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ボトムブラケット周辺の整備

唐突ですが、私が乗っているロードバイクは1994年~1997年の間にビルドされたクロモリフレームでして、そこに付いているコンポは全て1055/1056系列の物となっています。1055/1056は一応105なのですが、5000番台の一世代前という骨董品みたいな代物です。
元々付いていたフロントチェーンリング(以下FC)は52-42Tとスーパー豪脚仕様。そこで、52-39Tに変更することにしました。また、ほぼ整備されていなかったようなので、ボトムブラケット(以下BB)周辺を点検&整備してみました。

早速ですが、まずはクランクの取り外し。今ではほぼ使われていないスクエアテーパーのBBなので、コッタレスクランク抜きが必要となります。

ピンボケでごめんなさい。

クランクを抜いた後は、BBを外す専用工具の出番です。私が使用しているのは1000円くらいの安物ですが、多少高くとも柄が付いた工具を買うことをお勧めします。馬鹿ほど舐めます。
また、外すときは左、右の順番で外しましょう。先に右を外そうとすると、空回りして面倒です。さらに、左側だけ逆ねじになっていることに注意してください。BBをよく見れば書いてあるはずですが、大抵は汚れていて見えないと思います…



スーパーピンボケでごめんなさい。

そしてBBを外した様子がこちら。スーパーピンボケな写真にも関わらず、中が大変汚いことが伝わると思います。ただ、幸いなことに嫌な赤錆はほとんど見当たらず、スチールフレームが死んでいないことが分かりました。一安心です。


中が錆びていないうちに、クロモリフレームお決まりの儀式をしようと思います。フレーム内部のコーティングです。使用するのはこちら。

安定のクレですね。

このシールコートを中にたっぷり噴射していきます。本来はコンポをすべて外した状態で行うべきですが、面倒くさがりな私は適当に新聞紙を巻いて噴射してやりました。その代償として垂れたコートがサドルについて変色しましたとさ。

むしろこれでワイヤーが固まらなかったのが奇跡かも?



中がテラテラ光るようになったことを確認して、BBを交換します。元々はBB-UN51(径JIS68 mm、軸長107 mm)が付いていましたが、廃版になっていましたのでBB-UN300に交換しました。手で回した感じだと交換前後のスムーズさの違いが分からなかったのですが、いざ漕いでみるとスムーズに感じるものですね。恐らくプラシーボ効果ですが。

キレイなBBになりました!

閉めるときもベロベロ舐めながら何とか作業完了。次回外すときに地獄を見る気がします。

FCだけキレイで少し違和感がありますが、まあ仕方ないですね。

トルクレンチを持っていないので、適当にクランクを締め付けます。取り敢えず外れなければOKだとは思います。が、チェーンとフレームの距離が多少は変わってしまいますので、フロントディレイラー(以下FD)の調整が必要となります。
(さらに細かいことを言えば私のロードバイクは2x8sですが、FCは9s用の物に交換しています。9s用のFCは少し薄歯になっていますから、その分だけチェーンの軌道が変わっています。そのため、FCの調整はいずれにせよ必須になります。)

このような感じで、ずっと後回しにしていたBB周りの整備を終えました。兎にも角にもスッキリです。

FCを変えた効果を確認するために早速ヒルクライムに行ってきましたが、とんでもなく楽になりました。その様子はまた別の記事で書こうと思います。貧脚は取り敢えずFC交換ですね。情けない…



シールコートが余ったので、フレームのコーティングをやり直したいですが、さすがにコンポを外さないとダメですね。路面が凍るシーズンになったら一念発起して取り組むこととします。

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