap back》でトークンは捌かれたが《死儀礼》2体並べて2点ビーム打ちまくって勝ち
R7 Blue Vat nicofromtokyoさん 〇〇
G1 囲いで指輪落として、サージカルで全抜き。アウフ並べて殴ってGG
G2 相手マスティコア出してくるも《殺し》で対応。進研ゼミでやったとこだ！（事前によしかに聞いてた）
シェオルまで出してそのまま殴って勝ち
リアル添削杯で1-2したリベンジは果たしたぜ
R8 ハラダさん オース ✕✕
G1 アトラクサ出てきたがターン貰えればダウスィーからこっちもアトラクサ出せる盤面、相手《Time walk》打ってきて殴られ負け。
G2 こちらダブマリ、FoVなし。そのままオースアトラクサでWill回収されて万全な体勢からやられた
SEならず、どころか負け越し3-5…
■感想
青黒コンとチブ、Bazaarはどこ行った？？？
前回かなりの数Bazaarが居たし、今回は組みやすいって理由でチブが多いと読んでたんだけど、
マジでまったく当たらなくて泣きそうになってた。
たまたま《殺し》と《毒の濁流》が色んなデッキに強くて助かるマッチは多かったけど、そうじゃないんだよぉ…今回メタったデッキが当たれてないんだよォ……
■最後に
メタ読みが噛み合わないとボロくそにやられるということで、まぁ、ヴィンテージってこんな感じだよねって感想です。
アルカニストも久しぶりに見たけど、あれ通ると強いっすね。
このデッキ自体は弄りがいあるのでパーツあるよって人は是非遊んで見てください。楽しいよ
今回マッチ当たった方、途中お世話になったジャッジのO石さん、参加者の皆さんお疲れ様した！
待て次回！いつか大勝ちするその日まで！！
この記事が面白かったらポチッとしてね⬇️
ここから先は
サポートが次の記事のモチベーションになっています。いつもありがとうございます。