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4連休にオリンピックを考える

はじめに

今年は予定されていたオリンピックに関連したスケジュール変更で、謎の4連休が生み出されることとなってしまいました。私には連休かどうかは関係なかったのでどうでも良い事ですが。
もしかすると中には、4月くらいからずっと連休みたいな感じの方もいるかもしれませんね。早く元の世界に戻って欲しいものです。

せっかくなので来年開催予定のオリンピックについて、少しばかり考えをめぐらせてみようと思います。

やはり最重要かつ根本的な問題は開催するべきか否かですね。或いは開催できない状況が続いているという可能性もありますが。
ひとまずこの事態は収まっていると仮定して話を進めようと思います。

お金の問題

開催にあたっては、延期したことによる予算の増加が一番の論点となるかと思います。

そもそもオリンピックが商業的過ぎると批判されているわけですが、これには理由があります。それは「開催時期の国際情勢によって選手の参加できるかどうかがが左右されてしまった過去を鑑みて、公的資金から独立した運営を目指した」というものです。
とはいえこれだけ大規模なイベントを運営するわけですから、莫大な資金が必要であることは変わりません。その為に過剰とも思えるほどの商業的手法によって財源確保を試みているのです。これが今まで成功してきたわけですから、ある意味そうした手法の成功例として注目すべきものではないでしょうか。(話が逸れました)
つまり最近のオリンピックが国際大会として成功している一つの理由として、この商業的性格を無視することはできないと思います。

ただ、このシステムゆえに来年度のオリンピックは今までよりも資金集めに苦労することでしょう。
世界的な不景気が完全に解消するとは思えず、莫大なスポンサー料を支払える企業がどれだけ残るかに関しては不安要素しかありません。高額なチケットの売り上げも減少するかと思います。

これらをカバーするためには日本が負担する予算が増加してしまうことが避けられない、という状況かと思います。

解決法はあるのか

現在の状況から、来年度のオリンピック運営がある程度の公的資金に頼らざるを得ない、というのはどうしようもないことかと思います。そこで、もしオリンピックが「新型コロナウイルスからの復興」としてきちんと位置づけられるのであれば、増加した予算を参加国で負担し合うということが出来るのではないでしょうか。
ただこのためにはオリンピック委員会と日本が共同で情報発信をし、世界の人々に納得してもらう必要があります。また、先進国と途上国の間で何かしら摩擦が生じ、その結果として参加国が減ってしまうことも十分考えられます。そのため、この解決策が現実的かと問われれば、残念ながら現実的ではないでしょう。

それでは増加分を全て日本が負担するのか?
これも現実的ではないということが一目瞭然です。それだけの予算をすぐに捻り出せるとは思えませんし、国民の理解も得られないと思うからです。(重要性などは置いておいてもネットの声などがありますからね)

スポーツの意義

こうして考えてみると、来年度のオリンピック開催は限りなく難しいように思えてきてしまいました。事態が収束していると仮定してもこれだけ難しい問題があるわけですし、収束しきっていなければより多くの難問が一斉に降りかかってくるでしょう。

もしも開催中止ということになれば、オリンピック出場を目指して努力してきた選手には掛ける言葉も見当たりません。全てを捧げてきたことの集大成が全て水の泡になってしまうわけですから、当人の心中は我々が察することが出来ないほど落ち込んでしまうことと思います。
しかしスポーツというものは健康の上に成立するもの、さらに詳しく言えば選手の健康だけではなくそれを支える人や応援する人の健康も不可欠であるという事実がまざまざと浮かび上がったわけです。

今回の事態は、スポーツの意義に関して見直し、またオリンピックが社会に対してどんな役割を演じるべきなのかを改めて考える絶好の機会かと思います。
我々日本人は当事者なわけですから、ほんの少しでもオリンピックについて考え、自分なりの答えを見つけるべきでしょう。皆さんも今一度時間を割いてみてはいかがでしょうか。

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