モウリーニョスパーズを適当に予測する話し

スパーズの来シーズン予測

 ホイビュエクを補強するなど、来シーズンに向けた準備が始まっているスパーズの来シーズンをモウリーニョの戦術的特徴に個人的な希望を多分に含めて予測していきたいと思います。(敬称略)

Line up
① モウリーニョ路線の継続、守備と個の4−5−1
② アーセナル戦からみる4−4−2という発展形?


① モウリーニョ路線の継続
 一番現実的なのは現状を継続し、
  ・足りないところを補強
  ・戦術理解を高める
の2点をすること。
 それを踏まえて優先順位の高いポジションを見ていく。

◯CB
 前回、今シーズンのスパーズの雑感で書いたように1番問題があったのはCBである。
モウリーニョがCBに求めているのが
・フィジカル(当たりの強さ、スピード、瞬発力等総合的な体力)の強さ
・バイタルエリアでの判断(特にシュート、クロスに対する)
で、現状では後者が現有戦力では欠けている。
 フィジカル面でダイアーとサンチェスがクリアしているとして。両方をクリアできている即戦力が求められるのではないかと考えられる。

 個人的にお勧めはドルトムントのザガドゥ
まぁ、1試合しか観てないんだけど汗。フィジカルに優れ、対人の強さは俊逸だった。
 足下の危うさがドルトムントにマッチしていない感があるし、足下の無さはモウリーニョの下でならむしろ隠せるので、マッチ感は高いと思う。

◯ボランチ
 こちらもバイタルエリアでの守備をできる選手が欠けている。
 ホイビュエクがそれをできる選手だとすれば、それでOK。
 もっと要求するなら展開力とフィジカルのあるモドリッチとかマティッチ的なボランチが欲しいところ。
 現状ではエンドンベレの成長を待つのが第一手か。エンドンベレにポグバ的な匂いもするので、守備のタスクを担うことを厭わなくなるか、放出がエンドンベレの道になりそう。

◯SB
 個人的にオーリエの放出には断固反対。でも放出するとしたら両SBが欲しい。
 モウリーニョが SBに求めているのは、やっぱり守備のタスクを担えるかどうか。
 特に、クロス曲面で、中に切れ込ませないようにSH(もしくはボランチ)と連携できることが求められ、プラスして対人の強さを求めている印象。
攻撃面ではSHのサポートと幅の供給が求められる。簡単に言えばオーリエが両サイドに2人欲しい(ルーク・ショーが2人でもいい。)
 現状、左SBが物足りない
デイビスは守備面が不安で、タンガンガはドリブルの打開力が無い。
優先度は低いので、別に能力として不足の無いデイビスとタンガンガの成長を促すのが妥当な手だと思う。

◯CF
 モウリーニョうんぬんよりかはスパーズの永遠の課題。ケインの控え。
WGも得点力に優れていることを考えると、ケインの控えに最低限求められるのは献身性になる。
 今シーズン、ケインがいない時にアリやルーカスやベルフワインをここにコンバートして見事にイマイチだったことを考えると優先的に補強しておきたいポジションである。

② 4−4−2という新機軸。
 再開後、転機となったアーセナル戦で見せた4−4−2 はかなり面白かった。
 ディフェンス能力に優れ、プレッシングのできるソンとケインが2トップで相手CBに前からプレッシャーを与え、さらに広いスペースをボランチが運べ、特にロ・チェルソは組み立てにも崩しにも参加できていて、4−5−1の時に比べてクリエイティブさを発揮できていた。
 更に4−4−2で良いのは、現有戦力をけっこうバランス良く配置できること。
現状の4−5−1への適性が低そうなアリやエンドンベレ、ラメラを2トップの一角に回すことができ(守備のタスクは大きいが、戦術的な難しさはあまりないし)
 ルーカスは今では守備面の成長が見られてるし、クロスと縦の突破に秀でるベルフワイン、セセニョンをサイドで使える。(こちらは守備のタスク、戦術的難しさが高いのでそこはクリアすべき)

以上、こちらをメインに据えるメリットは
・前線のアプローチが強くなり、相手の組み立ての阻害やそこからショートカウンターが期待できる。(さらに後ろの2ラインでバイタルで守るというのは両立できる。)

・ボランチにスペースが与えられ、攻撃面の自由度が高い。組み立ても展開も個人打開も担える。

・DF-MFの2ラインが揃えやすい。

・2トップは守備へのタスクが多少大きいくらいで、戦術的難しさは無く、わりと柔軟にコンビを変えられる(→ケイン控え不足の対処?)

デメリットは
・SHは守備への参加がマストになる。アーセナル戦ではルーカスとシッソコだったが。この時のルーカスは守備に怪しく、ルーカスのサイドは崩れかけていた。

・攻撃を個人能力に依存しがち。選手同士の距離が広く、個々が自由に動けるとともに、複雑な攻撃の形は期待できず、場面場面で個人能力依存が強い。ここの組み合わせ方はモウリーニョの得意分野であると言えるが、一方でモウリーニョが選手に嫌われる要因でもあると思う。

◯総括
 ELの予備予選もあり、準備期間が少ないことを考えると、このオフは少人数の即戦力の獲得が求められるんじゃないかと思う。
 来シーズンはモウリーニョの成功する2年目(最近はその印象薄いけど)なので。守備面の戦術的安定に加えて、攻撃面の新しいアイディアも見れるんじゃないかと楽しみにしています。

では_φ(・_・

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