カンボジアの格付けはどうなる!?コロナの影響
カンボジアはこの10年間、 順調に経済成長を遂げてきました。毎年6%以上の成長を見せ、 アセアンの中ではもちろん、世界から見ても無視できない存在感を放つほどになりました。
しかし、今年はそうは行かないみたい。
ご存知のとおり、新型コロナの影響は、中国と密接な関係にあるカンボジアにも及んでいて、発表されている感染者数は126名、死者数ゼロと世界的に見ればまだましな方ですが、感染拡大を止めるために、かなり厳しい外出自粛や国内外からの移動を制限したことによって、経済的なダメージは少なくないようです。また、中国からの材料供給不足もあって、さまざまな業種が影響を受けました。
先日ブログにアップしたとおり、今年の経済成長率はマイナス0.3%と見込まれていて、これまで継続してきた順調な成長は、いったん歯止めがかかったようにも見えます。
しかしながら、そのリバウンドが期待できるとして、2021年の予想は6.0%と悪くはありません。また、先日発表されたムーディーズの格付けでは、落ち込むことなくB2を維持することが明らかとなりました。
カンボジアにとって最大の投資国である中国が、今回このような形になった訳ですから、観光業をはじめとするさまざまな業種でダメージを受けましたが、ムーディーズの評価としては、長期的な成長の予想と対外債務が健全であるとの見方により 降格することがなかったようです。
B2という格付けは、 ご存知のこととは思いますが、世界基準でいえば「投機的」という段階であり、これからどんどん格付けを上げていくことが期待されます。
ちなみにアセアンの代表格シンガポールはAaa、ベトナムでB1、タイがBaa1です。追いつけ!追い越せ!な勢いで、これからも成長を続けていくことを願うばかりです。
今年、予定通りの経済成長をとげる国は、残念ながらいないのではと思いますが、それでも、より良い明日に向かって進んでいきたいですね。がんばりましょう!
photo by NEWFATGLORYFILMS
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?