夏休みの最終日
よく「一人が好き」と言っていた。
昼休みは、図書室に逃げる学生だった。
一人で大丈夫だ!と錯覚していた。
何故だったのか。
歳をとるにつれ、段々と平気ではなくなることが増えるような気がする。少しは大人になったということなのだろうか。
もう、誰とも会っていない。
ずっと、夏休みの最終日を繰り返している。
宿題が一つも終わっていない感覚だ。
適当に済ませることもできない。
最初の一週間くらいは楽しいけど、徐々に現実が押し寄せてきてしまう感じ。何事も続けることは難しい。
話すことも、書くことも、下手になっていく。
何が残るというのか……。
よく生きているなー、毎日。
嬉しかった話を聞くのは、楽しいけど、前より辛くなってしまう。他人事みたいに思ってしまうようになった。悲しい人間と心。
人って、誰とも話さないと、
死んじゃうんじゃないかなと、切実に思う。
学生のころに感じていた「一人が好き」は、きっと周りに友人がいたからこそなのだろう。幸せだった。
早く、成人式をして、みんなと集まりたい。
その頃は、今より元気だといいです。
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