見出し画像

#6 トランプ氏が「特製聖書」を売っているらしい。

トランプ氏は3月、自らが公認する特製の聖書を59.99ドル(約9200円)で売り出した。信心深さのアピールに加え、訴訟費用などに充てる実益も兼ねる。発売時のビデオメッセージでは「宗教とキリスト教はこの国から失われた最も重大なものであり、早く取り戻すことが必要だ」と呼びかけた。

47NEWS記事より抜粋

仏さまも八百万の神様も、その他大勢の神様も、宗教、信心の自由が許されている日本人はつくづく幸せだと最近よく思う。

反面、どの神様(宗教)のことも、あんまりよく知らないよねw

仏教にも、法相宗、華厳宗、律宗、天台宗、真言宗、融通念仏宗、浄土宗、浄土真宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗、日蓮宗の13宗派がある。
(ちなみに、当家は”高野山真言宗”で、真言宗の中でも更に派が分かれている。)
普段は「無宗教」を気取っていても、いざ、困るのは親の葬儀の時。
宗派毎に葬儀の仕方は異なる。いざという時、葬儀屋に一番始めに確認されるのは、「どちらの宗派ですか?」ということだ。少なくとも50代を過ぎたら、親の宗派位は確認しておいた方が良い。

仏教が13宗派もあるのに対して、キリスト教は「カトリック」「プロテスタント」「正教会」が、3大宗派と言われている。これをてっとり早く見分けるには、それぞれの”司祭”の敬称だ。カトリックと正教会は「神父」様、
プロテスタントは「牧師」様となる。
教会で結婚式を挙げた人は、この点、知っている方も多いだろう。

「カトリック」と「プロテスタント」の違いについては、
DIAMOND onlineに、面白い記事が掲載されている。↓↓↓

『ローマ教皇』は、カトリック派の総本山であり、”至高の聖職者”となる。では、「プロテスタント派の総本山は?」と聞かれると、プロテスタントの教義には”総本山”とかいう概念はないらしい。代わりに「万人祭司」という教義があり、早い話が「人間はイエスの元に平等であるから、”万人が祭司”である。」ということかな。(はしょり過ぎw)

そしてこの「カトリック派」と「プロテスタント派」は、
同じキリスト教でも”とても仲が悪い”が大前提としてある。

事の発端は1500年代まで遡る。
それまで欧州で主流だったカトリック派は「これがあれば、誰でもが天国に行けますよ~。」という”お札(免罪符)”を売り出す様になり、これが爆売れ。おいしい霊感商法の味をしめて、カトリック教会は堕落していった。

そこに異を唱えたのが、ドイツのいち修道士だったマルティン・ルター。
ルター派が「プロテスタント派」になり、ドイツでの宗教改革から、後の宗教戦争へと続いていく。(1500年代というと、日本では戦国時代。武田信玄と上杉謙信が川中島の合戦で凌ぎを削っていた頃ですなw)

カトリック派vsプロテスタント派の宗教戦争は16世紀~17世紀、欧州全体を激烈に巻き込んだ。その中から、戦いに敗れた多くのプロテスタント派が『新大陸』へと逃れたという。そしてこの時分、カトリック派から迫害されていたユダヤ教の人々も、プロテスタント派の人々と供に、新大陸へ逃れたらしい。

『新大陸』とは、現在のアメリカだ。
だから、米国にはキリスト教徒でも「プロテスタント派」が多い。
そして米国の経済を古くから牽引しているのは「ユダヤ資本」。。。

なんてねw 
歴史を見聞するとなんとなく、色んなものが繋がってくる。

では件のドナルド・トランプ氏が何派なのか?というと、
「キリスト教プロテスタント長老派」なんだそうだ。
対して、ジョー・バイデン大統領は、「キリスト教カトリック派」。

宗教面から見ても、トランプ氏とバイデン氏は対立構造が成立している。

件の記事は、宗教大国であった米国で「無宗教派」が全体の28%と、過去最大になっている事を踏まえ、トランプ、バイデンの各陣営が、如何にして無宗教派層の票を取り込めるか?に、”躍起になっている”、という事なのだろう。

宗教的な背景を知らないと、ただ単に「トランプは金に困って霊感商法でも始めたか?!」程度でスルーする所だが、宗教的背景から鑑みると、実はこれが、米国大統領選挙戦をも左右する、結構、”シビアな事案”だと気づいたりする。

「トランプ特製聖書」が、果たして全米でどんくらい売れるのだか・・・。
今年11月5日、米国大統領選挙まで「世界が激しく揺れている。」
そんな感じがする。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?