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思考録【20240704】

緊張する場面というのは、生きている限り、幾度となく経験するものである。

僕は特に、人生においてその場面が多いように思える。
舞台で楽器を演奏する時はもちろんのこと、誰かに相談する時だったり、よく知り合った友達と会う時だって緊張が抑えられなくなる時がある。

正直僕は、自分のこの性質が苦手である。
緊張というのはある程度、自分に有効的に作用する良い奴だとは分かっているけれど、それにしても胸がドキドキ鳴って痛いからだ。

僕はきっと、未来に対する恐怖というのを持ちすぎている。
少し先の未来であっても、遠く先の未来であっても、
何か劇的なことが起こり、自分の人生を大きく変えてしまうのではないかという恐怖があるのかもしれないな、と思う。

そんな、引っ込み思案の僕は、これから生きていけるのだろうか。
と、不安になる時がたまにある。

だけど答えらしきものはもう出ていて、それは「生きていける」である。
どんな性格の人でも、大抵は何とかなると、昨日話した偉大な先生が言っていたからだ。
その先生も驚くほど引っ込み思案らしく、人と一緒に働くことに抵抗感があったそうだ。というかむしろ、諦めの念というのか、とにかく無理だと思ったらしい。
だけど彼女は、「目の前にあるやりたいことをただひたすらにやっていたら生きて来れた」と言っていた。

そう考えれば、これは案外単純な式で求められる悩みなのかも知れないと思った。
人付き合いが苦手で、人付き合いが難しくない生き方しかできない。
ということは、単にそのまま、人付き合いが難しくない生き方をすればいいのだ。

すればいい。なんて表現はしたけれど、もちろん全ての人ができる環境にいるわけではない。
だけど幸運なことに、僕はその環境にいる。
人付き合いが難しくないとまでは思わないけれど、独自の特別な技術を持った人間に与えられる仕事は、あくまでも小規模で行われるらしい。

というか緊張しなくなる可能性もあるし。
未来は分からないし。

やるのか、やらないのか、挑むのか、逃げるのか
僕の選択が、これからの唯一無二の人生をつくっていくのだ。

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