「もう一つのリューリア作戦」を書きました

・あけましておめでとうございます。更新が遅れてすまない……

・「もう一つのリューリア作戦」は初の長編だった訳ですが、書いてみて分かったのは「長編はノリと勢いでは書けない」って事ですね。最初っからストーリー展開とか考えて書かないとすごい悩むことになる。

・あと登場人物のキャラがブレる。これも最初にしっかり決めておいたほうがいいかも。

・次回作はこれを踏まえて書きたいなぁ。

ビルワラ級戦艦二番艦 ”ドーヴィル”

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・本作品にて主役を務めた旧式戦艦です。艦型としては主砲塔が一個少ないドレッドノートみたいな感じ。

・アーキルには舷側主砲塔搭載艦が足りない!と思ったのでこの艦型になりました。イクリール級装甲艦のような気嚢装甲艦からガンノット級までの過渡期にはいろいろ試行錯誤があったはずで、こういう弩級戦艦めいた砲塔配置の艦もあったはずです。

・旧式といえど火力装甲は巡洋艦以上。ロートルならではのトラブルを起こしながらも活躍し、損傷しながらも分艦隊の旗艦として無事本国への帰還を果たしました。

・……リューリア作戦の失敗により大型艦を失ったアーキルは厳しい状態に追い込まれていく訳で、数少ない生き残りの戦艦として、ドーヴィルも退役出来そうにはありませんね。修理するヒマはあるのか?

・ちなみに一番艦のビルワラについてはまた別のお話を考えています。最新鋭艦と比べてオンボロやゲテモノは話が考えやすいんですよね。

ウィンダム級巡空艦一番艦 ”ウィンダム”

・メル=パゼルの巡空艦。駆逐艦だけで遠征作戦をやるのは厳しいだろうけど、メル=パゼルの国力的に大型艦建造は難しい……というわけで考え出した巡空艦。軽巡と重巡の中間のような艦で、高性能な照準器や探知機、自動装填装置付きの主砲を持つメル=パゼルらしいハイテク新鋭艦です。

・イメージ的にはソ連のスヴェルドロフ級巡洋艦やアメリカのクリーブランド級軽巡です。オンボロ戦艦の脇を固める艦として、強力だが戦艦に対応できるほどではない新鋭艦が必要でした。

・新鋭技術の詰まったこの艦の戦闘経験は、ハテン級主力艦など戦後型のメル=パゼル艦の開発に貢献したことでしょう。

・クロエ艦長のキャラはもう少し活かせたかもしれねぇ、というかキャラクターを無計画に出しすぎたか?

ラオデギア級戦艦一番艦ラオデギア

・アーキルの新鋭戦艦。まともに戦えれば強いはずだったが、主人公が無条件で強い話を面白くする才能は私にはないのであえなく浮力喪失しドッグ入り。

・高精度高レートな12門の主砲は敵艦隊を圧倒し、分厚い装甲はグレーヒェン級の30fin砲弾も跳ね返し、高出力機関により巡空艦隊にも追随できるはずでした。量産型クンバカルナ。まぁそんなもの量産できるはずもないんですけど。

・浮遊機関蒸発状態からドッグを脱出できたのは、ありあわせの巡空艦用浮遊機関を取り付けたから。当然ながら低空飛行しか出来ませんが、おかげで分艦隊の救援には間に合うことが出来ました。

・リューリア作戦終了後は砲艦としてヒグラート渓谷を守備。正規の戦艦用機関を再搭載したのは休戦後でした。換装後は近代化改修を施されつつ第一線に立ち続けることになります。なにしろアーキルは船不足ですからね。

・二番艦以降は設定がありません。建造されて連邦崩壊時にメル=パゼルに供与されたとか面白いかも。

その他

・敵艦隊は帝国の本国艦隊の一部という設定です。地区防衛艦隊とも領主艦隊とも近衛騎士団とも違う軍本部が直接指揮する艦隊で、膨れ上がった貴族艦隊へのカウンターパートとしての役割が期待された平民出身者の多い艦隊です。

・政治的後ろ盾の薄い貴族出身者は軍本部の命令に忠実な傾向にありますが、同時にその能力を活かすためある程度の自由裁量も与えられており、今回の場合では分艦隊追跡のためにその裁量権を発揮しました。

・彼らは各地で連邦艦隊相手に奮戦しましたが同時に大きな損害を蒙り、リューリア作戦後には大きな再編を受けることになります。グレーヒェン級の艦長もまた、違う役回りで出てくるかもしれません……

・帝国軍の組織設定に手を付けてしまったけどいいんだろうか?他の設定とめちゃくちゃ矛盾してたら何も言わずに変えます。

・他に後々の作品でも出そうと思ってるのはコンスタンティン級駆逐艦 "コニス" ですかね。実はこの艦「皇帝陛下の空賊」で出ているそれと同じ艦です。だから何って感じですが……

・こういう設定をうまく文中に落とし込めたらいいなぁ。

・以上です。

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