自由でないといいものはできない
角野栄子さんのEテレを楽しんでいるわたし。いまの放送日は月イチで最初の日曜だったか、です。
前回の放送では、「YouTubeをやっているけれど、次第に視聴回数に気を取られて納得するものができなくなってしまった…」という早大生に、タイトルのことばを答えていました。
ー自由でないといいものはできない
角野さんは7年間くらいじぶんの楽しみのために書いていた時期があるので、さすがのセリフですよね。
34歳くらいで、かつての恩師にたのまれて書いたブラジル移民時代の本が出てから、書くたのしさに目覚めて、だれにも見せずに書き続けていたそうです。
「だれかに見せる」と思うと、「心が自由でなくなる」から、じぶんの楽しみのためだけに書きたい、と思ってそうしていたそうです。
堀文子さんという画家が同じようなことを書いていたのを思い出します。
ー堀さんは、保険会社のお偉いさんが来ると、描いた絵を隠してしまっていたそうです。
ー買われたくないから。
すごい世界観ですよね。笑
ふつうは逆です。成功したい、世界一になりたい、認められたい、生き延びたいetc…とかって。。
よくドラマになるのはそういう世界の話ですよねぇ。
こないだの『薬屋のひとりごと』なんかも、花街だ後宮だというのは、”やりたくないけどやらないと生きていけない”がオンパレードの世界なんですよねぇ…
そこまで言わなくても、現代社会だって、『黒革の手帳』やら『白い巨塔』だとかも、あまりちゃんと観たことはないのですが、きっとそういう世界観と思います。
人間って小狭いところで生きているものです。
でも同じ地球上であっても、別次元に生きている人もいるのですよねぇ。
特別に恵まれた待遇で生きているから、というわけではなくても、「やらされている」から「やりたいからやってるだけ」になれるほど、カッコイイし、それが本来だろうな、って思います。
そよそよと気持ちいい日々を
(*^。^*)
そんなつぶやきでした。
先日、角野さんの(江戸川区の)児童文学館に行ってきたので、こんどはそのことを書きたいな、と思っています(^^)/