『戦場』(映画、1949年)を観て感銘を受けた話(日記、2023/01/23)

注意!この先、深刻なネタバレ(主にラストシーンに関わるもの)を含みます

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なんか埋め込み失敗する!
映画『戦場』を観ました。
端的に説明すると、バルジの戦いにおける米第101空挺師団の1部隊の戦いを描いた作品です。
全体としてアメリカ映画らしからぬ寒々しい映画で、降りしきる雪と濃霧の中で銃火や砲火に倒れていく兵士たちと、それを悼む暇すら与えられない戦場の厳しさを描いた作品なのですが、そこから繋がるラストシーンの行進がかなり良かったので、その話をします。

いい?




この映画における行進は主にオープニングとエンディングで行われるのですが、この対比が印象的でした。
オープニングの行進はまだ戦いが始まる前の基地での行進、まっさらな制服を着た気力も十分な兵士たちの行進です。
それに対してエンディングで映されるのは、戦いで負傷し気力も使い果たした兵士たち。見栄えとしてはオープニングのそれと比べてみすぼらしいものです。
しかし戦いを終えた自分たちと交代する他部隊の兵士たちに対して、厳しい戦いを乗り越えてきたという誇りを見せつけるかのように行進を始めるのです。
さらに行進の場面を盛り上げるのが音楽です。それぞれに歩いていた兵士たちが歩調を合わせ、丸めていた背を伸ばして行進しだすにつれ、隊長の掛け声にドラムロールが付き、やがて軍楽隊の演奏が合わさる様子が、兵士たちの健闘と犠牲を称えるように聞こえてなりません。
前述の通りこの映画は陰鬱な戦場を描いた映画で、彼ら兵士とて任務のために少なからず犠牲を払ってきたのですが、このエンディングによってハッピーエンドとして昇華されたというか、任務を終えた彼らが誇りある英雄として送り出された感じがしましたね。




ネタバレ終了ポイント

という訳で映画『戦場』でした。

古い映画なんだけど映像表現として優れているというか、とにかくめちゃいい映画だから観てね〜☆

さようなら。

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