モイーズウェストハムの話し【PL第1節】 〜良く言えば未完成〜

さて、とっくの昔に第2節が終わっていますが、第1節の話をします。
そしてかなりとっ散らかった文章になっています。申し訳ない。


スターティングメンバーは昨シーズンと全く変わらず、開幕戦にあまり期待感はなかったものの、モイーズの挑戦(もしかしたら選手側の反逆)が見れた試合でした。

ラインナップ
◯昨シーズンからの変化
◯選手交代後の4−4−2
◯現状整理、展望

◯昨シーズンからの変化

1.昨シーズンの戦術
 昨シーズンは、とにかくリトリートしてバイタルエリアにボールが入ってきた途端にDFラインと中盤で挟む。というのが基本的な形で、ボールを奪う位置はかなり低く設定されていた。
それに伴って攻撃もアントニオへのロングボール、もしくは左サイドから右サイドへの展開の2種類があったがいずれもカウンターが主体になっていた。
よって
・中盤の選手の守備への献身性
・全体的にセーフティーな攻撃選択
が昨シーズンは求められていた。

2.ボール奪う位置をより高めに
 開幕戦の守備は中盤の選手がかなり高い位置でボールを奪おうとする意識が見られた。
ニューカッスルはサイドに展開する場面が多かったが、それに対してノーブルにプラスして右サイドはソーチェク、左サイドはライスが常にボールを奪いに行く姿勢を見せていた。
両SHはニューカッスルのSBが攻撃参加しない限りは高い位置を保っていた。
 これにより、発生したデメリットは、中盤のプレスを抜けられた時に、CBが高い位置で相手FWと対峙しなくてはいけなくならなくなったことで、ある程度スピードのあるオグボンナはともかく、ディオップはドリブルの対応に後手を踏む場面があった。  

3.まだ未熟な攻撃。
 ボールを奪った後はボールを大事にするケースが目立ち、カウンターを狙う場面が減った。特にCBは(序盤こそアントニオへのロングパスが多かったが)ボランチへ繋げようとする場面が目立ったが、パススピードや、どっちの足にだすのか、という部分で粗さが目立ち、そこでロストする場面が多く、あまり組み立てはうまくいっていなかった。
両SBが高い位置をとっていた。
特に右SBのフレドリクスは積極的にワンツーや裏抜けを狙っていて、特にライスからフレドリクスへの裏へのパスが良く通っていた。
しかし、それ以外では連携が微妙で噛み合ってなく、フレドリクスの(タイミングは良いのに)無駄走りが目立った。
また、中寄りでゴールを背にしてボールをもらうことが多かった右SHのボーウェンは、プレスがすぐくる(しかも全方向から)位置に、ボールのコントロールに忙しい場面が多く、効果的なプレーは見られなかった。
左サイドでは昨シーズン同様アントニオが流れてきて、楔をもらったり裏抜けを狙ったりしていたが、こちらもあまりうまくいっていなかった。
左SHのフォルナルスもほとんどボールに絡めてなく、両SHともどんな役割が与えられていたのか良くわからなく、結局ライスの個人の打開からの展開、崩しが一番効果的だった。

よって今の戦術は
・中盤の高い位置のプレス
・SBを中心にしたサイドからのクロス
が良い点で
・あまり効果的な働きができていないSH
・CBの1対1の守備とボールコントロール
が不安な点。

◯選手交代後の4−4−2
後半25分でフォルナルスとヤルモレンコ、ノーブルとアレが交代し、アレとアントニオの2トップ、左SHにヤルモレンコ、右SHがボーウェン、ボランチがライスとソーチェクに。
 この交代で1番良くなったのが右サイドで、ヤルモレンコがボールをキープすることでフレデリクスのオーバーラップがかなり活かされていた。
 ただ、左サイドのボーウェンは内寄りにポジショニングしてるのに、利き足の左足でコントロールしようとして中に切れ込めないし、サイドにもいけないし、という状況になっていて
アレは相変わらずボールが収まらず、特にアントニオと連携があったわけでもなかった。


◯現状整理、展望
 かなり散らかった文章になったが、攻守両面で変化があり、攻撃的な姿勢に移行しようとする雰囲気は見られた試合だった。
しかし、特に攻撃面はSHの機能不全が大きかった。現状ヤルモレンコしか効果的な動きができてない。
正直、昨シーズンの戦術の方が勝ち点は確実に得られそうだが、このままチャレンジしていくのか。
 今後はまず、両SHの役割を起用メンバー含めてどう整理するか、そして攻撃面を強くするならFWを得点力に不安のあるアントニオのままにするのか。
補強含め、そこが大きな課題になりそうである。

では_φ(・_・

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